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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. サイコ(1960) 以前井筒監督が「オモロい映画はネタバレしてもオモロい」と言ってたけれど、つまりはそーゆーこと。ちなみにワタクシが一番ゾーッとしたのは有名なシャワーシーンでもラストシーンでもなく、マリオンが乗り換えた車の中で、自分がいなくなった後の人々の会話を想像するシーン。車の進行方向と彼女のアップが交互に映されるのだが、最後(「4万ドル全額取り返すぞ」という台詞が聞こえるとこ)のカットの彼女の表情、怖えーったらありゃしない。8点(2005-01-12 20:24:29) 2. 殺人狂時代(1967) こういう言い方はヘンだけど、良い意味で「深く考えないで楽しむ」映画だと思いました。精神病患者の扱われ方とか、ツッコみ所を言い出せばきりがないけど、奇想天外でぶっ壊れてて、なんか楽しい作品。精神病院のセットが綺麗でした。7点(2004-10-06 19:37:26) 3. 座頭市千両首 スタッフ等がかなり変更されてて、きっと会社側はマンネリ化を避けようとしたんだろうなーという感じは伝わってくるのだけれど、ちょびっと薄味な印象。ただ、上納金の千両を奪ったとカタギの農民たちに誤解され、「このド盲が!」と罵られた時の市の何ともやるせない表情に、アウトローの哀しみが見えた気がしました。あと、国定忠治が自分のことを「忠治が~」と言ってるのが、何だか神田うのみたいでちょっと面白かった(笑)。6点(2004-03-16 18:43:48) 4. 座頭市喧嘩旅 本作はあのタランティーノがフェイバリットに挙げている一本だとか。そう言われてみれば、ラストの乱戦のシーンは今までの作品の中で一番生々しいような気もしますね(個人的にはシリーズ最初の頃の、人を斬る度に少し哀しそうな表情をする市が好きだったのですが)。藤村志保演じるヒロインに信頼されてないと分かった時の市が、ちょっとふて腐れてみせるのがなんとも愛嬌があって可愛らしいです。ただ、ちょっと残念なのがお美津(藤村)が典型的な「か弱いお嬢様」で、なーんも出来ないで泣いてばかり、という点。ま、ラピュタのシータとまでは言わないけど、もちょっと頑張れよ(結構好きだけどさ、この頃の藤村志保)。7点(2004-01-28 21:24:19) 5. 座頭市兇状旅 この辺から安定路線、やや意地悪な言い方をすると「水戸黄門」化してる感じがします。ところでこのシリーズ、予告編(DVD版に収録)には入っているのに本編に入ってないシーンって結構あるんですよね。あくまで想像ですけど、この頃って二本立て・三本立てが当たり前の時代だったから、大事なシーンとかも泣く泣くカットせざるを得なかったのではないでしょうか(ちなみにほとんどの作品が90分前後)。予告編ではおたね(一・二作目にも登場した、市と心を通い合わせながら結ばれることなく別れた女性)の描写を思わせるシーンがあるのですが、それが削られてしまったため、ラストの市の一種異様なシーンが生かされなかったような気がします。これもプログラムピクチャーの宿命でしょうか。7点(2004-01-07 19:58:14) 6. 真田風雲録 新規登録要望にこの作品を出した時【なるせたろう】さんより「初めて観る加藤泰作品がこれですか?恐れを知らないなあ」というお言葉を頂いたのですが、実際観てみて納得。なんと言うか、ハチャメチャなのです。猿飛佐助は超能力者だし、霧隠才蔵は女だし、ミッキー・カーチスはギター持ってるし・・・という、「座頭市」の金髪たけしもビックリな設定。当時としては型破りすぎたのか、興業的にも大失敗だったとか。しかしこの作品、ただの珍作かというとそうではなく、当時の学生運動全盛の気運を色濃く反映しているのです。言ってみれば徳川方が政府で真田十勇士は全学連(とすると豊臣方のお偉いさん達は旧社会党・共産党か?最近の選挙の結果を見ると笑い事じゃないかも)のメタファー(隠喩)として読めるわけです。つまり劇中で現代語が堂々と使われているのは、一種の確信犯な訳ですね。なおかつこの映画が凄いのは(だって当時、学生運動を反映した作品は様々な分野で存在していたので、それだけなら別にどうってことはない)、そうした世相をニヒリスティックな視点で捉えながらも(後半で猿飛佐助に追い詰められる大野修理亮治長のセリフに注目!)、そのニヒリズムを乗り越えようとする情熱と野心に溢れている所。戦いには敗れながらも、なおかつ「自分のための戦い」を戦おうとする猿飛佐助の姿には、きっと学生運動のことなど何も知らない若い人達も心打たれると思います(ということでジャンルにあえて「青春もの」を加えさせていただきました)。 8点(2003-12-26 19:35:25)(良:2票) 7. 座頭市物語 行きつけのビデオ屋でDVD版がレンタルされてたんで早速観てみたのですが、いやー面白かった。勝新もいいけど天知茂(この人はずっと「明智小五郎」役しか観たことなかったけど)がカッコ良いです。それに映画自体が凄くきちんと作られているなあ、という印象を持ちました。かつてのプログラムピクチャーに対してなんとなく「大量生産」のイメージを抱いていたんですけど、やっぱしそれはスタッフ・キャストの技術の高さがあって初めて可能だったんだな、と思いました。おーし、この勢いで全シリーズ観るぞー!8点(2003-12-17 22:33:50)(良:1票) 8. 秋刀魚の味(1962) んふー(泣)、一映画ファンとして、小津映画の良さが今ひとつ分からないのがさみしい。ここは「未来への自分に対する宿題」ということで(うまく逃げたね)。 6点(2003-11-14 19:17:44)
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