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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 対になってるだろう『父親たちの星条旗』も観てみないとなんとも言えないのかもしれませんが、以前に硫黄島に関するドキュメンタリーを観た印象に比べると、かなり控え目な戦況描写のように感じました。かなりな食糧不足に加え、洞窟内で惨い火攻めに遇ったりしたのでは? 『硫黄島からの手紙』というタイトルに想像されるようなドラマはなく、ラストで舞い落ちる文の数々もとってつけたようで、こういうタイトルをつけた意味が分かりません。ほとんど全編日本語による劇ですが、その国の言葉によく通じてない監督がどうやって日本人の演技の良し悪しや日本の当時の雰囲気を制御したのか不思議。ホントにNGとOKどうやって判断してたのか、そこは興味津々。投降して簡単に殺される兵士がいる一方で、シャベル振り回し続けても取り囲まれた敵に一発も撃たれないとか、もう運なんでしょうけど、なんだか…うーん…。中村獅童の役は引っ張りに引っ張っておいて、あんな中途半端な幕引きならただの時間の無駄。好かない奴だけど犬死にならないお手柄な最期を見せてくれるとばかり思っていたのだけど…。エンドクレジットでポール・ハギスの名をみて「ああ…」と、この半端さ加減に納得。ミサイルのシューンて音だけとても印象的でスリルありました。 音響は受賞したんですね、納得![DVD(字幕)] 4点(2014-08-02 16:27:03) 2. インソムニア 《ネタバレ》 幼い我が子への影響を考えて良い人の役ばかりをやってきたロビン・ウィリアムスが、子供の成長に伴って悪役も演じるようになった。この映画は僕がはじめて観た悪役ロビンの作品でした。そしてはじめてヒラリーの演技を見た作品でした。パチーノの不眠に悩む憂鬱な感じはよく覚えてます。でもそれ以外とくにインパクトもない話でした。寒い地方や日差しの少ない地方は自殺者が多いという。そういうことに納得できる、変に陰鬱な作品でした。腐った木や魚の匂いがしてきそう。[映画館(字幕)] 3点(2013-06-17 03:14:04) 3. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 べつに、1作目からSFですよ。聖棺の蓋が開いてからのクライマックスも、2作目の心臓取り出しだって、3作目の聖杯の力だって、全部現実的には受け入れられない子供騙しの超常現象なんだし。宇宙人の方がよっぽど現実的。けど面白くないし、ガックリなオチだったのも確か。1作目のヒロインが戻って来たのは嬉しかったです。ラストで帽子をラブーフに取らせない演出も粋で良かった。けどインディが・・・老けちゃっても、それは仕方ないけれど、老け方の質が・・・こうして見てみると、あらためて3作目で登場したお父さん元007ショーン・コネリーの老け方は魅力的だなーと思います。あんな風に歳とりたいと思う。けど、インディにそういうのを感じられないのが残念。映画なのだから、本人もスタッフもヒーローとしての彼の顔立ちをもっと作り上げて欲しかったです。一生懸命作ったけどアレだったなら、ハリソン・フォードは役者として父役ショーン・コネリーの上手な老け方を見習うべき。ショーン・コネリーはこの作品でも出演のオファーがあったそうだ。出ていたら、どんな感じだったんだろうな・・・・ 。ところで、なんといっても引っかかってしまうのは原爆。『トゥルー・ライズ』でもあったけれど、あんなキノコ雲を近い場所に見て平然と突っ立っている様は、核の脅威に対してアメリカはこれほどに無知なのだろうかと唖然としてしまう。単に絵としてみればキノコ雲はキレイに見えもするけれど、被爆国である日本人としてどうたらというわけでなく、核の無邪気すぎる描写にちょっとした恐ろしさを覚える。そして、キノコ雲があんなに近い距離で突っ立っているインディを冒頭で見てしまっては、その後、彼がいかなる窮地を乗り切ろうとも、決して平和な日常を取り戻すことはないだろうと、そう確信してから映画の成り行きを見ることになる。5作目は被爆者インディの苦悩を描いてください。[DVD(吹替)] 4点(2011-09-19 03:04:39)(良:1票) 4. イノセンス 絵がカタ過ぎて嫌い。電脳ナンタラを言っても、描くのは人間のはずでしょう。その人間がハナからセルロイド人形かなんかにしか見えない。主要人物達の妙にカッコつけて陰な感じの喋り方もかったるい。気取ってんじゃねぇと言いたくなる。[DVD(邦画)] 1点(2011-07-13 19:02:35)(良:1票) 5. イエスマン "YES"は人生のパスワード レンタルして見て、一週間もしないうちにビデオ屋のパッケージを見て「これ見るの忘れてた!」と思ってしまったのを自分の年のせいだとは思いたくない。他の映画は覚えてたし(笑) コメディのはずなのに、この映画のおかげで怖い思いした。それほど内容がない。見たことをすぐに忘れる程度なんて0点しかつけられない。この映画が、くまだまさしのように「どうだぁ~い、くだらないだろう?」と言ってくれたら、心から迷わず「イエ~ス!」と答えます。[DVD(吹替)] 0点(2010-01-13 06:45:33) 6. インクレディブル・ハルク(2008) 子供の為に借りたからいいけれど「こんなストーリーじゃ脚本段階で面白くならないのが分かりそうなのに、演技派そろえて撮っちゃいましたか」という感想。登場人物たちの愛憎や葛藤の描写は薄っぺらく、ハルクの強敵となるティム・ロスのキャラも危ない感が足りない。CG感もろ出しのCGはげんなりするし、クライマックスの怪物対怪物の戦いも、街の一角でのこじんまりした範囲内の格闘技に終わった。それも一匹は軍人で「戦いてぇ~!」と飢えているキャラだいうのに、格闘技ファンを唸らせるようなシーンもない。巨大オス2匹が死闘を繰り広げて街一つダメにしないなら、スティーブン・キングの少女キャリーの方がよほど怪物。エドワード・ノートンはその気になれば「アメリカン・ヒストリーX」の時のようにマッチョになれるのに、そういう体型にしなかったのは必要ないと判断したからかもしれないけれど、ハルクに変身後とは顔立ちから何もかも違いすぎて全くの別人過ぎます。「アイアンマン」につなげたラストだけが印象に残った。[DVD(吹替)] 3点(2009-06-28 02:47:15)(良:1票) 7. イーグル・アイ 《ネタバレ》 つかみが非常に弱くて引き込まれないし、ダラダラ。何の理由でどこまで行くのか分からないまま映画に付き合っていくうちに「こんな計画がこんなにトントン拍子にうまく行くなんて、おかしい!」と思わずにいられなくなり、いくらハイテク社会でもここまでゆるゆるに誰かのやりたい放題に操れる有様だとリアリティなさ過ぎです。謎の正体がコンピュータと分かる段階では、驚きではなく落胆が襲いました。ハイテク社会のリアルな恐ろしさはどこにもありません。しかもアニメ「FREEDOM」で見たようなデザインのボス・コンピュータは実写で見るとなんかすごく古くさく感じます。シャイア・ラブーフは存在感ある若手と思っていましたが、彼が出てる作品で良いものに出会ったことがないです。彼はもっと作品を選ばないと、彼の出演と知っただけで駄作と思ってしまいそうです。ラストのクライマックスはブライアン・デ・パルマ監督のスローモーションで観たら見応えあったかも。[DVD(吹替)] 3点(2009-06-20 21:13:29)
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