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1. ゴッドファーザー PART Ⅱ
Ⅰに引き続き、東劇のデジタルリマスター版を見る。
Ⅰよりか感動は薄い、画面もそれほど綺麗ではなかった感じだった。
Ⅱはパチーノの演技が良かった。
感情がなく表情もあまり変わらない全く何を考えているか分からない冷酷な男を演じている。
唯一表情が大きく変わったのが、フロドが接待用の店をジョニーから聞いたとしゃべり、裏切り者だと確信した瞬間の表情。感情を押さえていた分、マイケルの衝撃が大きかったことを感じた。
フロドも良かったな、優しい小物っぷり、弟に指図される屈辱、人から尊敬されたい想いが伝わってきた。
この映画の特徴はやはり、親父との対比。
親父とマイケルの違いはやはり周囲からの信頼感があるかないかだろう。
人を信頼せずに何でも一人で抱え込んでしまうマイケルに対して親父の包容力と行動力。
立ち退きを迫られた婆さんの頼みまで聞いていたが、恐らくあれがマイケルなら、絶対に相手にはしないはず。
親父は婆さんを通して不動産屋までも取りこむのに成功している。
そんな親父が作ったファミリーを守りたいマイケル。
マイケルにはいい意味でドンの器ではないと感じた、才覚は親父以上なのかもしれないが。
敵を抹殺するだけだと語っていたが、抹殺していたのは敵だけではなく敵ではない兄貴・妻・信頼がおける仲間たちだった。
その果てにあった孤独、ラストのマイケルの視線には何があるのか。あの眼には全てを失った明日しか写らないだろう。
マイケルが語った衝撃の一言が「人は必ず殺せる」、やっぱりマイケルは感情が死んでしまったただの殺人マシーンだ。
減点材料としては、冗長すぎる点、ロスとのやり取り、公聴会とかは確かに必要なシーンだが少し間延びしている感じがするのと緊張感や緊迫感があってもいい所で少しそれらが感じられなかったところが気になった。9点(2004-07-25 23:07:22)《改行有》
2. ゴッドファーザー
東劇でデジタルリマスター版を観ました、古臭さは全くなし、非常に満足。
登場人物は多いけどキャラクターにそれぞれ特徴があるし、すんなりと頭に入る混乱もしない演出と脚本は見事。
冒頭とラストシーンだけでも震えるほどの感触。
劇中でのドンの存在感ははっきり言って神がかっていた、オーラがある、死に方も意外と好き。
血で血を洗う抗争と憎しみの連鎖。
愛するものを失ったドンとマイケルの対比が良かった。
息子を失ったドンは戦う意欲を無くし、本当に愛していた妻を無くしたマイケルは感情を失くし逆に復讐の鬼、冷酷な殺人マシーンとなる。
妻にも躊躇はしながらも嘘をつき、最後は少しは開かれていたはずのマイケルの心の扉が完全に閉まった所でのラスト、本当に素晴らしい。
運命というか、マフィアの家に産まれついた宿命によってマイケルの翻弄されていく生き様が何とも言えない。10点(2004-06-22 21:57:45)(良:1票) 《改行有》
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