みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 殺しのドレス 昭和のエロ劇画的な雰囲気がぷんぷん香る、品のないミステリー・サスペンス。 衝撃シーンは「サイコ」を思い出したが、この監督さんがヒッチコックに傾倒していることを 本作で初めて知った。被害者の心理描写を丁寧に描いていたり、演出やカメラワークなどに 特筆すべき点はあるが、シナリオはかなり粗っぽい。アクの強さや下品さは強烈なインパクト。 個人的にはそこがいいんだけど、やはり好き嫌いははっきりと分かれる作品かも。[DVD(字幕)] 5点(2012-04-29 02:59:12)《改行有》 2. ゴーストハウス(1987) 少女の呪いがついている古びた屋敷を舞台にした、正統派のホラー映画。 若者たちを主人公にしているので、多少取っつきやすくはあるが、 笑わせるシーンなどはいっさいないです。イタリアのホラーらしく、 「サスペリア」などに通じるキンキンに冷たいホラー映画といった感じ。 ストーリーや演出に特別見所はないけど、とにかく背筋をゾクッとさせたい人にはお勧め。[ビデオ(字幕)] 2点(2012-01-21 05:59:26)《改行有》 3. 告発の行方 ヒロインにも非があるいう状況設定を意識的に用意し、 邦題通りに裁判の経過を鑑賞する作品。そのため、観る人によって受け止め方が分かれそう。 ジョディ・フォスターの熱演で、どうしてもレイプのシーンばかりが目立ってしまうが、 現代アメリカの抱える犯罪事件や裁判制度に対して問題提起を促す作りにはなってます。 ただ物語の後半、肝心の裁判シーンに関してはちょっと物足りなかったかな。 単純な犯罪だからということもあるんだろうけど、ヒロインの人間描写が希薄なのも要因かも。 アメリカのレイプ発生件数は日本の約30倍ということで、おっかない国だな。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-01-09 06:54:33)《改行有》 4. この子の七つのお祝いに 原作が横溝正史ミステリー大賞受賞作ということで、「血の手形」「子守唄」など、 おどろおどろしいポイントは押さえてあるのだが、現代劇ということもあるせいか、 今一つピンとこない。ドラマとしてもミステリーとしてもかなり粗っぽい作りで、 序盤に出演の刑事たちはいつの間にかフェイドアウト、金田一代わりの新聞記者のキャラも弱く、 岩下志麻のオーバーアクションぎみの演技が際立つばかり。事件のオチは悪くないと思うけど、 ラストはまるでテレビのサスペンス劇場といった演出で、鑑賞しているのが辛かった。 同じマンガ的な内容なら、やはり横溝正史のほうが圧倒的に面白い。[DVD(邦画)] 3点(2011-12-19 06:58:51)《改行有》 5. コータローまかりとおる! 主役の高校生が、学園内で旋風を巻き起こすドタバタアクション。 漫画の原作自体が結構ハチャメチャなお話なので、こちらもストーリーはあってないようなもの。 コータロー役の主人公を始め、JACの面々が出演しており、真田広之や志穂美悦子、 千葉真一が個性的なキャラを演じていて笑える。見所はそれぐらいかな。[地上波(邦画)] 1点(2011-10-01 14:37:56)《改行有》 6. ゴジラVSビオランテ 第二期ゴジラ・シリーズの2作目。 お話作りにバリエーションに富んだアイデアを散りばめており、今回は自衛隊も大活躍。 ドラマ性が強く、ストーリー自体はつまらないという訳ではないのだが、 あくまで怪獣映画という先入観で鑑賞しているせいか、ちょっと作り過ぎの感があり、 つい苦笑してしまう場面も。相手怪獣ビオランテのキャラや誕生経過は、 この作品の内容そのものを象徴しているような複雑さで、 子供向けと大人向けのちょうど中間あたりの作品といった印象。 でもラストの演出などを観ると、やっぱり子供向けなんだなと思ってしまう。 第1期終盤のおふざけゴジラよりはよっぽどましだが・・・。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-20 16:15:13)《改行有》 7. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ てっきり恋愛ドラマだと思っていたら、人間ドラマの要素が強かった。 主役の三人とも、夢と理想だけで生きられるような歳ではないので、 人生の岐路に立たされた心の葛藤がよく伝わり、人間はしっかり描かれていたと思う。 全般的にテーマやメッセージ性と呼べるものはないが、ちょっとほろ苦い大人向けのドラマだった。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-20 15:28:13)《改行有》 8. ゴーストバスターズ2 前作から5年後、再結成されたゴーストバスターズの活躍を描く続編。 元々ストーリーよりも奇抜なアイデアと映像で見せるコメディー作品なので、 シリーズ化するには難しい部分があるのかも。新鮮味はまったくないし、 内容もほとんど「1」と変わらない。これではちょっとキビしいね。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-08-20 14:39:20)《改行有》 9. コマンドー 元コマンドー隊員の活躍を描いたアクション映画。 長髪時代のシュワちゃんの作品を観た時は、ゴツくて変なのが出てきたなぁと思ったのだが、 本作で髪をばっさりイメチェン。アクションスターの地位を確立した。 内容はアイドル映画とほぼ同じ作り。ストーリーそのものに大した見所はなく、 彼の持つ魅力だけを楽しむ映画に仕上がっている。作品としての出来は決して良くないが、 ハチャメチャな暴れっぷりを見る限り、確かに彼のインパクトだけは強烈だった。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-19 07:35:53)《改行有》 10. 幸福(1981) 凶悪犯罪を捜査する刑事たちの姿を追いながら、 真の幸福とは何か?をテーマにした人間ドラマ。 事件の概要は刑事ドラマの1エピソードといった感じで、はっきり面白味はないのだが、 そこに親子愛や男女愛などのドラマを絡め、映画らしい深みのある内容に仕上がっている。 水谷豊は、熱中時代を演じていた頃なのかな? なんとなく刑事編のイメージを受けた。 人間の泥臭い一面を描かせたら右に出る者はいない、市川崑監督らしい演出の作品。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-18 22:34:39)《改行有》 11. コーラスライン ドキュメントタッチ、玄人好みのミュージカル作品。 出演者たちのほとんどがプロらしく、歌や踊りがとにかく素晴らしい。 特に全身バネのような黒人男性のダンスは、今でも強烈な印象として残っている。 作品の舞台が舞台だけに、他のミュージカル映画のような 突然の歌や踊りといった違和感はないのだが、ストーリーのほうはかなり辛辣。 ダンサーたちの抱える問題や苦悩、そして「厳しい世界」の内幕と その現実をいやというほど見せつけてくれる。 個人的にミュージカル映画は楽しい方がいいのだが、そちらの世界に興味がある人には、 間違いなくお薦めできる作品。[映画館(字幕)] 5点(2011-08-14 10:39:34)《改行有》 12. ゴジラ(1984) 復活と言っても懐かしさを覚える以外は、 新ゴジラの売りになるもの、ストーリーなど目新しいものは特別ないし、ラストも今イチ。 極端な言い方をすれば、左からゴジラが現れて右に消えていったという感じ。 この作品がゴジラ初見の人ならまだいいが、古いシリーズを観ていた人には ちょっと物足りないのではないかと思う。 前シリーズの後期は完全子供向けで、ゴジラもやたらおちゃらけていたが、 今回は大人でも鑑賞できるよう、真面目に作られていたのだけは良かった。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-14 09:38:54)《改行有》 13. 五福星 ジャッキー、サモ、ユンピョウと、 お馴染み三人組が活躍するコメディー・アクション。他作品との違いはあくまでサモが主演で、 ジャッキーとユンピョウはゲスト出演ということくらいだが、 出番は結構多いのであまり違和感は感じない。 ストーリーや雰囲気は昔の香港映画に近い作りでかなりチープだが、 ホラー映画と同様、気楽に楽しめる作品ではないかと思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-14 09:36:06)《改行有》 14. コミック雑誌なんかいらない! ワイドショーレポーターのキナメリを通し、 その時代に起きた社会風刺を描きつつも、それらに群がる大衆に対する皮肉も込めた作品。 当時話題になった出来事や事件などを突撃取材というかたちで扱っているのだが、 かなり突っ込んだ所まで描いていて、「よくこんなもの映画にできたなぁ」と感心した記憶が。 ストーリーはないに等しいものだが、80年代を知っている人なら、楽しめる作品だとは思う。 まあ、変わった映画だよね。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-11 03:04:49)《改行有》 15. 恋しくて(1987) 純粋なラブストーリーものかと思ったら、やや青春ドラマに近い形の作品だった。 主人公とその女友達、主人公が憧れる女の子と三人の関係を描いているんだけど、 切なさという点では、主人公の女友達が一番感情移入できるのに、 なぜか出番が少なくて、描写も物足りないという不思議な構成。 どう考えたって、女友達を中心にするべきお話だと思うんだけどね。 ちなみに主人公は卒業後の進路についても悩んでいるようだけど、ストーリー上はほぼ関係なし。 主人公やヒロインよりも、最後まで女友達のキャラばかりが目立っていた作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-06 21:06:57)《改行有》 16. コンペティション(1980) 作品としてのジャンルは、オーソドックスなラブロマンスものだけど、 ピアノ・コンペティションという設定がストーリーに厚みを与えている。 主人公の苦悩、また同じ目的を持つライバルたちの描写は、 ストーリードラマとしても興味をそそられるのだが、やはり少々掘り込みが浅く、 結果的にどっちつかずの印象を覚えてしまう。演出もあまりいいとは言えないけど、 主役二人の演技はとても安定感があり、大人の鑑賞に耐えられる作品には仕上がっていると思う。 クラシック音楽が好きな人にはお薦め。[地上波(字幕)] 5点(2011-08-06 20:51:42)《改行有》 17. コクーン 《ネタバレ》 ほのぼのとしたSFファンタジーながら、「生と老い」というテーマを織りこんでいたのがよかった。 ただ後半からは、ファンタジー色に寄りすぎてしまった感があり。 ラストは70年代に大ヒットした映画とそっくりな展開で、印象がかなり悪くなりました。 登場人物の中で一人だけ、一番正しいことを言っていたおじいちゃんがいたんだけど、個人的にはそちらの方向でシメてほしかった。 テーマはいいんだけど……。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-03 08:06:58)《改行有》 18. 殺したい女 面白いね、この映画は。抱腹絶倒したよ。 コメディー映画って単なるドタバタ劇と紙一重の部分があって、 納得できるものが少ないんだけど、そういった意味では、シナリオがとても練られている。 キャスティングも言うことなし。ベット・ミドラーとダニー・デヴィートのコンビは最高だわ。 ラストは逆に爽やかでいい。さすがに今観ると、演出はちょっとヘボいけどね。 「コメディー映画で何が一番面白い?」と聞かれたら、迷わずこの一本をお薦めする。[ビデオ(字幕)] 9点(2011-08-02 07:12:06)《改行有》 19. ゴーストバスターズ(1984) お化け退治の専門家という設定自体が、すでにうさん臭いんだけど、 まあ普通に見れるコメディー映画には仕上がっている。 当時としてはCGもふんだんに使っており、一応後半も盛り上がらせてはくれる。 ただストーリーはあんまり面白くないし、コメディーとしてのギャグも今イチだったかな。 バカバカしいと言ってしまえばそれまでだけど、音楽は楽しいし、 かわいいキャラの幽霊も出てくるので、ファミリーで鑑賞するには丁度手頃な作品だと思う。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-20 03:06:13)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS