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1. この世界の(さらにいくつもの)片隅に
《ネタバレ》 10点満点で120点付けたい作品だ。物凄く素晴らしい。昭和前期の女性の生きざまが例えようもなく新鮮。人生を前向きに懸命に生きようとする主人公の姿にいちいち感動する自分がいる。今を生きる人ならこんな環境をどう思うだろうかとつい考えてしまう。そこになんとも違和感を感じさせる軍隊と戦争の出現。異なる時代の異なる常識をここまで再現してくれたことに感謝。
この作品は120分版のロングバージョンだそうで前作では意味が分からなかった様々な事柄の事情が分かる。それはそれでうれしいわけだがなんかわからない方がよかったかもしれない。わからないことは様々な解釈が可能で物語に深みを与えるから。多分、こちらが本編として完成してから120分の標準サイズに切り詰めたのだろう。泣く泣く。よくそんなことが出来るな。自分には辛すぎて出来ないよ。アニメ作った人たちはどう思ったのかなんて想像もしたくない。だけど、切ったからこその前作の完成度だったからかもしれない。
敵機の攻撃は基本的には軍事目標に限定されるので民間人は狙われないのでそれほどの危険はないわけだが味方の発射した高射砲弾は無差別に破片が落下してくる。こりゃ怖い。知ってはいたけれど、ちゃんと表現してくれた。すごくうれしい。[インターネット(邦画)] 10点(2022-11-03 23:31:37)《改行有》
2. 孤狼の血
《ネタバレ》 テレビで2021年の日本アカデミー賞やっててレベル2の映像が流れていた。今回は役所広司いないから頑張ったって誰かが言ってた。
ああ、また役所広司が面白い演技したのか、すごいよな、あいつ。とか思ってこの作品を探して鑑賞してみたわけだ。
そんな予想をはるかに超えてました。すげーよなー。本当に。何であんな芝居ができるんだろ。役作りの深さと広がりがすごすぎ。桁違い。そのうち、彼の名前を冠にした映画賞ができるんじゃないかな。
そりゃ、おれも真木よう子には脱いでほしいけどそれで作品の評価は落とさないよ。それから、死体のリアリティがすごいよね。次の日は一日ショックから抜けられませんでした。埋まっていた首、切られた頭、そして、何と言っても土左衛門。顔見せるかなー、やっぱ見せないかなーとハラハラさせてもらいました。
広島弁の会話とか面白いし、人のやさしさとは何かって見せてくれるし、作品に文句はないけれどここまで魅力的なグロは傑作って範疇に入れちゃいけないような心の声に従いまして8点とします。[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-16 23:38:13)《改行有》
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