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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 寒い国から帰ったスパイ 《ネタバレ》 ル・カレを一気にスパイ小説の第一人者にした原作の映画化ですが、小説は早く読んでいたけれど、映画を観たのはずっと後です。小説のイメージが非常に強かったので映画でがっかりしたくなかったのですが(身を持ち崩して敵方の接触を待つところとか)、意外と良いできでした。クライマックスは最後のベルリンの壁越えですが、小説としては何が標的かを主人公が悟るところが山場で、従って最後の気力を奮い起こせないのも当然とも言えます。[地上波(字幕)] 7点(2009-05-06 00:09:01) 2. 魚が出てきた日 《ネタバレ》 1966年初頭にスペインでB-52が墜落して核兵器が紛失と言う,映画「ザ・ダイバー」の背景になった事件からの際物映画です。まだ無名だったキャンデス・バーゲンは当時監督のガールフレンドだった関係で出演したようです。脱出した二人の飛行士が下着だけでそれでも兵器を捜しに島をうろつくのだけれど暑いのでジョッキーパンツを頭に被り(笑)。貧しいギリシャの寒村と,そこがリゾート化されての馬鹿騒ぎ,それに紛れ込む特殊部隊など題材にはこと欠かないけれど,封切り当時の評判は今ひとつでした。美少女時代のキャンデスを観たいひと向き。[映画館(字幕)] 6点(2006-08-27 00:13:22) 3. 侍(1965) 《ネタバレ》 歴史上有名な幕末万延元年における桜田門外での井伊大老暗殺事件を題材にした「侍ニッポン」の物語です。この話は江戸の浪人で剣術の腕を見込まれて討幕派から誘われる新納鶴千代が実は井伊大老の落胤であるとの設定で、何度も映画の題材になったものですが、それまでのものが最後に実の父と知って現場に駆けつけ大老を庇って殺されると言うものだったのに対して、最後に大老の首を挙げたのが実は鶴千代で、子が実の親を殺すと言う衝撃的事件から歴史に封印されたと言う筋書きになっています(侍ニッポンの歌詞と違い裏切り者とはなっていない)。三船が少し若侍にしてはひね過ぎていますがモノクロでの凄惨な殺し合いの場面は岡本喜八の傑作と言えます。8点(2004-09-24 01:17:28) 4. サウンド・オブ・ミュージック ミュージカルとしては良い作品ですし、原作者でもあるマリアについても好ましくは思いますが、ずっと昔に劇場で見たときに感じた違和感がどこかに残ります。オーストリア海軍の高級将校ってドナウ川の艀の船長ほどの経歴もなく、貴族として外交官みたいな気分でいて、だから子供に水兵ごっこさせる(実際の水兵の厳しさを知っているならそんなことはしないでしょう)、そしてドイツに併合されることになると実際に戦争に参加しなければならない(職業軍人としての給与と特権はそのために支払われていたのだから)のだけれど、まあ、その経歴や能力からは潜水艦とかに乗ることは無いにしても、実戦における責任を果たさねばならなくなると逃亡しか頭に浮かばない。ナチが悪者だからって、これじゃ国民から見たら月給泥棒のクズにしか思えないのではと感じました。「反戦」とかの理屈をつけずに音楽だけを楽しむ映画なのでしょう。7点(2004-08-18 00:17:04)
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