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プロフィール |
コメント数 |
418 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
1959年生まれの48歳。 神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する 市井の人であります。 ま、コツコツとレビューしようと思ってます。 |
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1. 居酒屋(1956)
エミール・ゾラの小説を、名匠ルネ・クレマンが映画化したもので、パリの下町に住む“女の半生”をシビアに描いたリアリズム映画の代表作の一本。前半早々から開始される、主人公演じるマリア・シェルの洗濯場での乱闘シーンは圧巻で、クレマンの迫力ある演出にド肝を抜かされる。主人公の幸せな日々もつかの間で、夫の事故をさかいに駆け足で堕ちていき、ラストからエンディングにかけての崩壊劇は強烈で見る者を圧倒させる。この陰惨極まりない物語で唯一の救いといえば、グージェと旅立ったしっかり者の息子の存在ぐらいなものであろうか。悲劇の極みに引きずり込む強引な展開は、残念ながら不快感と違和感が残りまくる。あまりにも観念的で図式的に捉えすぎており、説得力に欠けるのは否めない。しかし、マリア・シェルの迫真の演技も手伝い、クレマンの一級品の描写力には感服させられるわで、映画史上に残るべく傑作には間違いない。8点(2003-08-30 14:42:30)(良:1票)
2. 生きる
主人公を演じる志村喬の独特で鬼気迫る演技がすべてに尽きるでしょう。しかも、これほど奥が深く密度の濃いい作品はそうは無い。巨匠の練り上げられた脚本に見事なまでの演出。さらに、この当時の文化、風俗、慣習等もしっかりと描き込んでいる。まさに見れば見るほど味があり、新たな発見があるという典型的な黒澤映画。 やはり、主人公が児童公園で“ゴンドラの唄”を歌うブランコのシーンが圧巻。それはミイラなんかではなく、“生きた”人間としての“大往生”そのもの。このシーン、個人的には大人の“おとぎ話”と受け取りたいですね。9点(2003-08-23 23:26:23)
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