みんなのシネマレビュー |
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1. サイダーハウス・ルール 本当に大切なものは、くだらない教条に妄信的に振り回されず、自分の目で見極めるものだ。物語は堕胎の問題と悩み多き青年期がリンクして描かれており、テーマが重層的に伝わってくる構成になっている。 ただ、浅く広く描きすぎたため、単に小説を要約しただけかと思うほどコマ切れで表層的な印象を受ける。無理にコンパクトにしたために、テーマや描き方(脚本)さえも陳腐になってしまったのは残念だ。 この映画は、問題提起をして深く考えさせようとするものではなく、ある青年期とそれを囲む人々の姿を、美しい映像と音楽とで包み込んだもの、その雰囲気を楽しませるものと見たほうがよいだろう。音楽と映像はピカ一なのだからそれで十分。 さもないと、幻滅する可能性が高い。 6点(2003-11-09 00:36:17)《改行有》
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