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1. 三度目の殺人
『神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。
聖書にあるとおり、吾々は土から作られた土の器にすぎない。
この土の器をも、神が用いようとし給う時は、必ず用いてくださる。
自分が土の器であることを、今後決して忘れないように...』
三隅が重森に「なんですか?器って?」と聞き返す、
その言葉に僅かに首を振り身を引く重森、そこに穏やかな表情で残る三隅。
次のシーンでクロスロード(十字路)に立ち、長々と天を仰ぐ三隅のブラック・アウトで終わる本編。
なるほど「裁き」にピンとくるもののない我々には判りにくいだろう。
良作であることは間違いない。[インターネット(邦画)] 7点(2023-10-29 09:58:57)《改行有》
2. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 こんな「怖い」映画はもうこりごり! 高所恐怖症の自分にしてみれば中盤からはずっとホラー映画(笑)。 しかし流石にゼメキス映画、もう無理!と思っても止めるに止められずエンドロールまで観続けてしまった。 この映画の主人公は当然にフィリップである。 しかし影の主人公はWTCツインタワーだろう。1970年代の黎明にアメリカの象徴であり誇りであった建築物に、フランス人青年であるフィリップが頑固かつ愚直に自己実現を試みた物語を、自由の女神のトーチから語らせたのは単なる偶然ではないはずだ。 エンドロール直前に朝日に燦々と輝く二本の銀色の塔を映し続けるのは、ゼメキスがこの映画に込めた精一杯のメッセージだと思う。 WTCツインタワーを(そして数千人の命も)たった数時間で消滅させた、当時の政府が行った「国家の闇」は実に深い…。 とまぁ、そこまで深読みしなくても娯楽映画としても素晴らしい出来だ。 地味なタイトル、すこしレトロな雰囲気だが、観賞をお勧めする。[インターネット(字幕)] 9点(2015-12-29 21:16:56)
3. ザ・ムーン
これが本当の「20世紀少年」なんではないでしょうか?(笑)
いつものことだけど折角の意味深長な原題をなんで上手に表さないんだろう?
確かコリンズのモノローグにあった一節 "I was in the shadow of the moon..."と
つまり地球を遠く離れて、地球を望むこともできない月の裏側を周回する時に、孤独、誇り、栄光、そして死の恐怖など、およそ人間が体験しうるすべての極限感情をもって淡々と人類の歴史にページを刻んだ「彼ら」をぼくは称賛する。[映画館(字幕)] 8点(2009-02-07 11:39:16)《改行有》
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