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プロフィール |
コメント数 |
122 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。 |
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1. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 夢がうつつで、うつつが夢……蝶衣にとっては、石頭とともに舞台でライトを浴びている時間が人生のすべて。幻想の劇世界のなかに生の証を求めようとする蝶衣の精神は倒錯したものではある。だが、倒錯の世界に埋没するしか、蝶衣は自分の愛を満たすことができない。なんと哀しく、純粋な愛か。そのありさまに気づくとき、観る者は、性差を超え、ノーマル・アブノーマルといった既存の枠組を超えて、激しく心を揺さぶられる。
時代背景は中国が歴史の波に翻弄され、大きく揺れ動いた時期。日本軍の進駐、文化大革命の洗礼……。波乱が訪れるたびに、人心は猫の目のように様変わりし、社会は変貌をとげる。そうした、あらゆるものが不定形で変転きわまりない一方、蝶衣の愛だけは岩盤のように不変なものとして描かれる。その対比が際立つ脚本は見事であり、これほど愛を貫ける人間の凄みといったものが胸に迫る。
最終的には蝶衣の愛は、蝶衣自身をも飲み込んでしまったということになろうか。決して実ることのない愛であったが、いや実ることのない愛であったがゆえに、それに殉じる道を選択した蝶衣の生きざま(死にざま?)は哀れを誘い、私はこみ上げてくるものを止めることができなかった。
レスリー・チャンの美しさはこの世のものとは思えぬものがあり、本作の妖しい魅力をより増していた。あの「ピャラ、ピャラ~」という京劇の切ない笛の音を聞くたびに、私はこの「覇王別姫」を思い出さずにはいられない。3時間があっという間に感じられた壮大な叙事詩に敬意を表し、フルマークを捧げたい。子役も大変素晴らしかったのは、いうまでもない。[DVD(字幕)] 10点(2005-07-01 23:18:40)《改行有》
2. サンダーバード(2004)
私もオリジナル楽しみ世代(笑)の一人ですが、正直、ちょっと物足りなかったっす。何が足りなかったって、サンダーバードのメカたちの活躍自体が少なかった。CG駆使で予算の関係があったのかもしれませんが、メカたちの救助シーンでもっとドキドキハラハラしたかった。そういう人は、決して私だけではないはず。メカの現代風へのアレンジはうまく処理されていたので、なおさら残念です。 とくに2号命少年だった私としては(2号のプラモを10個はつくった。2号を何機も並べて喜んでいた。←もう2号じゃないっての)、2号に大暴れしてもらいたかった(笑)。兄弟たちがほとんど画面に登場しなかったのも、もったいない気がしましたが、みなそれぞれオリジナルの人形にそこはかとなく似ているのが面白かった。あ、お父ちゃんはまったく違いましたが。パーカーなんか、この人をモデルに人形をつくったみたいで笑えました。とうことで、6点也です。6点(2004-11-24 10:59:29)
3. ザ・コア
《ネタバレ》 娯楽作品として捉えたら、けっこう楽しめた。定型ストーリーではあるけれど、それなりに盛り上がりやドラマトゥルギーも含まれていたし。
「2500℃の耐熱スーツで5000℃に耐えられるんか」とか「いくらマグマの流れに乗ったからといって、あんなにうまく地殻を潜り抜けて地球の表面に戻れるかぁ?」などと、疑問を呈したり、矛盾を感じる点をピックアップしたらキリがないというのは否定できないが、この映画は「そういったことは、まあいいじゃないか」と割り切れるかどうかで評価がずいぶん違ってくるんじゃないかな? 私は割り切れたクチです。
※自分の投稿数が増えてくるにつれ、本作へのアンバランスな高評価が気になってきましたので、6点に変更(04/5/5)。6点(2003-12-01 23:46:09)《改行有》
0 | 2 | 1.64% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 6 | 4.92% |
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3 | 7 | 5.74% |
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4 | 5 | 4.10% |
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5 | 14 | 11.48% |
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6 | 30 | 24.59% |
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7 | 25 | 20.49% |
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8 | 11 | 9.02% |
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9 | 12 | 9.84% |
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10 | 10 | 8.20% |
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