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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. イノセンス 前作との因果関係云々言われているようだが、私の場合何も知らずに本作だけを観ている。それでも独立した作品として楽しめたと思う。とにかくメカにしろ背景にしろすべてに緻密な描写が素晴らしい。DVDで観たのだが、アニメ作品で「劇場で観た方が絵の迫力も音の好さもマシだったろうな」と思えるのは久しぶりな気がする。 後半のキムの館でのくり返しシーン。あれは、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)の夢邪鬼とあたるのやりとりを想い出すね。そういう意味では20年経っても進歩がないとも言えるし(笑)、逆にそれだけこの手法が好きなのだとも言える。この辺を意識した人はどれだけいるだろうか? 山ちゃんと大塚さんという「心地好い声」の声優がメインをはっているのも嬉しいことだ。この二人の会話にさまざまな引用を絡めて、斜に構えた人間関係が築かれていく過程は、ニヤニヤしてしまう。孔子や世阿弥を理解できなくても雰囲気が楽しめるだけで充分だろう。それはとりもなおさず、最初の頃に大木さん(これも心地好い声)が言う「シーザー云々」の台詞がそれを暗示している。別に理解できなくたってかまわないのだろう。 と言いつつ7点なのは、やはり1度で理解できなかったというのが大きい。2回観たがまだスッキリしない。もう1度は観ないといけないなとは思っている。それくらい、「何度も観ないといかんな」と思わせる作品だ。つまらなければ2度と観ない。その結果点数は変わる可能性がある。今回はとりあえず(←口癖(笑))こういうことで。 (2004年12月9日11時23分追記) エンディングで流れる"Follow Me"って、私にとっては「アランフェス協奏曲」の一部にしか感じないから、よけいな歌詞つけて歌うなよって印象です。ギターソロの方が好いね。7点(2004-12-09 10:05:52)(良:1票) 《改行有》 2. インハビテッド 《ネタバレ》 惜しいなあ。いろいろと小道具はたくさんあって、伏線になる昔の少女の話なども因縁があって面白いのだけれど、肝心の妖精があれではねえ。お兄ちゃんが草むらを探すシーンは、なぜか、ガーデニングが趣味の人が、よく庭に妖精の置物を置いているのを連想してしまった(笑)。お母さん役はテレビシリーズ「ミレニアム」で奥さん役だった人。あっちではけっこう好きだったんだけれど、こちらはちょっときつい役だったね。でも、マルコム・マクダウェル(!)を家に招いた場面では、胸を強調した服があったりでそこばかりに目が行ってしまいました(汗)。ところで、E.T.みたいな顔をした妖精って、小さな女の子が最初から怖がると思うんだけどね。動きはグレムリンやクリッターを連想させるものだし、単なる悪戯好きなのかとんでもないワルなのかハッキリしないし、その辺の描き方が今ひとつだったのが残念。「ペットセメタリー」の隣人のような”兄貴”とか、マルコム演じる謎の医者とか、妖精の伝説と病理学とか、引退した消防士とか、いろいろと魅力的な設定はあるのに、それらを活かしきれていないまま終盤まで来てしまったのがホントに残念。それにしても(←口癖(笑))、マルコムは老けちゃったねえ。ちょっとビックリ。7点(2004-09-12 03:46:40) 3. 犬夜叉 鏡の中の夢幻城 あつむさん、お先に失礼します(汗)。前作の劇場版よりは、私はこちらの方が好きですね。まあ、いきなり最初っから奈落との死闘がはじまってしまうので、テレビシリーズを知らない人は人物把握がむずかしいかも知れませんが。原田美枝子の神久夜は、絵よりも老けた声に感じるので、ちょっと違和感がありますが、「乱」の恐ろしい姫や「夢」の雪女なんかを考えると、役的にはあっているのでしょうか。富士五湖にあんなモノがあったなんて、ぜひ観てみたいものです(笑)。7点(2003-12-08 02:29:48) 4. イナフ 最初は”ウェイトレスの恋”みたいな青春ものが始まり、やがて”ギフト”みたいなドメスティック・バイオレンスが展開し、逃げ回っていたジェニファー・ロペスが、一転して「チャーリーズ・エンジェル」になってしまう展開は大笑いです。ふつう、単なるウェイトレスがあんなに強くなれるか?(笑) でも、こういうの実際はけっこう好きなんだけどね(微笑)。ただ、あの旦那が最後まで離婚しようとしなかった理由がわからなかった。なんであそこまで彼女にこだわったんだろう?わかる方メールください。7点(2003-11-21 17:54:07)(良:1票) 5. インビジブル(2000) 内外が逆になるような、肉むき出しのグロテスクさが印象に残ります。ケビン・ベーコンは悪い役が似合うね。7点(2003-11-18 16:21:45) 6. 犬夜叉 時代を越える想い 瑪瑙丸って奴の存在が今ひとつわからないまま終わってしまった感じです。個性的な登場人物が多いので、その説明をどれだけするかが映画の理解度にもつながると思うのですが、やはりテレビ版を観ていない人には難しいのかなあ。個人的には弥勒の大ファンです(笑)。6点(2003-11-18 16:03:39) 7. インソムニア 一種の勧善懲悪ものですか。因果応報ということばが象徴すると思います。悪を摘発することは好いとしても、証拠のねつ造は許されるものではないということをテーマのひとつにしているのでしょうか。老刑事がその人生のすべてを賭けるにしては、犯罪者としてのロビン・ウィリアムズが物足りなさを感じさせます。あれでは単なる性犯罪者であり、最後には意味もなく凶暴になってしまいます。その変貌する過程が不鮮明のため、最後まで彼の犯罪者としての凶悪化を納得することができませんでした。アル・パチーノ演ずる刑事にしても、彼の意図する目的・方向性というものがハッキリとはつかめず、最後まで何をしようとしているのかが曖昧でした。ラストで女性警官に「道を見失うな」と告げる辺り、急に説教臭くなってしまったなという唐突感を受けました。どうせだったら、ロビン・ウィリアムズの犯人にもっと不気味さや凶暴さを出したら面白かったかもしれません。6点(2003-04-10 23:25:53)(良:1票) 8. 愛しのローズマリー グウィネス・パルトロウがどんな風に"化ける"のかが興味の対象でした。まあ頑張ってコメディしてましたね。笑顔が可愛かった(笑)。でも、アメリカ人の「非デブ信仰」が垣間見られて、ちょっと虚しかったかな。催眠状態で外見が格好良く見えた人達の三人に一人は太っているという演出でしょ。私自身はまったく太ってはいませんが、あまり気分いいものではないですね。それから、身障者や不可抗力の病人・怪我人をネタに挙げるのもちょっと抵抗がありました。「アナライズ・ミー」でデ・ニーロの片腕だったジョー・ヴィッテレリが、グウィネスのお父さんだったのは迫力がありましたね。6点(2002-10-23 05:23:04)
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