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プロフィール |
コメント数 |
67 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
琴線に触れる映画は人間としてのリアリティが描かれているかどうか。作品として大事なのは哀切さは容易に撮れるが、それが痛切であるかどうか。 |
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1. ザ・マスター
《ネタバレ》 あらすじを見て結構自分好みの題材で期待していたんだけど、実際は想像していたよりこじんまりとしたお話でした。面白くない。ただ面白くはないけど内容は素晴らしいと思う。2時間近くおっさん二人の濃厚な関係性を描くだけ。最後のエンディングを迎えて、あぁ、これはフレディの魂の救済に向かう彷徨をを描きたかったのだなということが分かった。おそらくだけど最初の内は新興宗教という設定も物語上は機能はしているが撮っているうちに孤独な男の救いがどうすれば得られるのかという監督の思いが強く前面に出てしまった様な気がする。フィリップ・シーモア・ホフマンの教祖様っぷりもすばらしいのだが、やはりフレディという主役の人物造形がリアルでそれを見事に演じきったホアキン・フェニックスの演技が素晴らしかった。銀獅子賞受賞と聞いてなるほどねとは思う。[インターネット(字幕)] 6点(2021-02-11 23:19:34)
2. サブウェイ123 激突
《ネタバレ》 ずいぶん点数が低い・・。みんな「スピード」みたいなアクション映画じゃないと納得しないのかしら・・。「スパイ・ゲーム」がイーサン・ハント張りのアクションがないからといって点数が低いように。このレビューで納得いかないトニー・スコット低評価作品がまた一つ増えた。これ結構レベルの高い脚本だと思う。証券マンがあそこまでハイジャックできるかというのとデンゼルが最後車を奪ってカーチェイスをするのはちょっとご都合主義だけど、それ以外は非常に丁寧に作られた交渉劇ものだと思う。冒頭の指令室のガーバーと周囲の会話で彼が胆力のあるひとかどの人物であることがちゃんと読み取れた。そのあとライダーとの会話で彼がたたき上げの優秀な人物であることをちゃんと回収し、のちに地下鉄を運転させる伏線も張っている。交渉担当刑事が彼にコーチをして速成の交渉人に仕立て上げるのも彼の人物設定がちゃんと効いているので、違和感はない。ガーバーとライダーの関係性も非常にユニークかつリアリティをもって物語の主軸を作っている。あと感心したのは市長の人物造形。本当にああいう市長はいそう。また、ヘリコプターに乗る前にカミさんに今生の別れになるかもしれない電話をあえて感動的にせず、牛乳を買ってくるのよと言うああいいう終わらせ方もガーバーの人物設定を生かしつつ、非常にリアリティがあって見過ごしがちなちょっとした場面だけど感動した。ライダーの妙にカソリック的な敬虔さと、拝金主義の証券マンという2面性も実に人間的で、すべてにおいてこの映画の登場人物ってリアリティかつ魅力的に描かれていて、地味で派手なアクションはないけど満足度の高い素晴らしい娯楽作品です。[地上波(字幕)] 8点(2021-01-23 22:04:14)
3. ザ・ファイター
《ネタバレ》 レビュー見て、意外とボクシングシーンのリアリティーで点数を下げている人が結構いるのが意外でした。はっきり言ってこれはボクシング映画ではないでしょ。作品のモチーフからすれば、まぁ、もっと本物っぽく撮ってもいいのかもしれないけど、デヴィッド・O・ラッセルなら必要ないと考えてもおかしくない。テーマである家族の切れそうで切れない絆を若干カリカチュアした演出だが、手堅くまとめている。ストーリの運びは優等生的で親子関係、恋人関係の葛藤もちゃんと描写し、文句のつけるところはない。ただ、この監督の特徴かもしれないけど、あまりにも手堅くまとめすぎて、展開も読めるし、こじんまりとしちゃってる感が強い。エンディングは思ったより盛り上げてくれたので、想定を少し上回ったので1点プラスしようかなとも考えたけど、この人頭がいいからそこまで計算しているかもしれず、理に勝ちすぎて心揺さぶるまでのパワーを持った作品とまでは言い難いのでこの点で。それでも登場人物の感情の動きをちゃんと設計図通り組み立てられる能力は監督としてはけなすべきものではなく、決して嫌いではないです、デヴィッド・O・ラッセル。[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-09 23:02:34)
4. ザ・タウン
《ネタバレ》 ベン・アフレック監督の王道を行くエンタメ映画で、ダレることなく最後まで観ることができました。単なるエンタメ作品ではなく、プラスアルファを持っている標準以上の作品でありました。「タウン」の象徴のオリベスクショットを何度もはさんだり、「晴れた日には・・」の伏線回収などしっかり技を見せています。話の流れとしてはありきたり感満載で下手な人が演出したらもっとありきたりな作品に堕していたでしょうけど、最後の強盗から主人公が生き延びるエンディングまでの描き方がしっかりしていたので、やはり並みの監督ではないなと思わせてくれました。最後のエンディングロールでチャールズタウンの人から批判を浴びないように「大部分の人々は善良な市民である」って流したけど、そりゃそうでしょう!あれなかったら日本の人もチャールズタウンやべぇと普通に思っちゃうよね。[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-30 23:01:36)
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