みんなのシネマレビュー |
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1. さよならの朝に約束の花をかざろう 《ネタバレ》 明暗の分かれるバクチ気味な岡田磨里脚本(監督)の作品ですが、今作は無難な軟着陸に成功した、慈愛に満ちた秀逸なファンタジー作品でした。 老いることのないイオルフ族マキア他の視点と、儚いとされる人間(息子)との距離感が絶妙。 蛇足ですが、イオルフを「衣織婦」ヒビオルを「日々織る」と変換して観てしまい、ちょっと脳が疲れました。[DVD(邦画)] 8点(2019-09-12 02:31:46)《改行有》 2. 百日紅 ~Miss HOKUSAI~ 美術、動画、脚本、役者陣はほぼほぼ及第以上の出来なのに、音楽とストーリー構成がまるでダメ。特に音楽がひどい。各々の呼吸が合わないとここまで野暮ったくなるモノなのか。アニメって、つくづく総合芸術なんだよなぁ、と思わされた。 イロイロと惜しい作品。眉やら生き様やら立ち振る舞いやらが魅力的だったヒロインが、特に惜しい。[DVD(邦画)] 5点(2016-09-12 01:25:31)《改行有》 3. サンゲリア 《ネタバレ》 くさったしたいAがあらわれた! くさったしたいBがあらわれた! くさったしたいCがあらわれた! … くさったしたいたちにかこまれてしまった! … ゆうしゃ(主人公)はメラ(火炎瓶)をとなえた! ゆうしゃはほのおにもかこまれてしまった!(だって木造建築の室内だもの) … ゆうしゃはにげだした! みたいな、ドラクエ中盤の先走りが過ぎた冒険者のような、可もなく不可もない映画でした。不可はないが、フカはゾンビと戦っていていたようでした。メインイベントは其処だったか… 蛇足ですが、気になったのは…医者の奥さんの内臓が食われてるシーン、ゾンビ役者のみなさまは何を食ってるんでしょうか…私は「しなびたスイカの果肉」とみたのですよ。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-29 09:22:09)(笑:1票) 《改行有》 4. サカサマのパテマ 《ネタバレ》 異重力間ボーイ・ミーツ・ガールという異彩な設定に、吉浦康裕というミニマムな才能が加わった風変わりな佳作。主人公二人の「離さないで!」という台詞が、イチイチ意味深で面白かった。 「この後、どうするんだろうなぁコイツら」と、ちょっと後日譚が気になる…という事は、この作品。なかなか名作なのかなぁ。 …蛇足ですが、ヒロインのパテマが12.3歳として、平均体重が40kg強。エイジが50kg弱として…うーむ。異重力間の恋愛は、いろいろとタイヘンであるなぁ、と、ヤマシイ大人は良からぬ妄想をするのであった。LOFTのような狭い空間でイチャつけば、問題解決なのだが、しかし。[DVD(邦画)] 7点(2014-05-18 04:36:18)《改行有》 5. サイボーグ009 昭和40年代の動画スキルや、わかりやすい物語性、石ノ森の怒り心頭な出来なんかよりも、なにより「また中途半端なタレント起用だなオイ」とタカをくくっていた、003・フランソワ役ジュディ・オングの小器用な演技にヒタスラ驚かされる作品でした。[DVD(邦画)] 6点(2013-11-03 00:27:37) 6. ザ・コーヴ 「大義のためなら手段を問わない」という、いかにも独善大国アメリカらしいドキュメンタリ。 観た後にサエズリ、はりはり鍋、百ひろ等の鯨肉料理は勿論のこと、他に(無理矢理エサを食べさせる行程が動物愛護的に問題になったらしい)フランスのフォアグラだとか、(愛玩動物を食うなんてけしからんという事で、特に若い世代には廃れつつあるらしい)韓国の犬鍋だとかを食べたくなったのは、私だけかな? 蛇足ですが…「Oceanic Preservation Society=OPS」が、海洋保護協会の略称だそうですが、私は彼らを「お馬鹿な Oceanic Preservation Society!」と呼称し「OOPS!」と略したい。[DVD(字幕)] 3点(2011-05-21 00:41:03)《改行有》 7. サマーウォーズ 《ネタバレ》 ネタは使い古されてクタクタになったようなサイバー物なのに、終始溌剌とした瑞々しい雰囲気に驚かされた。 栄おばあちゃんが関係各所に連絡を取り叱咤激励するシーンで「頑張んなさいよ」と受話器をポンポンと叩く演出に、製作陣の誠実な熱意を感じさせる。 [DVD(邦画)] 9点(2010-03-25 19:57:21)《改行有》 8. 里見八犬伝(1983) ダサダサな音楽、オープニングの妙なイラストを始めとする美術・真田広之の黒メッシュを始めとするキンキラ衣装らが、致命的になりかねないくらいにヒドイ。 しかし、それなりに楽しめてしまうのは、デタラメなチャンバラムービーとしての気概と、絢爛な出演陣の熱演の賜物ではないかと思います。 とりあえず薬師丸ひろ子の可愛さを再確認させられました。 ムゲに及第以下の評価にするのも惜しまれる作品ですが、手放しに高評価もできないチャンバラ大作ですね。[DVD(邦画)] 6点(2009-10-15 00:49:24)《改行有》 9. 13/ザメッティ 《ネタバレ》 参加者を輪にして一斉に始める「ロシアン・ルーレット」という悪趣味な発想が意外と面白い。後ろで狙っている銃に弾が入っていようと、そのまた後ろの銃に弾が入っていて、後ろの銃より先にそのまた後ろの銃が発射されれば…と、考えていくと既存のロシアン・ルーレットルールよりも一層深い物騒なゲーム性が。 そして一番最初の「一発だけ弾を込め13人でロシアン・ルーレット一回戦」を観ていて思ったのが、使用されている銃が六発入るリボルバーと仮定すると83%の13乗…すなわち9.3%で「誰も死なない一回戦」になるという事に気付き、それはそれで勝手にハラハラしていた。 作中の「トルコじゃ42人集まったんだがな」という台詞にも笑えた。42人!熱いな!(悪趣味ではあるが)私も観てみたいと不覚にも思ってしまった。 作品自体はとてもシンプルでハイセンス。特に美術・音楽・配役が素晴らしかった。ゲーム進行役の奇妙なテンションの男の「回せ!もっと回せ!」という機械的な熱さを持った演技がヤバイくらいに面白かった。 ケチをつけるならラストシーンのオチの安易さだろうか。定石といえば定石だがもう一捻りあっても野暮にはならないんじゃないかな?、と。 蛇足ながら思ったのが、私ならその場で一万ユーロくらい使ってボディーガード兼運転手を誰かにお願いするかな。だって家まで安全に帰りたいもの。[DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 01:03:14)《改行有》 10. サウスバウンド やや説教臭いものの、ちょっとイイ感じのホームドラマなんじゃないでしょうか。ま、その「ちょっと良さげ」なトコロが、破天荒な両親という魅力的な設定ににブレーキをかけているよーな気が、しないでもない。 しかし、ラストの中島美嘉はダサいな。ギリギリ及第点。[DVD(邦画)] 5点(2008-03-25 00:41:29) 11. サイレン FORBIDDEN SIREN 堤幸彦作品は笑わせてナンボ。怖くない散漫なホラー作るんなら、コメディ仕立てのミステリ作品にすりゃいいのに。キャストもコメディ要素、高い目なんだし。んで、堤幸彦作品はロケ地が「島」だとダメだ法則、発見。観光ついでで映画を撮ってるとみた。[DVD(邦画)] 3点(2007-08-08 01:45:01) 12. 最終兵器彼女 原作もアニメ版も嫌いなこの作品。ウザイ性描写や悪趣味さについていけなかったのが最大の理由なのですが、この作品はソレらが払拭されてて…あれ?あれれ?払拭すればイイというものでもない。甘いものが苦手な人のために大福のアンコを抜きましたよ?的な本末転倒サービスというか。違うか…しかし!どこもカシコも薄っぺらい!人間関係やメンタルの描写が特に薄っぺら。極薄。ケチな奴に作らせたカルピスのよう。そこらへんが「あー漫画原作か~」と、作品を軽視される事の頓着の無さを感じた。そして「そこそこ長い原作モノを映画の尺に圧縮」という作業の下手さに呆れた。それ「だけ」なら「デスノート」のほうが数倍巧い。ありえないくらいに頑張っていたCGが、不憫だった。CGだけは何の文句も無かった。及第以上といえなくない。それ「だけ」なら「デビルマン」の数十倍は良心的。[DVD(邦画)] 2点(2007-08-08 01:31:28)(良:1票) 13. 三匹の侍 キャラクターやテンポのバランスが恐ろしいほどキッチリとしていて、エンタティメント性も損なっていない。佳作中の佳作。どこから切っても真っ当な時代劇。年寄り向けのノンカロリーな時代劇ばっかり作ってないで、こういう滋味や滋養のある作品を製作してくれりゃあなぁ!と、切にボヤく私だ。実に腹八分目といった感想と評価。[DVD(邦画)] 8点(2007-06-14 01:57:36) 14. サイレントメビウス 時代も超えられず、一見さんの獲得も出来ず、ファンの支持もなく、製作者の手癖だけで、毒にも薬にもならない超低カロリーなのにヘルシーではない悪趣味アニメのお手本。産廃アニメ。核廃棄物とまでは、いかない程度の。[ビデオ(邦画)] 2点(2007-05-01 05:56:21) 15. 殺人の追憶 「君は、どう感じた?」と投げかけてくるタイプの作品ではあるが、決してタチの悪い丸投げではない。近年稀に見る高密度な人間ドラマ。ミステリ作品かと勘違いしながら観てしまったが、裏切られた!という感じが微塵もない。恐るべし。[DVD(字幕)] 9点(2007-02-24 23:58:48) 16. 桑港(サンフランシスコ) 説教臭くとも米国国民(というかキリスト教徒というか)にはこれが大事なのです!みたいな感じ。プロバガンダ臭もさして気にならないし、単純に娯楽作品をそれなりに楽しんだといった感じ。それなりに感動もするし、パニックシーンに対する意気込みみたいなものも感じるし、何よりクラーク・ゲーブルは格好イイ。[DVD(字幕)] 7点(2007-02-19 00:08:22) 17. 魁!!クロマティ高校 THE MOVIE なんか、「クロマティ高校コント集」みたいな感じが、ちょっとしんどいが、しかし、まぁ、嫌いじゃないわな。「宇宙猿人」の登場にも馬鹿馬鹿しく驚き、なおかつ小林清志でまんま行っちゃうセンスも、訳分からんがイイ。どうでもいいがキャスティングセンスも、凄まじくイイ。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-29 23:22:50) 18. 座頭市と用心棒 勝新・三船というだけで10点あげてもいいんじゃないかな?とも思ったが、まぁ、映画ってのは、つくづく足算じゃないなぁ。しかし、やはり圧倒的な豪華さは確かなので、楽しめた。しかしもう少しドスの利いた質感で見せて欲しかったという気も。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 00:54:00) 19. サルサ! 染み出るような情熱というか、芳醇な甘さというか、堪らないですね。貴方がサルサミュージックの熱量に当てられてしまったのなら、この作品の真価といえるんじゃないですか?もぉ、冒頭のピアノ掻き鳴らすシーンだけでウットリするね。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-02 19:34:11) 20. サスペクト・ゼロ 本格ミステリかと思ったら、超能力か~。勘違いした私が間抜けなのか、なんか裏切られた感じ。ちょ、超能力ですか…。しかし、異能者ゆえの最後にはグッときた。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-06 10:40:14)
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