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1. コーヒー&シガレッツ
こういう作風は苦手だな、と思い込んで敬遠していたけれど、なかなかどうして面白かった。普段は時間を無駄にしないことにかりかりしている自分のような人間が、時間を無駄にすることの楽しさを描いた作品を楽しめたのは意外だった。コーヒーにスプーンを突っ込んでかちゃかちゃかき回す音までが心地よい。人によって合う合わないの差が大きいようだけど、合う人はとても幸せな気持ちになれるだろうと思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-11-22 12:20:05)
2. コラテラル
あまりにも脚本の穴が多すぎて、全然のめり込むことができなかった。穴をあげつらっているときりがない。そもそもタクシー運転手連れまわす意味があまりないし(ごく普通のタクシーの運転手に、明らかに組織犯罪に関わる連続殺人の罪を被せて誤魔化せるはずがない。しかも一度ならず同じパターンの犯行を繰り返している。それ以前に人質にとった運転手に引っ掻き回される危険があまりにも大きい。利点とリスクが釣り合っていない)、殺し屋に対する警察の対応も頭悪過ぎる(殺し屋がいるとわかっているタクシーを包囲せずにターゲットがいる場所まで尾行してどうする? 一般人もいる場所で銃撃戦が起きているじゃないか)。 派手なアクションがない分、抑制された渋いサスペンスが観られるかと期待していたのに、リアリティは皆無。ご都合主義にも程がある。プロの殺し屋の孤独を描いたつもりなのか知らないが、だったら素人以下のバカでしかも超タフ、というスーパーヒーロー的なキャラクターにしないでほしい。プロの犯罪者が実際どんな手口を使うのかとかも全然調べてないんだろうな。もう少し取材を重ねて、リアルで重みのある話にしなきゃ、ヴィンセントという人物になんの凄みも深さも感じることができない。穴を気にせずにすむようなタイプの作品ではなく、むしろ重厚な世界観を構築しなければいけない内容だと思うが、これではあまりにも……。 あと、音楽も個人的にはうるさく感じた。曲がいい悪い以前に流しすぎでは。[映画館(字幕)] 2点(2005-03-17 05:06:58)
3. ゴーストオーシャン
《ネタバレ》 題名の意味が最後になってわかる、というのは好きです。でも面白いのは終盤だけかも。4点(2004-05-01 15:07:14)
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