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1. サウンド・オブ・ミュージック
お姉さんが子供たちと歌を歌って楽しむホンワカ映画だと思い込んでいて、長年避けてきました(そういう投稿が幾つもあり一安心です)。まあ、これも教養ということで見てみることにしました。
皆さんとは異なり、音楽に感動はしませんでした(プレグレ者だからかな?)。へーこの曲もそうなのかと、世の中への影響の大きさには感心しましたが。
主人公が一家に与える変化は、露骨さは感じるものの安定感のあるプロットでした。予定調和なロマンスも、それなりに花を添えます。
そしてナチスの登場がばっちりラストを引き締めます。特に自らすすんでナチス側に身を投じる者・洗脳されたように従順に従う者。現代の日本人として教訓とすべき存在を配置することで、普遍性さえ獲得していると思いました。[地上波(字幕)] 7点(2025-02-16 18:08:44)《改行有》
2. 三人の名付親
何だか脚本が杜撰に思えました。急に聖書がどうこうという世迷いごとは何でしょう?。ここから一気に怪しくなります。
骨折で動けなくなっても、捕まれば刑務所で生き延びられそうなものですが?。せっかく無理矢理 追跡を続けさせているのに。
聖書でロバの一節を読んだ直後に、ロバが現れるというのは神による奇跡?。
保安官は彼の声を聞きながら、なぜか発見はできません。
直後に酒場で見つけるというのは、近辺の街はそこだけということで納得は出来ますが、逮捕ではなく決闘を求めるのは何故?。
なんだかパタパタと展開して行くやっつけ仕事になっていて、つまらなくはないのですが、志の低い作品ということでこの評価です。[地上波(吹替)] 4点(2024-08-17 12:22:05)《改行有》
3. ザ・ロック
冒頭からのスピーディーでスリリングな映像に興味津々となり、印象そのままに最後まで見続けることになりました。
内容的に基本的にはテロリストに感情移入せざるを得ませんが、突っ込みどころ満載です。
そもそも首謀者の甘さへの苛立ちはぬぐいようがありません。そもそも最初から××(ネタバレ)のつもりだった!?。攻撃を受けた時点で1基ぐらい発射しろ!。迎え撃ちには出るが、ロケットに防衛を当てないなんて。etc.etc.
この映画の本質はアクションやサスペンスにあるのではないと思います。見る者に何らかの思索を要請する作品が名作足りえるとすれば、本作もそうなっているように思います。
「テロリスト」の主張の是非はそっちのけ。要求を呑むという選択肢を検討しようともしない。金で済むのに民間人81人等の見殺しを選ぶ。まあ、国家権力とはそういうものかなと。
米軍も使わないオスプレイを爆買したり、おそらく永遠に完成しない辺野古新基地に金をつぎこみ続ける国がすぐに頭に浮かびます。
「英国野郎め! おれはアイルランド系だ!」についても自分の勉強不足を振り返る契機になりました[地上波(字幕)] 7点(2024-01-24 10:38:52)《改行有》
4. ザ・メニュー
映画としては、終始 緊張感に貫かれ、スリリングな感触を得られながら最後まで楽しめる秀作だと思います。ただ一方では、やはり設定の非現実さに違和感を抱き続けることにも。深読みはしないでおきますが、ミシェフ一人の美学で押し通すというところまでは承認できます。しかし、スタッフ全員がそれを受け入れるというのは無理があるでしょう。チーズバーガーで一人だけ帰還できるというのも、シェフの理念から外れているように思います。当然、脱出に使った船が爆発するかと思ったのですが。[映画館(字幕)] 9点(2022-12-04 11:25:01)
5. 三度目の殺人
ラストシーンからカタルシスが得られない、何が「三度目」なのか分からない、真犯人は別にいるのか?、被害者の娘はあれで救われたことになるのか?、等々。ちょっとした不満は(数多く)残りますが、全体的な充実ぶりからすれば(それでも)些細なことだと思います。
何よりも、役所広司と福山雅治の名演に圧倒されました。面会室のガラスに二人の顔を重ねる手法にも幻惑されます。
しかし、真実なんてどうでもいいというやっつけ仕事の裁判で、よく死刑判決を出せたなあ。まあ、リアルな冤罪(再審請求中の狭山事件とか)もこんなものかもしれませんが。[地上波(邦画)] 8点(2019-01-05 19:29:51)《改行有》
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