みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. さよなら子供たち いい映画だなぁ。 夢と冒険、ファンタジー溢れたドラマチックなベタ映画もいいけど、胸をチクリと刺すようなセンスのあるドラマにはなかなかお目にかかれない。 二人の主役のうち、いつも寂しそうな顔をしているユダヤ系の少年が印象的だったが、本作は彼らの交流を淡々と描きながらも、さりげない反戦のメッセージとともに静かな感動と余韻を残してくれる。 いっさいのセリフを排したラストの絵は、彼らの小さな世界で、彼らなりに人生経験を積んでいるんだな、という思いがひしひしと伝わってきた。 言葉など必要ない。映像だけでも、十分心情を表現できる。 久しぶりに映画らしい映画を観たな、という満足感を与えてくれた作品だった。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 20:50:30)《改行有》 2. さびしんぼう シナリオ、映像、配役と、バランスの取れた率直にいい映画。 忘れかけていた十代の思い出が甦ってくるようで、郷愁を誘う尾道の映像がストーリーとマッチしてます。 笑いもふんだんに織り込まれているので、途中で飽きるということもなかった。 富田靖子は一人三役でがんばっているけど、ちゃんと別の役者さんを使ったほうがいい。 監督さんのメッセージはこちらのほうがより明確に伝わるし、ヒロインに似ている人を捜すのも大変だとは思うけど、映画だとどうしても安っぽく感じてしまって……。 名作であることに異論はないです。[ビデオ(邦画)] 8点(2012-12-22 17:16:41)《改行有》 3. 3人の逃亡者 シナリオも面白いが、登場人物たちのキャラも映えてるコメディー映画。 序盤の状況設定が愉快なのと、この三人のヘンテコな関係が何ともほっくりとさせてくれる。 それほど派手なシーンもないし、映像音楽等の演出はいかにも80年代といった感じで、 あまり見栄えがよくないのは残念だけど、最初からラストまで楽しめた。 ヒロイン役の小さな女の子がとても可愛いい。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 04:40:22)《改行有》 4. さらば箱舟 演出や映像は面白いし、キャスティングもいいのだが、わからない。全然わからない。 日本の昔ながらの根深い土壌を題材にしている部分だけはわかるのだが、 出演者たちが話す方言もよくわからない。たぶん監督さんだけは理解してるんだろうけど、 とっかかりさえも見出せず、再鑑賞してまで挑戦しようという気力が湧かなかった。 要するに完敗の映画です。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-09 20:57:38)《改行有》 5. ザ・レイプ(1982) レイプされた女性の心情を中心に、裁判の行方を描いたドラマ。 双方ともある程度の大人なら想像できる範囲内で、シナリオや設定の妙味はほとんどないが、 その分ストーリーの粗もあまり見受けられない。田中裕子は演技がうまいとは思わなかったけど、 若くて魅力に溢れている。恋人役の風間杜夫もカッコいい。社会派ドラマというよりは、 やっぱり一人の女性の生き様を描いた作品という印象のほうが強いかな? 映像はちょっと暗かった。[DVD(邦画)] 4点(2011-09-06 06:53:33)《改行有》 6. ザナドゥ オリヴィア・ニュートン=ジョン主演の、ラブ・ファンタジー・ミュージカル映画。 公開当時はものすごい酷評を受けていたけど、アルバムのほうは大ヒットで、 「ザナドゥ」は毎日のようにラジオから流れていた。 ミュージカル映画なのに演出や映像がひどく、そのうえストーリーがつまらない。 でもオリビアはかわいいし、ジーン・ケリーの出番も結構あって、 40年代の音楽まで聞かせてくれる。80年代ロックのシーンになると、やっぱりダサいのだが、 音楽のほうはまあ何とか楽しめるかと。 髪型とかファッションとかローラースケートとか、今観るとホントに懐かしい。 そういう意味で楽しむには手頃な作品かと。[DVD(字幕)] 2点(2011-08-29 11:31:32)《改行有》 7. ザ・フライ2/二世誕生 前作からの正当な続き物。 「1」は一応恋人への愛情をテーマにしていたが、こちらは核となるものはなし。 しいてあげれば「父親への愛」ということなんだろうけど、ラストを観た限りでは、 ちゃんと回収できているとは思えなかった。主人公のキャラ描写は悪くないんだけどね。 特撮の技術は前回より上で、その部分での見応えはあり。 終盤の展開は、あまりにもご都合主義するのでは?[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-20 10:47:21)《改行有》 8. ザ・フライ 1958年「蠅男の恐怖」のリメイク。 天才科学者にありがちな偏執狂といったキャラを、主役の俳優さんがうまく演じている。 主人公の変化していく過程も見応えがあるが、ヒロインとのエピソード絡みも中々面白い。 ラストもうまくまとまっていたが、やっぱり主人公のサディスティック変人ぶりが一番良かった。 かなりエグいシーンが出て来るので、その手が苦手な方は要注意。[映画館(字幕)] 6点(2011-08-19 11:37:31)《改行有》 9. 殺人ゲームへの招待 このゲーム持ってたな。ほとんど遊ばなかったけど。 内容は純粋なサスペンスものだが、段々とコメディー色が濃くなって、 終盤からはかなりドタバタになってしまった。本当はコロンボみたいなものを期待してたんだが。 見所はエンディングが3パターンあるということかな。 取り立ててそれが面白いというわけではないんだけど、まああまり見かけない手法なんで。 これは映画より舞台劇で見せたほうが面白いと思う。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-14 09:03:57)《改行有》 10. 3人のゴースト ゴーストを小道具代わりにしたハートフルコメディー。 ゴーストの登場はちょっと奇抜だけど、アイデア自体は面白い。 ただ登場人物達のキャラに今イチ魅力が足りないのか、シナリオに粗さがあるのか、 テンポが悪く、コメディーとして笑える部分も少なかった。ラストはかなりベタだけど、 ちゃんとメッセージは伝わってきて、総体的にはそれほど悪い映画という印象は受けない。 ファンタジー感動ものが好きな人なら、満足できる作品ではないかと思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-14 08:18:02)《改行有》 11. ザ・デプス 深海基地に閉じ込められた、スタッフたちの心理描写はまあまあ面白いのだが、 深海生物のデザインが、クリーチャーというよりは怪獣のような感じで稚拙。 こういった映画は、いかに最後まで緊張感を持続できるかが鍵だと思うのだが、 クリーチャーの姿を見た瞬間、「あちゃ~」と思わず拍子抜け。 これなら古代の恐竜が生きていたという設定で、それらを登場させた方がよっぽどいい。 あまり期待せず、ホラー映画の感覚で鑑賞すれば、それなりには楽しめると思う。[映画館(字幕)] 3点(2011-08-11 02:23:31)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS