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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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41.  三十三間堂・通し矢物語 時代劇だからなのかスポコン男性映画だからなのか、本当にこれが成瀬監督作品なのかと疑ってしまうほどの異質な作品。女が映されるとたちまち成瀬っぽくなってる気もするんだけど、男は比較的遠めから撮っていることもあってか、もちろんそれはそれでいいんだけども、なんか違うなあという感じ。通し矢の休憩を挟んだあとのわかりやす過ぎる失態に対しての長谷川一夫の田中絹代への説明もくどい。まあでも普通に面白いのは間違いないです。通し矢の間に時間が過ぎてゆく様を当たり前のように光で表現しているのは流石。そしてその光の差し込ませ方が並みの監督ではないことを見せ付けている。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-04-26 11:49:58)

42.   傑作『アカルイミライ』以降、黒沢清はホラー以外のジャンルを撮るだろうと思ったし期待してたのですが、またホラーかよ!と思いつつもそもそも黒沢清の映画は「ホラー」だとか「ミステリー」だとかというより「クロサワキヨシ」というジャンルの映画と言っても過言ではなく、この『叫』もまたとびっきりの「クロサワキヨシ」だったので結局のところ予想どおりたいへん満足できました。「アカルイミライ」のために埋め立てられ、途中で放置された場所を舞台に、まるで『CURE』の殺人のように人は何かに誘導されて殺人を犯す。殺人現場に残る自分の痕跡(偶然にも同時期に公開中のトニー・スコット『デジャヴ』と酷似!)に『ドッペルゲンガー』を彷彿させ、多くの黒沢映画に登場する「幽霊」と「終末」が描かれる。『ニンゲン合格』や『大いなる幻影』がこの世界に存在することの意味を問いただしたように幽霊は人間であったときの存在を無にしようとする人々を許さない。どこを切っても「クロサワキヨシ」でありながら常に進化し続けるクロサワ映画。同じようで同じじゃない。切り口を変えるだけで全く新しい映画にしてしまう。「見なかったことに」がもたらす恐怖。この映画、けして「見なかったことに」なんてできません。[映画館(邦画)] 7点(2007-03-30 12:14:27)

43.  侍(1965) ストーリーが実に良く出来ている。面白いと思う。でもよく出来たストーリーゆえに全編が説明で支配されている。とは言ってもその説明もまた実にうまくこなしている。退屈になりがちな説明をテンポをつくるクローズアップの画を差し込みながらの早いカット割りで見せることで間延び感を出来るだけ廃し、怒りや悲しみといった内面の描写を極力排除し物語をシンプルに進行させることで活劇たらしめている。それでも東野英治郎が説明する回想シーンはややくどい。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-03-28 14:07:06)

44.  桑港(サンフランシスコ) 《ネタバレ》 信じるものは自分だけと裸一貫、黒いこともやりながら町の名士にまでなった男は、惚れた女を自分の店の看板歌手として保持しようとする。女はオペラ歌手としての成功と惚れた男の間で揺れ動く。二転三転するドラマが終盤のサンフランシスコ大地震で一気にひっくり返る。今までのドラマはいったいなんだったんだと思うくらいにすべて無かったことに。大地震というのはそういうものなのですが、一つだけ繋がるエピソードが「神を信じるか」というテーマ。けっきょくコレを描きたかっただけなのかも。幼馴染の神父の助言も無視する無神論者が地震をきっかけに神を信じる。しかしたくさんの人が死に、恋敵まで死に、惚れた女が助かっていたことを知り、神の存在を意識するってのはちょっと自分本位にすぎないのではと思ってしまう。製作年からすれば地震のシーンはかなりの迫力があって、さすがはハリウッドと思いはしますし、神よりもなによりも音楽が幸せへの道筋を照らしていると個人的に思った各シーンは印象深いのですが、メッセージが説教くさく、なおかつその説教が強引すぎる。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-24 14:10:05)(良:1票)

45.  サイン 《ネタバレ》 まず、観ている時はかなり楽しめたということを先に言っときます。ミステリーサークルが宇宙船の降り立つ目印?いやいや、宇宙船なんか無いんじゃないだろうか。あるのはテレビの中だけじゃん。「何も手を加えていません」と協調するアナウンサー。怪しいなぁ、どっちにしてもいつもは手を加えているってこと?人間を食う?誰もそんなところ見てないじゃん。水に弱い?汚染に敏感なだけでは?これって不安が間違った情報に踊らされることを助長してパニクってるだけ?そんな風に見ていたので楽しめたわけです。でも宇宙人が登場。撃退法はずっと以前に死の間際で発した妻の言葉にあった。偶然ではなく神の起こした奇跡。シャマランの映画にいつのまにか着地。これも楽しめた。でも公開直後からの酷評の嵐に促されたかのように、私の解釈だと話が繋がらないことに気がつく。ま、いいではないか。そのとき楽しめたのならと思っていたが、今思い出しながらレビューを書いていて、いや、これってちゃんと繋がってるぞと。幽霊やヒーローがいたように「宇宙人がいた」。なぜ来たのかは知らん。そして助かった。それは様々な偶然の重なりではなく「奇跡が起きた」から。それ以外は不正確なメディアの嘘。噂。疑心暗鬼。ちょっと強引か?[映画館(字幕)] 7点(2006-10-26 13:57:31)

46.  3人の逃亡者 これ見たときはオリジナルとあまりにいっしょで拍子抜けしちゃいましたが、なるほど、鱗歌さんのレビューで納得。でも同じことをしてるのに雰囲気が少し違う。どこか軽い感じがするのはキャストが違うからだけではないでしょう。照明の明るさやちょっとした新ギャグがオリジナルのフランス版にはない軽さを演出している。好みの問題もあるだろうがアメリカ映画に山ほどあるこの軽さを催したこの作品よりやっぱりオリジナルのほうが好き。それに唯一大きく異なるラストシーンが断然いいんですよ、オリジナルは。笑いと涙の織り交ぜ具合は変わらず良し!ということで。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-07-27 15:53:24)

47.  ザ・フライ クローネンバーグの作品の中で最もエンターテイナー志向の強い作品で、商業的にも成功している。クローネンバーグの作家としての拘りが減少しているわけでもないこの作品が商業的成功を収めたのは、ストーリーの根底にラブストーリーがあることも前提にあるが、彼の美術センスがけしてマニアにしか受けないものではないということの証明でもあり、作家性を無くさずとも商業映画を作れるということの証明にもなっている。当時はハエの特質を徐々に露にする主人公を見ながらハエの知られざる生態に感心しながら見ていたことを覚えているが、このあたりの丁寧な描写が静かな怖さを演出しB級になりがちな題材を見事に深遠な映画にしたのだと思う。続編はこの作品のグロテスクなところだけが継承されている感があるが、たしかにグロさはなんだかんだ言ってもこの作品の一番の見所かもしれない。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-09 13:46:53)(良:2票)

48.  さよなら、さよならハリウッド よくまあ毎回毎回同じようなものを作ってくるなあ。もうそれだけで評価しちゃってもいいくらい感心します。相変わらず病的なねちっこさと過敏で多感なキャラが全開で、とくに元妻とのディナーでのお見事な二重人格ショーの長回しが圧巻。そのときのティア・レオーニのおちついた会話の返しも絶妙。映画界を揶揄したコメディの中でさりげなく恋愛ドラマを見せてゆく。この恋愛ドラマの中に、いつもちょっとした展開にちょこっと現れる「せつなさ」が無いのがチト不満。ニューヨークはいつものアレン映画どおり美しかった。[DVD(字幕)] 6点(2006-05-18 12:47:20)

49.  サウンド・オブ・ミュージック ちょうど2年ほど前にこの作品のレビューを書こうと思ったけど躊躇してしまいそのままになってしまった。ちなみに6点を入れようとしていました。私の6点はそれなりに満足した作品につける点数なのですがそれでも躊躇してしまった。名作だから躊躇したわけでも高得点が並ぶから躊躇したわけでもありません。何人かのレビューを読み、あまりにこの映画を愛する人が多かったので躊躇してしまったのです。でも今日書いちゃいます。当時までの感想をまず。『サウンド・オブ・ミュージック』で最も印象に残るのはなんといってもかの名曲たちです。まずメロディが浮かぶわけです。じゃあ、シーンはというとじっくり思い返せばオープニングの丘で歌うジュリー・アンドリュースだったり笛の合図で高らかに足をあげ一歩前に出て名前を言う7人の子供たちだったり晴れやかなはずの結婚式の日のその後のナチスによる暗雲を暗示するかのような曇り空だったりといろいろ出てくるんですが、パッと出てこない。『ウエスト・サイド物語』同様ロケーションによるミュージカルというのは良かったけどすでにやっているので『ウエスト~』ほどの驚きも無いし、突然踊りだす違和感が良かった『ウエスト~』と違いこの作品は突然の歌に妙に違和感が無いのも不満。でもね、やっぱり歌がいいんですわ。で、タイトル見たら『サウンド・オブ・ミュージック』。じゃあこれでいいんじゃないかという結論に2年の月日の経過の中で思うようになりました。だらだらと言い訳がましい長文御免。[DVD(字幕)] 7点(2006-04-21 17:56:45)

50.  さらば、わが愛/覇王別姫 京劇「覇王別姫」の物語とそれを演じる二人の男の物語が重なり合ってゆく様が、美しくもせつなく描かれてゆく。(今となってはレスリーの人生までもが重なり合っているようだ。)この作品は京劇を介して出会った二人の男の、京劇を背景とした愛と友情の絡み合った人生劇が描かれると同時に、時代に翻弄される京劇と、時代に翻弄される人々という歴史ドラマが重厚に語られてゆく。この歴史ドラマの部分が物語が進行するにつれて画面を支配するようになる。中国激動の近代史がこのドラマにとって重要な要素であることは間違いないところではあるし、この時代を描くこと自体が中国映画としては非常に革新的であるため、「時代」が前面に出てしまうのはやむをえないところもあるかもしれないが、「時代」はあくまで背景として描いてほしかった。素晴らしい映画であるが、時代が大きく動くまでの見せ方で激動の時代を見せてくれたら、もっともっと素晴らしい映画になっていたに違いない。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-03 17:45:30)

51.  THE 有頂天ホテル 暗転も無ければ幕も降りない三谷幸喜の舞台劇の醍醐味を極力損なわずにメディアの世界へ昇華させているのが何度も印象的に登場する長回し。この人の描くコミカルな人間模様は舞台だからこそ面白いというところがあるが、この作品はその舞台的演出のおかげで大袈裟なキャラクターを違和感なく楽しむことができた。少し前にテレビで三谷演出の「HR」というのがあったが、あれなんてまさに舞台劇の面白さをそのままメディアの世界へ持ってきた好例だといえるが、この『THE 有頂天ホテル』もまた、舞台とメディアとの折り合いをうまくつけていると思う。そもそも三谷は佐藤浩市に「映画の演出を知らない」とはっきり言っている。知らないことをムリしてせずに自分の得意な分野で勝負している。それがかえって良かった。三谷演劇・劇場版といったところか。ひとつの娯楽のカタチとして認めたい。[映画館(邦画)] 6点(2006-03-27 18:48:02)

52.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 「さよなら子供たち」という校長先生の言葉と共に、まさに無邪気な子供であることに別れを告げねばならない残酷な現実を目の当たりにし、ずっと引きずってきたであろうルイ・マル渾身の半自伝作品。友人が連行されてゆくのはけして少年のせいではない。密告者を間接的につくった部分はあるが責任を感じるものではない。きっと裕福なフランス人の少年は、どこかでユダヤ人である友人に優越感を抱いていた。そうでなきゃ懺悔の必要は無い。でもこの作品には後悔の念が見え、その懺悔が、言葉は悪いが言い訳のように感じてしまう。少年は悪くはない、時代が悪かったのだ、という。それはそれで正論だからいいんだけど、この作品は最初から少年の素直な思いが画面を被っている素晴らしい作品ゆえに、素直な思いの中の一部をほんの少しオブラートに包んでしまったような気がしてしまった。でもそれこそがルイ・マルの葛藤の証しなのかもしれません。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-23 15:29:45)

53.  さすらい(1976) ワゴン車の窓からの景色が通りすぎてゆく。ガラスに映る景色もミラーに映る景色も時間とともに通りすぎてゆく。誰からも束縛されず、日々淡々と仕事をこなしながら長距離移動していく男と離婚をしてもそこから前へ進めない男。時が止まっているかのような二人の男の行く先々は、時の流れを象徴するものばかり。既に使われていない工場、誰も住まない男の生家、使用済みの国境見張り小屋、そして寂れた映画館、、。二人の男は気づいてゆく。変わらないと思っていたものが変わることを。いつまでも続くと思っていたものが終わることを。ワゴン車と列車にわかれ、去って行く途中、二人は一度交差してまた離れてゆく。心のどこかで長くて退屈だと思っていた映画に対し、終わらないでほしいという想いが込み上げる瞬間。離れてゆく二人から目をそらさないことで自分も少し変われたような気がするのは大袈裟、、、ですよね。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-24 15:47:17)

54.  さすらいの二人 嘘やしがらみにまみれた希望の無い現実世界から逃避する、放浪三部作の三作目は、舞台を北アフリカから出発し、バルセロナへとさまよわせる。殺伐とした現実を伝えなければならないという職業の主人公は自らの人生をリセットするかのように、別人として生きることを選択する。そうすることによって今まで見えていなかっただけかもしれない希望を見出そうとしたのかもしれない。行きずりの女とガウディの建築物が希望を垣間見せたかに見えるも、追って来る現実からの逃避行が始まる。ラストの息を飲む長回しの後の死の意味するものはなんなのか?『欲望』『砂丘』ともが、全てが現実逃避の仮想世界ととれなくもなく、そう考えると最初の死体は実は...いや、考えすぎか。 それにしてもジャック・ニコルソンという個性の塊みたいな顔が不思議にアントニオーニの世界に馴染んでいるのには驚いた。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-07 18:40:59)

55.  砂丘 『欲望』に次ぐ放浪三部作の二作目は、音楽はハービー・ハンコックからピンクフロイドへ、舞台をロンドンから南カリフォルニアへ移す。自由を勝ち取るための学生紛争の不自由さから逃れるように一人の青年が砂丘地帯へやってくる。そこで同じく大人社会から現実逃避的に一人さまよう女と出会う。この若い男女の顔がなんともアントニオーニの映画に映える。とくに男のほう。ドラッグ効果も相俟って男と女の間に幻想的な世界が繰り広げられる。愛が無限の広がりを見せる様を美しく映し出した画は圧巻の一言。爆発シーンはアメリカ映画っぽく、アウトローの死もアメリカン・ニューシネマを彷彿させるが、アントニオーニの意図やいかに? ともあれ、アントニオーニらしい不条理感に溢れた作品であることは確かである。そして『欲望』と同じく、この作品もまた、男と女の出会いすらが幻想だったかもしれないという、ストーリー不在の作品である。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-06 16:35:57)

56.  砂漠の流れ者 水とロバを奪われ数日間砂漠をさまよう主人公に悲壮感はなく、その過酷な状況を主人公自らの言葉で説明してしまう。しかし自分の見せるべきものを心得たペキンパーゆえにこちらもあまり気にならない。それどころか、バイオレンスの巨匠のこれまでの作品と主人公のキャラが明らかに違うこと(キャラが変われば作風も変わる)をここで察知させる。その後、水を手に入れた主人公と我々の目に飛び込んでくるのは柔らかそうな胸の谷間。ドレスで軽く持ち上げられ、そのカタチと柔らかさを最善の形で見せた胸のアップ。もっと見ていたいという気持ちを汲み取ってか何度も何度も繰り返し映し出される胸のアップ。やはりペキンパーは男の映画を撮る人だった(笑)。そんな嬉しいシーン(他にもいっぱいある!)をおりまぜながら最後には「男」を見せてくれる。不要な暴力の一切無いペキンパーの傑作。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-24 15:53:42)(良:1票)

57.  3-4X10月 たけし扮するヤクザが事務所を襲い乱射、隠れていた女がひとり。次のカットでは腰を振るたけし。こんな具合に間がごっそり抜きとられたシーンがたくさんあります。この4コマまんがのような手法がバイオレンスでありながらもどこかコミカルな雰囲気を漂わせる。けして軍団で固めたから笑えるのではない。南国的かつ毒々しい花を使った画は意味もなく(?)アートで好きです。石田ゆり子の存在が主人公にとってあまりにも都合のいい女でその都合の良さは後半一気に加速するんですが、オチで納得。情けない男が大きなことをやりとげて散って行く姿を沖縄ヤクザが見せ、主人公がまた見せる。冴えない男が夢見るのは、一発逆転サヨナラホームラン。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-12 15:46:27)

58.  殺人に関する短いフィルム 一人の青年が男を殺し、捕まり、処刑されるまでのストーリーに弁護士を目指す男が試験を受け、合格し、その青年の弁護士となるストーリーが絡みます。さらに殺される男のストーリーが絡み、三つのストーリーが終始ドキュメンタリータッチで淡々と進んでいきます。「殺人」という言葉の重さが感じられやすい手法と言えます。弁護士のストーリーを通して、重い刑罰が犯罪抑止に繋がるのかという問いを投げかける一方で殺人のシーンはいたって生々しく描写する。しかし重要なのは処刑のシーンがあるということ。感情を爆発させる青年が全く動かなくなるまでを淡々と映し出す。決して殺人者を擁護しているわけではない。ただ、死刑もまた殺人となんら変わらないということを見せている。7点(2005-02-18 14:30:16)

59.  サクリファイス のっけから長~いワンシーンの連続で長~いセリフが続きます。しかしこの長~いセリフの一言一言が後々の伏線となっていきます。この作品もまた「信仰」が、ベースのテーマとなっていると思われます。人間の行ってきた過ちを独白するアレキサンデル。しかし人間であるかぎり過ちは止められない。独白中に幼い息子がアレキサンデルを驚かそうと後ろから飛びつく。とっさに振り払い息子に怪我をさせてしまう。また、母との思い出を告白するところでは、母を喜ばそうとして庭の模様替えをしたが元の美しさを壊してしまったと悔いる。人間が存在するかぎり暴力と自然破壊が続いてゆくことを暗示しており、自分もその憐れな人間の一員であることを認めてゆく。そしてイコン画を美しいと眺める姿も無神論者であるアレキサンデルが奇跡を求めるに変貌してゆく伏線となる。未来のため、そして未来を生きる息子のために自らが犠牲となり奇跡を願う。家を燃やすシーンでは、この作品を作る前に決意したというタルコフスキー監督の亡命を連想し、感慨深かった。8点(2005-02-10 12:38:58)(良:2票)

60.  山椒大夫 話の筋はもちろん、心情までもが映像で語られる。厨子王がなぜ人の心をなくしてゆくのか、そしてどこでまた取り戻してゆくのか、はたまた山椒大夫はなぜ非道なのか、息子はなぜ坊さんになったのか、、、時代背景や荘園制度の説明はあっても、それ以外は映像で語る。この手の話はついついストーリーを追って見てしまう。しかもこの映画は厄介なことにわかりやすいので余計にストーリーを追ってしまう。しかしこのわかりやすさが全て演出の賜物であるということがこの映画の凄いところ。というか本来はこれが普通なんでしょうが。長回しに拘らず話のテンポをつくるカット割も普通に絶妙。オーソドックスで完璧な映画。画はどこもかしこもきまってて、画だけ見れば全てが名場面と言ってもいいぐらい。一度しか見ていないので、今度は”話”ではなく”画(映画)”を堪能しながら見直したいです。7点(2005-01-07 15:28:33)(良:2票)

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