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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. サンダーハート 《ネタバレ》 ガス・グリソムとチャック・イェーガーが競演してる(笑)。ヴァル・キルマー好きなんで、なかなかおもしろく観ることができた。西部開拓はそのまま少数先住民の迫害になったわけで、サム・シェパードがコーラ飲みながら話す、敗者の運命は勝者に左右されるって話が大きく伏線になってくる。 一件落着と思わせたジミー逮捕のシーンで、フレッド・ウォードと握手した後、さっと手をズボンで拭く演出、思わずニヤっとしてしまった。 ラスト、車の中に彼がいたのが秀逸。嬉しいね。[地上波(字幕)] 8点(2012-01-19 15:38:55)《改行有》 2. ザ・ハリケーン(1999) 独房の中にいると人間は哲学的になる。ボクサーという肉体労働者が知的な存在に変わる。生まれに起因する差別や偏見は正義の実現を妨げる。訴訟社会のアメリカでは、法的な正義よりも技術的な勝ち負けが争われることが多い。正義とは何か?もし同じ事が我が国であったとしても、同じような正義の実現が可能であろうか?ストーリーとしては地味ではあるが、じっくり考えさせられる作品である。デンゼルは肉体改造をして見事にボクサーを演じていた。少年との出会い、そしてお互いに人間的に成長する過程も素晴らしい。無償の弁護を続けたデビッド・ペイマーとハリス・ユーリンも味があった。もちろん、最後に登場するロッド・スタイガー演じる判事の怪演も見事。ただ、背景にある巨悪に対する描き方が中途半端に終わったことが残念ながら減点。8点(2004-09-12 02:14:13)(良:1票) 3. 13ウォーリアーズ 《ネタバレ》 そこそこ面白かったですよ。オマー・シャリフは中東の人の役がホントによく似合いますね。冒頭の13人に選ばれてからしばらくして、バイキング達の話すことばを徐々に理解し出すシーンの演出はなかなか面白かったと思います。アントニオ・バンデラスが詩人という設定だから、耳学問にすぐれているということなのかな? 村を襲う謎の集団ですが、熊の毛皮を着た未開の戦闘的な集団ということなのかと理解したのですが、最後まで、彼らがなぜ襲ってきたのかという理由がわかりませんでした。「七人の侍」をモチーフにしている感じもしますよね。12人のバイキング達の個性が今ひとつ明確に描かれなかったのは、もったいない気がします。12人のリーダーが、一族の王に就任するくらいの人物だという根拠が希薄だったし(まさか犬に慕われたこと?(笑))、なぜバンデラスが選ばれたのかの謎もあるしねえ。バイキング達の役者の個性はけっこうあったのだから、もう少し人物の背景を描いてくれたら8点だったのに。ただ、バイキング船なんかはとてもいい雰囲気が出ていたし(パソコンゲームの"Age of Empires Ⅱ"に出てくるのとそっくり!(笑))、北欧の人種の大きさを示すために、アラブの白馬を犬扱いする件も面白かったし、当時の文明先進国のアラブ人が未開のバイキングの治療法に文句を言う件も面白かったです。また、伝説の”火を噴く巨大な蛇”というのも演出として面白かったです。当時の歴史的な背景を考えながら観ると面白いのでは? 余談ですが、故郷に帰るとき、バンデラスはあの女性を連れて行くと思っていました。そう思った人いますか? <2003年12月24日点数変更>8点(2003-12-24 01:34:03)(良:2票) 4. ザ・ファン 弁護士に対するストーカーにしても、自分を作った制作者に対する歪んだ愛情表現にしても、今回の野球ファンにしても、まとわりつく嫌らしさよりも、不気味な迫力と、それなりの大義名分を感じさせる(笑)デニーロの演技に脱帽です。あそこでアンパイアに化けているとは読まなかったので、思わずニヤリとしてしまいました。ウェズリー・スナイプスがホームランバッターに見えるところが不思議ですね。7点(2002-12-22 22:39:55)
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