みんなのシネマレビュー |
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1. ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 原作未読。良くも悪くもよくある不死身ヒーロー復讐系ハリウッドアクション映画。ダイハード4程荒唐無稽&脳天気でもなく、適度なダークネスがあるので個人的にはこちらの方が好み。ある程度のガンマニアを満足させる銃器の描写があるが、原作を読んだ人には物足りないらしい。とはいえあまりマニアックになっても一般の観客が引いてしまうのでさじ加減が難しいところだろう。僕が一番引いたのは2発も銃弾を撃ち込まれてあれだけ逃げおおせる超人的体力。汚い川を泳いだら雑菌が入るでしょうが!肩口の傷ばかり気にしていたが横っ腹の銃創はどうしたのだろう。内臓にも達していると思うけど。肩を撃ち抜かれた人の体験談では、消毒のために棒で傷の中に脱脂綿をずぶずぶ押し込むのだそうです。相当痛いらしいです。そういえばネッド・ビーティが悪役で登場していましたがなかなかの配役だと思いました。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-13 04:52:11)《改行有》 2. サンシャイン 2057 《ネタバレ》 日本では地味な宣伝も足を引っ張り、GW前には早々に上映館が無くなってしまいましたが、本作に興味があったのに劇場で観れなかった人は人生で大変な損をしました。この映画は視界全てがスクリーンになるような、そして地響きがする程重低音まで再現できる優れた音響のある劇場で観てこそこの世界を味わい、乗組員と一緒に旅が出来るのです。おそらく家庭のTVやパソコンの小窓から眺めても、暗黒の宇宙、太陽の灼熱や光、重責を担うクルーの焦燥感や孤独なども他人事にしか感じられないと思います。[映画館(字幕)] 9点(2007-04-28 14:12:13)(良:1票) 3. THE 有頂天ホテル 楽しい映画でした。役者の皆さんがこの映画に出ることが出来て本当に嬉しい、楽しい、という気持ちが画面からにじみ出てくるような、それでいて内輪受けや楽屋落ちに走らずにきっちり仕事をしているという雰囲気に好感が持てました。しかしよく練られた脚本ですね。ちょっと技巧を凝らしすぎてごちゃごちゃしたような印象もありますが、これだけの脚本を書ける人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それからこの映画、本当は年末に公開したかったんじゃないかと思います。大晦日に劇場で観れたら最高だったでしょう。とても幸せな、うきうきした気持ちでお正月を迎えられたと思います。 そう、この映画も登場人物のその後の幸せを願ってしまう数少ない作品です。皆人生色々あっても幸せになって欲しいです。[映画館(字幕)] 8点(2006-01-18 00:04:32) 4. SAYURI 原作未読。物語は時間軸は長いが、想像していたよりこじんまりとしていた。チャン・ツィイーは主役に抜擢されたのも納得の素晴らしい存在感と演技だった。本来は日本人が演じるべきなのだとは思うが、彼女ほどの女優が日本にいるだろうか。他の何人かのキャストも中国系だが、この不思議な世界では違和感が無かった。 芸者をはじめとする日本の風俗文化に詳しければ詳しいほど違和感を感じる作品だと思うが、ロブ・マーシャルは確信犯的に考証を無視したのだろう。彼なりの美意識に乗っ取ってニホン、ゲイシャ、を映像にした。それはそれで大変美しく、その世界の中ではブレが無い。撮影、照明、編集、音楽、全てが素晴らしくレベルが高い。 本物の日本の文化を世界に知らしめたかったら邦画が頑張るしかないのだ。[映画館(字幕)] 7点(2005-12-16 00:31:22)《改行有》 5. THE JUON/呪怨 折角ハリウッドでリメイクするのなら舞台を日本にする必要なかったのでは。キャストを米国人に置き換えても、日本を舞台にすることに無理がある。スタジオに一軒家をそのまま建築して撮影に臨んだようだが、それがかえってあだになっていないだろうか。照明が整いすぎて真実味が薄れてしまった。監督は「暗がり」ということばが好きだとインタビューで語っていたが、暗い部屋でも隅々まで綺麗に光が行き届いていて全然ライブ感がない。[DVD(字幕)] 4点(2005-09-09 11:11:12) 6. サイドウェイ 文化は違えど、だめ男の境遇や心理は皆共通なのか!マイルスのヘタレぶりがあまりに自分と重なるので思い切り感情移入できました・・・勿論彼ほどの教養は僕にはありません。しかもジャックの節操の無い言動が大学時代の悪友に、マヤの美しさと繊細さは大好きだったひとそのものでした。 でも自分には彼女の部屋をノックする勇気はありませんでした・・・ マイルスの人生はマヤのドアの向こうに開いたけど、僕の人生はまだ足踏みしたままです。[DVD(吹替)] 10点(2005-07-09 19:03:04)《改行有》 7. 座頭市物語 北野版座頭市、勝新版(89)座頭市と観たら、ルーツを知りたくなった。画面の隅々まで緊張感があるし、技術も殺陣も脚本もものすごくレベルが高い。そして勝新の渋みのきいた鋭い演技が抜群。ラストサムライみたいにカット割りで誤魔化さない1カットの居合斬りがカッコ良過ぎる!やはり黄金時代の映画界は逸材が結集していたんだなあと思う。今の邦画界、才能のある人もいるけど、明らかにこの時代より質が落ちてると思わざるを得ないのが残念・・・。9点(2004-11-05 06:07:53) 8. 座頭市(2003) 勝新太郎の座頭市(89)を見てしまうといかにこの映画が薄っぺらで安い映画かよくわかる。 ラストのタップダンスも浮き上がってるし下らないギャグにも辟易。3点(2004-06-04 21:55:38)(良:2票) 9. サルバドル/遥かなる日々 オリバー・ストーンを始めて知ったのがこの映画。彼は母国アメリカの欺瞞を糾弾し続けているが、本作も情け容赦ない。後味も重い硬派な作品でした。8点(2004-03-17 06:01:11) 10. サイダーハウス・ルール 最後のレントゲン写真のくだりですが、あの写真をすりかえておいたことによって彼は徴兵を免れたということなのだろうか。うーむ。それは「ずるい」のではないだろうかと思ってしまいました・・・ じゃあ戦場に行ったほかの人たちは・・・6点(2004-02-27 19:06:31) 11. ザ・コア いやー自分はすっかりスレてしまったのですが、子供の時に見たら面白かったかなあ。映画の保険会社のいうなりにつくるとこう無味乾燥な物語が出来るのかもしれない。音楽がまたB級感丸出し。これを聴くとハンス・ジマーやジョン・ウイリアムスがいかに偉大かわります。4点(2003-12-18 00:35:23) 12. ザ・リング オリジナル版よりテンポが良くて最後まで見れました。あんまり怖くは無かったけどね。 しかし技術面での差は歴然としてるなあ。邦画はお金も時間もかけられないから比べるのがかわいそうだけど、映画館の入場料は同じだしなあ。それからナオミ・ワッツがきれいだった。6点(2003-12-13 00:50:25) 13. ザ・ダイバー なんというかですね、もう物語の展開が読めてしまうんですね。ハリウッド流起承転結といいますか。5点(2003-12-12 22:53:14) 14. 秋刀魚の味(1962) 本当に小津映画というのは不思議な魅力に満ちている。加東大介が軍隊時代を思い出して店の中を歩き回るシーンがとても印象的でした。9点(2003-12-12 12:30:14) 15. 猿の惑星 テレビ放送の短縮版は何度も見ましたが、この間やっとノーカット、トリミングなしで見ました。おそらく米国内でロケしたのだと思うけど、荒涼とした砂漠の風景はとても効果的だったとおもう。岩の間から海が見えるカットは秀逸だと思います。なんか最初は近代的な猿の国になるはずだったらしいのですが、予算不足であのような建築物になったそうです。でも結果的にあれでよかったんじゃないかな。音楽もいいですね。最初に猿が登場するところで法螺貝のような音が鳴り響きますが、鳥肌ものです。9点(2003-12-12 12:28:06) 16. さよならジュピター SF以前にこの監督は基本的な役者の演出さえできていない。0点(2003-12-12 12:27:15) 17. 座頭市(1989) 久しぶりに観た。やはり凄い映画だ。観客に媚びない乾いたストーリー、絶妙な台詞回し、壮絶で華麗な殺陣、陰影を大事にした丁寧な照明とつぼを押さえたカメラワーク。娯楽映画はかくあるべしという潔さが気持ちよい。 勝新太郎は私生活ではいろいろあった人だが、ここまでクオリティの高い映画を撮れるとは恐れ入るしかない。 ただひとつ、英語のテーマ曲がどうしても合わないと思ったので9点。9点(2003-12-12 12:23:28)《改行有》 18. サウンド・オブ・ミュージック 奇跡ではないかと思うほどどの曲もすばらしい。映画を観てもあまり泣きませんが、これはファーストカットから涙目になってしまいます。で、純真なミュージカルかといえば物語は実はスペクタクルな要素もあるのであった。略奪愛だし(w。10点(2003-12-12 12:22:03) 19. サイレント・ランニング 中学生の頃初めて観ました。なんか興奮して先生に提出するノートに感想書きまくった記憶があります。で、この間DVDが出たので久しぶりに観ました。うん、確かに今見ると荒削りなところ多いですね。でも初見の印象を大事にしたいので8点。いまでも説得力をもつテーマだと思います。8点(2003-12-12 12:21:12)(良:1票)
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