みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 座頭市(2003) 《ネタバレ》 脚本重視の俺としては、脚本軽視(というよりもメモしか用意しない!)の北野監督はあまり好きな存在ではない。しかし、本作はなかなか楽しく鑑賞できた。何より、北野監督が小難しい独りよがりを見せなかったからだろう。エンターテインメントに徹し、これまでよりはしっかりと準備した部分が伺える。タップと映像の連動もうまくはまっていたと思う。とはいえ、ラストのタップシーンはもっと広がりを感じさせる構図にするべきであったし、北京ゲンジのボケ役が演じたバカ息子のキャラクターもうるさいだけでまったく活かされていない。どうせなら、燃えさかる家のまわりもあのまま走り回っていたりすれば、少しは哀愁も感じられたのだが……。不満はあるが、オチもテーマを浮き彫りにさせる深いもので恐れ入った。そこで、北野監督が観客に初めて目を開いた作品として、評価したい。やはり、映画は目を開かないと作れないよ、武さん!8点(2004-05-28 23:20:42) 2. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 人生の悲喜こもごもを欲張って詰め込んだ作品ながら、まとまりがいいので飽きずに観られる。天才の苦悩・・・そもそも、天才って何なのかって深く考えさせられた(・・・まぁ、俺には関係のない問題だが^^;)。人生のやり直しなどできるものではないが、仕切り直しならば可能なはず。しみじみと感傷にひたらせ、それでいて人間の弱さ・愚かさに自嘲気味に笑わせてくれるなかなかの良心作。7点(2003-11-28 10:56:17) 3. ザ・ビーチ(2000) 原作が割合好きなものであり、前作『トレイン・スポッティング』もまずまずの出来だったため、期待値は高かった。しかし、主人公の設定を大きく変えすぎたのでは? 原作とは別物だということは理解しているつもりだが、主人公の国籍・半生がその後の展開に大きく意味を持っている原作だった以上、アメリカ人に設定し直す際にはそれなりの変更が必要だったはずである。キャラクターとプロットの関係性について再考を願いたい。4点(2003-11-28 09:01:07) 4. ザ・セル 事件やテーマ性は恐ろしいほど無視されている。精神世界を本気で描こうとしているとは思えないほど踏み込みが浅い。結局、ターセム監督は念願のハリウッドで、予算をふんだんに使った記念写真的映像集を作りたかったのだろう。その成果は充分で、なかなかに印象的な映像美が味わえる。4点(2003-11-27 04:54:36) 5. 最終絶叫計画 《ネタバレ》 いやぁ・・・面白い(恥)。くだらないことこの上なく、はずしている箇所も多いが、元々ホラー映画のパロディだった『スクリーム』をさらにパロっていてなかなか興味深い。『ユージュアル・サスペクツ』のパロディからヒロインが車にひかれるまでの流れに大爆笑。ちなみに、3作目は『裸の銃を持つ男』のザッカーが登板! もちろんニールセンも登場。期待してるぜ!7点(2003-11-27 03:40:49) 6. サイン 《ネタバレ》 みんな、ヤツは水に弱いんじゃないぞ。娘が言っている通り、地球の水が汚染されているからデリケートなヤツは死んじゃうんだよ。なに、わかりやすすぎるって?! 「見て! 打て!」ってサインはわかりやすいほうがいいんだよ。あれが我らがミスター長嶋だったら、「ん~ホアキンちゃん、ルックルック・・・ダァ~としてバァ~ン」だぜ。謎だらけで困っちゃうだろ、全く。 2点(2003-11-26 23:21:01)(笑:1票)
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