みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 荒野の七人 《ネタバレ》 なーるほど、これは七人の侍だわ。しかも、どちらかと言うとチャンバラよりガンファイト、時代劇より西部劇というような自分には、やっぱりこちらの方が面白く見れた。 ただ、アメリカの農民は、日本のように武器を取り上げれておらず、最初から武装しているものだし、なにより土地に根付いて地べたとともに暮らしている感が乏しいのではないかと思っていた。が、その辺をメキシコ系アメリカ人として描くことで巧く処理した、ということなのだろう。メキシコ人は結構、白人系アメリカ人から差別の対象になっていたというから、勇気のない弱っちい存在という扱いなのかもしれぬ。 本家では農民のしたたかさ、強さというものが最後に印象づけられていたが、こちらは戦う男たちがひたすらカッコイイ、という印象。やはり、お国柄か。そう言えば本家では、助っ人たちの(特にリーダーの)闘う意義の源に、どこかサムライとしての道徳観めいたものを感じさせるが、このガンマン(クリス)のそれは個人としての正義感に見える。この辺もやはりお国柄か。[DVD(字幕)] 8点(2014-07-10 03:08:14)(良:1票) 《改行有》 2. 拳銃は俺のパスポート 《ネタバレ》 いかにも何かのマカロニ・ウエスタンを参考に作った感のある、決闘映画。冒頭の音楽を聞いた時に感じたことが、クライマックスの決闘時になるほどと理解できる。…と思ったら原作あるのか!藤真利子のお父さんか! 請け負った殺しの事情などはあまり重きを置かず、主人公たちとそれを追う連中の攻防に的を絞った話がゾクゾクさせて良い。途中、アニキと一緒に逃げようと思っていた女、駿とうまくやれるといいな。 胸に仕込んだ鉄板や棺桶から出すガトリングガンに相当するヤツ、もうちょっと謎めかしても良かったかもしれないが。 ところで、画面で見た時に思ったし、セリフでも言ってるけど、コルトじゃなくてベレッタじゃん。だれがこのタイトル決めたんだ?[DVD(字幕)] 6点(2014-01-05 20:54:57)《改行有》 3. 荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 高校生の頃にクラス一の美少女のオススメだったのを思い出して観たが、廃屋に来てからがまあ退屈なこと。 それと、悪党側が悪党なのは判るが、やっと探し当てた「証拠」が手配書って、大雑把すぎ。もっと具体的な悪事の証拠なのかと思ってた。あんなの、近隣の司法関係事務所にあるだろうよ。 あと、タイトルになった、命を救った銀貨、穴開いてるって事は、弾貫通したってことだろ?死なないか?普通。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-21 16:18:46)《改行有》 4. 荒野の用心棒 《ネタバレ》 黒澤明の用心棒に着想を得た、ほとんどリメイクだと聞いている。 本家のほうをすっかり忘れてしまっているので、そのへんはどうでも良かったが、この、双方の「やっつけるべき相手」としてのグループ(ギャング団?)が、あまり悪人っぽくないのが、ちょっといただけない。博打のカタに美人の奥さんをかっ拐うのは、確かに悪いけど、死を持って贖うほどではない。ガトリンクガンで騎兵隊を殲滅するのは、確かに極悪人だが、相手も悪っぽい。(通常、軍の兵器はあんなふうに調達しないでしょ)だから、自分としては「ほっとけよ」と感じてしまう。もし、彼の言うような「誰も助けなかった」女の話が語られて、それと彼の関係性に感情移入出来れば、物語として良かったと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-06-17 11:53:20)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS