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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 死刑執行人もまた死す すげい映画を観てしまった。ナチスがヨーロッパで猛威を振るっていた頃のプロパガンダ映画であるにもかかわらず、ちゃんと勧善懲悪の形を取り、優れたエンタテインメントとして成立していながら(つまり、普通の意味ですっげー面白い、ということ)、人間の闇、そして「このような極限下においては抑圧・弾圧される側も“鬼”にならなければならない」という冷徹な事実を突きつけられる。それにしても、よく政治的な作品(マイケル・ムーアのとかね)が「プロパガンダ映画だ」と批判されることがあるけど、例えプロパガンダ映画として作られても、優れた作品はその枠をぶち壊すようなエネルギーを発するものなのだな、と思った。日本で戦前・戦中に作られた国策映画と呼ばれる作品の中にも優れた作品があるそうだし、やっぱ映画って深いのだ。9点(2004-11-26 18:09:37)(良:2票) 2. 自転車泥棒 あたしゃ、いわゆる「にわか」映画ファンなので、ネオ・レアリスモとかそーゆーのは分からん。分からんが、自転車を盗まれた者の気持ちは痛いくらい、それこそ「リアル」に、分かりすぎるくらい分かるぞ!自転車があればスイスイと走れた筈の道のりをトボトボと帰る惨めさ、自転車に乗る人々や街並を眺めながら「ああ、俺の自転車が盗まれた所で、世の中には何にも関係がないんだ・・・」と孤独感に苛まれ、怒りと絶望に包まれる感覚・・・大体、この作品のような、誰もが皆貧しく、生きていくのが精一杯という時代ならともかく、現代の日本において「ちょっと歩くのが面倒だから」とかいう理由で人の自転車を盗むなんてむしろ言語道断!窃盗罪なんて生ぬるい、いっそのこと死け・・・・・・え?論点が、ズレてる?・・・・・・スミマセン。 で、話を戻すと、子供の居ない僕にもこのお父さんの悲しさ、そして息子の健気さがヒシヒシと伝わってきて、とってもやるせない気持ちになりました。途中ブチ切れたお父さんが息子を邪険に扱って、でもすぐ後に後悔して探し回る所とか、皆さんが指摘されているラストで息子が父親にすがるシーンとか、いいやねえ。9点(2004-08-26 19:48:14)(笑:1票) 《改行有》 3. 邪魔者は殺せ 予備知識もなく、たまたまテレビでみたもんで「うわ、カッコいい!『第三の男』みたい!」と思ってたら、「第三の男」の監督さんだったんですね(笑)。皆様の御意見が素晴らしいのでワタクシなんぞが付け加えることはないのですが、光と影の演出がワイルドセクシーで硬派な作品でした。あのラストシーンはシビレちゃいますよね、やっぱ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-19 20:35:55)(良:1票) 4. 紳士協定 実際この映画を観ながらFOXさん、愚物さんの指摘されているようなことも脳裏をかすめたのですが、しかしそれでもこの映画は当時のユダヤ人差別を題材にしている、という枠を飛び越えて、差別という普遍的な問題の本質にかなり肉薄した意欲作だと思いました。確かに最後のほうはちょっとお説教じみているというか、悪い意味で「左翼くさい」感じもしますが・・・。それにしてもエリア・カザンと赤狩りについては興味深いですね。当時彼がどんな心情だったのかわかりませんが決して後味のいい経験ではなかったと思います。個人的にはティム・ロビンス&スーザン・サランドンのコンビあたりに映画化して欲しいですね。8点(2003-07-23 19:13:47)
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