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プロフィール |
コメント数 |
112 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
10点---- 個人的ツボ。欠点なんて知ったこっちゃない映画。 9点---- 完成度高し。人にすすめたくなるような映画。 8点---- 良作。ちょっと気になる点も。 |
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1. さびしんぼう
《ネタバレ》 この映画の秀逸な所は、普通の恋愛映画では隠してしまうような嫌悪的なもの、例えば肉親の恋愛などを挟んで、堂々とファンタジーとして表現していることだと思う。普通は恋愛に肉親が絡んできただけでも気恥ずかしい気持ちになる。もしそれを表現しても生々しくて野暮ったく、この映画のような純粋性や叙情性は保たれないように思う。母親の初恋や、母親とエロ本を見ながら会話するなんてのもそうだけど、父親との五右衛門風呂(?)のシーンは特に印象に残った。17歳という性に悩む多感な時期に、父親が母親に対してどれだけ愛情があるのかを、狭い風呂の中で聞かされる。肉親の性についての会話を、肌を触れ合わせるという身体的会話を交えて体験するのである。これは自分の親に置き換えると恥ずかしくて身悶えそうになるような描写だが、この映画では、負の感情ではなく、無意識に見ないようにしていたものが突然目の前に落ちてくる様な不思議な感情になった。それは、嫌悪や恥というよりも、すごくあったかい。主人公の彼もきっとそういう気持ちになったと思う。なぜなら自分がなぜ存在するのかを無意識に知らされているわけだから。母親の夢見がちな描写に対して、父親のこういう受け皿的描写があるのが物語をどっしりと支えている。この映画は初恋の心情の切なさなんてのもいいのだけど、家族の心のふれあいみたいなものも純粋に表現してるとこもいい。ところで、先生のスカートが事あるごとに翻るのは失笑を通り越して笑える。前半(3点)との落差があるから後半の巻き返しが凄いことには違いないのだが(笑)[DVD(字幕)] 8点(2010-01-13 02:53:32)
2. さよなら子供たち
《ネタバレ》 社会の縮図としての学校を子供の視点で描いた作品。無垢なものの中に、段々と社会情勢の黒い影が広がっていき、ある時それがその小さな社会を崩壊させる。その過程は淡々していながらも、しっかりと描けていたと思います。大人でさえ膝が震えるほど恐ろしいことなのに、子供から見たらどんなに恐ろしいことなのか。それを考えると愕然とさせられます。しかし、二次大戦下のフランスの政況や、宗教的な前提知識に欠ける自分にとっては序盤はきつかった。背景知識の情報を紹介することもなく次々に描写されるだけなので…。森林に二人が迷い込む辺りから物語に入っていくことができましたが、もう少し二人の出来事に焦点を絞って、ラストにかけて描いて欲しかったな。特に印象に残ったのは、ラストは勿論ですが、夜二人の少年が小さな灯りを頼りに千一夜物語を読むシーン。何気ない瞬間だけれど、ああいう、ささいな記憶っていつまでも心の中に残りますよね。素晴らしいシーンだと思います。その後のことを思うと居た堪れない。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-27 07:39:28)(良:1票)
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