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評価順1
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1.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 いやこれ、ホンマ笑ってまうわー。って関西弁で言いたくなっちゃう位笑ってもうたわぁ。恐らく被害者になるであろう人達が普通の一般家庭の家族とその近しい人。おまけに人数が沢山。これは殺しのバリエーションが豊富なんだろうなぁ、と期待する。まず家族のお姉ちゃんが、「私が一番脚が速い。」と息巻いてダッシュで外へ行くと言う。靴まで脱いで。パパは扉を開ける用意。それでいいんかいっ!?パパっ!大事な娘ちゃうんかいっ!フラグ立ってんねんでっ!いや、これでいい。これは映画なんだから。実際こんな目に遭ったら誰だってどんなトンチンカンな行動をするか分かる訳がない。んでこの状況で次男の彼女、若い頃のグレン・クローズさん、設定上サバイバルと人殺しに長けている。屋敷に侵入してきた賊の兄貴が振り下ろす斧をかわし、股間に一撃!「アウッ!!」と怯んだ隙にトンカチで頭滅多打ち!弱過ぎるっ!!もう一人も顔面滅多打ち!ここ、目がチカチカしてちょっとイラッ、としたわ。中盤で明らかになるプチサプライズ。お前ら…、そうだったのかっ!?これで俄然この黒幕の死に様に期待が高まる。2人仲良く脳天ヤラれて昇天(ぷぷっ、上手い。)ってのもまぁ、悪くわないが、きっと色々考えた挙句のアレだと思うと、ちょっと物足りない。持ち味や突き抜けた感の無い、普通の量産ホラー。次代の才能、とか言われてる(?)みたいな監督サンですけど、今後期待出来るかどうか?ムズカシイところ。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-20 13:26:48)(笑:1票)

2.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 スティーヴン・ソダーバーグ。この人は本当に映画の撮り方を分かっていて、ストーリーテリングがとても上手い。近年作同様、あっさりした淡白な描写とカットなのに、一つ一つが相変わらずセンスの良い画で感心する。オープニングで事件を知らせ、暗転から過去の回想へと繋がる定番の流れですけど、難解になり過ぎずに、置いてきぼりを食わないし、かついつの間にかグイグイ引き込む演出、構成、そこから観客には十分に謎解きの猶予も与えてくれて本当に良く出来た作りだと思います。このサスペンス飽和状態の現在で、まだこれだけ演出出来る事を示したソダーバーグ監督は流石としか言いようがないです。同監督作『コンテイジョン』の様に、医薬品の副作用(サイド・エフェクト)をストーリーの軸に据えて、社会への警鐘を鳴らしつつも、それすらもミステリーの一部にしてしまう脚本の出来の良さ。正常なのに、叫べば叫ぶ程精神異常だと誤解されるドロ沼の精神病院の怖さなど、問題提起もさりげなく。ジュード・ロウは『コンテイジョン』の先入観からか、嫌な胡散臭いヤツなのかと思わせる(僕にだけ?)役作りは上手いなぁと。全てを失いかけた者が逆転し、見事悪者が裁かれるオチは、バッドエンドの多い最近の作品の中ではむしろ新鮮。オールシンプルドラマですけど、全く眠気に押されずサクサク鑑賞出来ます。オチを知った上で再確認の鑑賞が楽しめる上質のサスペンスだと思います。流石ソダーバーグ![DVD(字幕)] 8点(2014-03-27 22:21:12)(良:2票)

3.  ザ・タウン 《ネタバレ》 目新しさの無いベタなストーリーに展開。だからこそ最後まで観客を惹き付ける監督の手腕がものを言う。OPの強盗シーンから勢いとテンポを下げずに街の空撮への移行。そして解放された人質のクレアが恐る恐る砂浜を歩く静寂感。タイトルロール。俳優ベン・アフレックの監督としての非凡さを微塵も感じさせない素晴らしい演出。マイケル・マンの『ヒート』を最高傑作だと言うベンですが、本作は『ヒート』の様な美学を感じさせずに、ローカルなロケーションにこだわって、登場人物たちの心の葛藤をより人情的に綴っています。『ヒート』の様に大スターを起用していないのもよりローカルなドラマにリアリティと説得力を持たす事に成功していると思えます。オープンカフェでのジェムの首のタトゥーや、警察官の扮装でスタジアムに侵入するシークエンスでのサスペンス演出は監督2作目とは思えない程の冴え。クレアとの恋愛パートも少しも凝らずにロマンチックになり過ぎない平凡な演出は作風から見て狙い通りでしょう。強いて言えば見どころなはずのカーチェイスやラストの銃撃戦が割と平凡だった事が少し勿体無い気も。でもファーギーと対峙し、至近距離で撃ち合ったあの銃撃シーンはカッコ良過ぎる。挿入される無音のカメラ映像の使い方とか、細かい所で魅せる演出が上手い。『映画』を知り、理解していないとこうは撮れないと思います。マイケル・マン監督、ひと言、「中々良かったよ。」と言ってあげて下さい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-30 18:04:01)(良:2票)

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