|
1. インセプション
何層にも重ねられた夢の入れ子構造や、夢への介入、共有、操作のための複雑な設定など、複雑すぎて劇中で行われている事象を正確に理解するんに若干のタイムラグが生じてしまうんやけど、これだけ複雑な設定を破綻もなく緻密にまとめあげ、なおかつエンターテインメントとして昇華させとった点は評価できるし、革新的とまではいかへんねんけど映像的にもインパクト十分の仕上がり。せやけどこれって絶対に今敏から影響受けとるよね?
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-12-18 17:08:35)《改行有》
2. インビクタス/負けざる者たち
アパルトヘイト撤廃直後の南アフリカにおける人種的対立、緊張関係、そして和解を、どちらに寄ることもなく公平かつ真摯に描き出したイーストウッドさすがの横綱相撲で、とくにラストの決勝戦の迫力とスリリングさは凡百の監督では永遠に出せんであろうダイナミックさ。しかしイーストウッド特有の毒やブラックさがほとんど感じられず、近年の彼の監督作のなかではインパクトは薄め。よくも悪くも普通にいい映画やったって感じかな。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-12-18 16:47:37)《改行有》
3. 息もできない
劣悪な家庭環境から発生していくどうしょうもない暴力の連鎖と、それでも他者のぬくもりを求める悲しい人間の性を、遠近を巧みに使い分けたカメラワークによって鋭く切り取っとり、そこで描かれる暴力描写の痛さと哀れさは半端やなかったし、後半はやや予想どおりで国民性である粘着系のしつこさが出て失速してもうたんやけど、暴力が生み出していくどうしょうもない現実っちゅうもんをいやおうなしに突きつけてくれとった。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-18 16:22:12)《改行有》
0 | 1 | 3.03% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 2 | 6.06% |
|
4 | 2 | 6.06% |
|
5 | 5 | 15.15% |
|
6 | 8 | 24.24% |
|
7 | 7 | 21.21% |
|
8 | 6 | 18.18% |
|
9 | 0 | 0.00% |
|
10 | 2 | 6.06% |
|
|
|