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1. インサイド・ヘッド2
《ネタバレ》 前作と同じく、物語の主人公たちは「ある人間の感情」。すなわち感情が支配して人間を動かしていることを視覚的に表現した実験的な作品であるが、結局のところ感情たちが動くのは「人間がそう感じたから」である。
一時期、「不自然な現象は全部妖怪のせい」なんて言い訳が子どもたちの間で流行ったが、本作の感情たちと主であるライリーは一心同体であって、自分の心の中のモヤモヤを人のせいになんてできない。
ピュアなむき出しの感情で喜怒哀楽を表出してきた少女が大人の階段を上る。
自我が強くなり、ただ喜び悲しむのではなく、悩み、妬み、反発し、そんな自分自身が嫌になって感情が暴発する。
モヤモヤチクチクキリキリする気持ちをぶつけた先で相手の気持ちを理解することができ、再び穏やかな優しい感情が戻ってくる。
思春期を視覚で見る恥ずかしさったら。
本当によくできた作品だと思う。
ただひとつ残念なのは、ランスなんちゃらってゲームのキャラがあれっきりだったことかな。いつ再登場するかワクワクしてたのに。[映画館(吹替)] 7点(2024-08-13 21:43:51)《改行有》
2. イントゥ・ザ・ウッズ
《ネタバレ》 この世は迷える森っていうテーマはいいんです。
おとぎ話の主人公がちょっとイヤなヤツだったり愚か者だったりとか、単位時間当たり最高ギャラと思われるオオカミが瞬殺され、最もヒロインらしい風貌のパン屋のおかみがあっけなく消え、第二のアンジーなるかと思われたメリル・ストリープが無残な最期を遂げるという容赦の無さとか、こういうのもきっと計算の上なんだろうなとは思います。
でも残念ながらそれがあまり面白いと思わない。おとぎ話の主人公でも本当は人間くさいのさと言われたって結局この映画はファンタジーなんだもの、リアリティが感じられずキャラクターの気持ち悪さが際立っただけです。
それに、前半と後半の物語が完全に分断されていて、最後の4人組はもはやおとぎ話の登場人物である必然性が無くなってます。
オリジナルはミュージカルだそうなので、物語の不条理性とか強引さはあっても仕方ないとはいえ、ちょっとこれは破たんしすぎていると思うぞ。いくら楽曲が良くてもこれは映画なのだから、脚本にチカラがなければ面白くないのです。[映画館(字幕)] 5点(2015-03-20 21:20:52)(良:1票) 《改行有》
3. イラク -狼の谷-
《ネタバレ》 イスラム圏側から見た、イラク侵攻の米軍の暴挙を描いた映画。なのでもっと高尚なテーマなのかと思いきや、ただのアクション娯楽映画でした。いやアクション娯楽というには、しょぼい爆弾作戦とか、イラク駐留のアメリカ人ボス1人始末すれば全て解決しそうな勢いとか、冗談なのか何なのか残念ながらそこはトルコ映画の限界なのか!?とにかく、こんな痛烈な風刺映画を撮っちゃった勇気は認めます。[映画館(字幕)] 5点(2007-08-22 19:19:54)
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2 | 4 | 1.97% |
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3 | 11 | 5.42% |
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4 | 15 | 7.39% |
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5 | 22 | 10.84% |
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6 | 39 | 19.21% |
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7 | 34 | 16.75% |
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8 | 35 | 17.24% |
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9 | 25 | 12.32% |
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10 | 16 | 7.88% |
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