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1. 恋人たちのポートレート
《ネタバレ》 大好きです、この映画。男女9人くらい?の群像劇。(アダ・ポール・リーズ・アルフォンス・エマ・イヴ・ニナ・グイド・ソフィ・・・・)出演者たちのひとりひとりの表情が印象的。アメリカ映画とゼンゼン違う。アメリカ映画は俳優の表情が画一化されている気がするけれど、そう思うのはわたしだけ?あるいはアメリカ映画はある程度アクターズスクールや大学での演技法などが確立しているのでそうなってしまうのかな?
個人的には買い物依存症でダメ女役のエルザ・ジルベスタン(エマ)にもっとも惹かれた。親近感というか。彼女の歌もうまいというわけではないけど、なんか好き。美人というわけではないけど、なんか好き。女には百戦錬磨のアルフォンスをものにしてしまうのもうなづける。DVDは出ていないので、観たい人は気長にTVで深夜放送されるのを待つしかないですね…でもなんでだろ、いい映画なのに。ラストがせつなくハッピーで、泣いてしまいました(アニー・ホールのパクリと言われると痛いけど)。原題は、「Portraits Chinois 」。映画にも中国に関するものは出てなかったと思うし、意味不明。芸術は最後には人を殺してしまうものだとわたしは思っているので、よけいに思い入れが深いのかもしれない。テーマ曲を聴いただけで、泣いてしまうね。
[地上波(字幕)] 9点(2006-10-03 11:47:00)《改行有》
2. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 なんでまたこんな邦題をつけちゃったのかわかりませんが、原題は「Before Sunrise」。9年後に「Before Sunset」という続編をつくっていて、それはそのまま「ビフォア・サンセット」となっている。これじゃ題名を見ただけじゃ続編とはわからないじゃないか~なんと不親切な!たまたまこっちを先に観たからよかったようなものの、先に「ビフォア・サンセット」を観てしまったらどうしてくれるんだ~という憤りは別として、わたしはこの映画、すごくすきです。イーサン・ホーク、ジュリー・デルビー(この女優さんはこの映画が初見)のふたりがたまたま列車のなかで知り合い、飛行機を待つ朝までふたりきりでウィーンの街を散策するというお話。とにかく会話会話の連続でここまで気持ちをそらさず、一気にみせてしまうリンクレイター監督の手腕に脱帽。ジュリー・デルビーさんは「トリコロール・白の愛」にもでているひとで、男を狂わす魔性の女を演じていたけれど、独特の美しさをもつ女優さんです。というか、まぁはっきりいうとわたし好みなのだ。繊細でさりげなくて、それでいて確固とした自我を感じさせる。続編はもちろん観ます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-04-29 09:54:28)(良:1票) 《改行有》
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