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1. インソムニア
《ネタバレ》 「フォロウィング」「メメント」のあのクリストファー・ノーランが監督ということで期待値が大きすぎたのかもしれませんが、思いのほか評価が低いのにびっくりです。この映画を「メメント」を引きずって観ないでほしい。本当に素晴らしい映画だと思う。アル・パチーノの熱演、ウィリアムズの抑制された演技、ヒラリー・スワンクのみずみずしさ。映像の冷たい美しさ。そしてエンディングの素晴らしさ。「道をあやまるな」というドーマーの言葉に再び銃弾をしまいこむエリー。そのまま映像はフェイドアウトしてしまうけれども、彼女がそのあとどんな決断をしたのだろうかと思いをめぐらしてしまう。「俺達は似たもの同士」というフィンチの認識がまるで違っていることを私たちは思い知らされる。ただのサスペンス映画ではないと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-26 18:52:40)(良:1票)
2. イルマーレ(2000)
キスもなく思わせぶりなラヴシーンもなく、ひとを好きになることの切なさや怖さをちゃんと描いている。もちろんキーになるのは時間のずれなわけですが、韓国映画のこういうところにはまいりますね。終わり方にはいろいろ異議があるみたいだけれど、わたしはなんかわからんうちに終わってしまうのがいいような気もします。あれどうなるんだろう…みたいな。それにしてもチョン・ジヒョンさん、相変わらずチャーミング!服の着こなし方とかひとつひとつのしぐさが洗練されていて、わたしはすごくすきですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-28 12:28:37)
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