|
1. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
ボブ・ディランの音楽、大好きな私からしたらもう少しボブ・ディランの素晴らしさという物を見せて欲しいとは思うものの、コーエン監督の画面作り、構成に拘りを見る事が出来、いつものこの監督の作品に出てくる駄目だけどどこか憎めない男が今作品でも健在で、コーエン監督のコーエン監督によるこれまたコーエン監督作品らしい映画として楽しむ事が出来た。それにしても毎回、異なるジャンルの作品を標準以上の出来にし、見せるこの監督の才能の高さには感心させられます。[DVD(字幕)] 7点(2016-05-22 14:03:38)
2. インサイド・ヘッド
《ネタバレ》 これは子供だけでなく大人も含む全人類に対して、注意書きは必ず守るべきだと警告している。入ってはならない空間。それはライリー頭の中の感情をコントロールする5つもの性質、中でもヨロコビ、カナシミ、イカリの3つの感情は生きている者全てが持っている感情方法であり、それを全て分かり易く描いた点は大いに評価すべきだと思うし、一見、何の役にも立ちそうにないカナシミだけどカナシミあればこそのヨロコビが一段と大きくなるのだというがこの映画で一番言いたかったのではないだろうか?ライリーが新しく引っ越して来てから昔の思い出、父親や母親、アイスホッケーを一緒に楽しんでいた友達との思い出やらとにかくそれをアニメでしか表現出来ない形で見せてくれてる。人生、楽しい事だけでなく辛い事もあるんだよ!と言うメッセージと共にまた辛い事もあるからこそ楽しい事だって沢山あるんだよと言う様に感じる事もできる。一見、子供向きアニメの様だけど大人に対する子供の頃の楽しかった思い出は必ず心の中にあるはずだ!それを思い出した時、人は忘れていた何かを思い出すはずだと言う様な感じがして色んな事を考えさせる映画であると思いました。[映画館(吹替)] 8点(2015-07-23 22:58:58)(良:2票)
3. イップ・マン 葉問
《ネタバレ》 いやあ、これ本当にあった話なのか?てなぐらいとにかくこんな滅茶苦茶な映画なのに、どこをどう取ってもどう見ても「ロッキー4」のパクリなのに、「ロッキー4」は私の中ではロッキーシリーズの中で一番の駄作、いや、駄作てよりは嫌いなのに、それなのになんでだ?面白いではないか!カンフーものに私はやはり弱いことが改めてこの映画を見て解った。あのテーブルの上での二人の師匠との対決シーンの凄さもワイヤーアクションだってことは想像も付く。けど映画館で見てこれはやはり大きなスクリーンでこその迫力とスピード感にワクワクさながら観ていた。後半の「ロッキー4」的なやられたらやり返すというようなものが引っ掛るし、中国人の方が西洋人より上的な展開なのに、それでも最後にイップマンの言った「私達、中国の武術がボクシングよりも上であるということはない」というような発言にイップマンという人物の人間性、人としてのあるべき姿が見られる。この発言があるからこの映画は最後まで楽しむことが出来たし、感動することも出来た。師匠と言われる人達は弟子に対しても誰に対しても同じ気持ちで接する。それが師匠なのであるということをこの映画のイップマンを見ているとそう感じずにはいられなくなる。イギリス人ボクサーとの戦いに勝利し「記者にこれから何がしたい?」と尋ねられ「家に帰りたい」と言った一言も人間的魅力に満ち溢れている。奥さんと二人の子供の待つ所へ帰っていくイップマンと待つ奥さんの何と言う美しさ、本当に綺麗な奥さんだなあ!男ならあんな綺麗な奥さんがいたら絶対に幸せです。イップマンの表情がそれを物語っている。[映画館(字幕)] 8点(2011-06-23 22:05:08)
|