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1. ザ・ハリケーン(1999)
感動するドラマだったが、これが実話だと思うと背筋が凍る。もし自分が冤罪で20年間も失われたと思うと、「イヤになる」の一言では済まされないような気がする。黒人に対する偏見が生んだ悲劇としか言いようがないが、この作品では悲劇を感動作として描かれていた。このテイストは個人的には良かったと思う。でないと、ただの暗い映画で終わってしまって、人々の心に届く以前に人々をヘコませるだけの結果になってしまっただろう。しかし、事件の描写が少し足りない。もう少し詳しく描いて欲しかった。6点(2004-09-30 09:14:55)
2. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドがシブかった。悔いのある人生を送ってきたことが滲み出ていた。見事な演技だったと思う。しかし、なぜか映画の世界に入り込むことができなかったんだよなぁ。ちょっと話が分散し過ぎていたのかも知れない。特に、この作品内におけるレネ・ルッソの役割がいまいち理解できない。製作者側としてはクリント・イーストウッドとジョン・マルコヴィッチだけでは男くささが漂い過ぎてて、それをまろやかにするためにレネ・ルッソをキャスティングしたんだろうけど、別に男くさい雰囲気になっても良かったと思う。あるいは、まろやかにするならするで、もっとレネ・ルッソの出番を増やすべきだったろう。この役割が中途半端だったため、男二人の対決に少し水を差した感があることは否めないと思う。6点(2004-09-14 09:31:40)(良:1票)
3. ザ・フォッグ(1980)
《ネタバレ》 ホラー映画に霧を取り込んだ発想は良かったし、その霧を大きな軸として二元にも三元にもして同時に物語を進行させている所は斬新でした。幾つかの場面を同時進行させるとストーリー展開が解りにくかったり物語に厚みを持たせられなかったりするんだろうけど、この作品では「霧」をメインテーマとして作り上げているので、そのような弱点は十分に克服できていたと思います。ただ、怖さが今ひとつ物足りない。もっと悲鳴を上げるシーンなどを増やせば良かったのかも知れません。5点(2004-08-10 11:39:43)
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