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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 下落合焼とりムービー んんんん~・・・こーれは、どぉ評したら良いのか。ピンク映画を撮っていた山本晋也監督(この人の場合、“カントク”って書いた方がしっくりくるよね)の初の一般映画、所ジョージやタモリなど、その後の80年代のテレビ界の大物が多数出演!なのだけれど、、何なんだ、この感動的なまでのつまらなさは。企画が赤塚不二夫となっているけれど、要は酒の席での悪ふざけ的放言が、そのまま映画になっちゃったってことか、、何となく70年代後半~80年代前半の空気は感じられるし、うーんと深読みすれば、ゴダールっぽいような気が、しなくもないんだけど、うーん。見所は、まだアルフィーがブレイクする前の坂崎幸之助がオールヌードを披露している所、かなあ(ファンが嬉しいかは別として)。[ビデオ(邦画)] 1点(2006-09-28 18:47:23) 2. 女囚701号 さそり 限りなくB級的エログロ映画で、その演出も様式美というより単なる「やりすぎだろ」ってな感じで、カメラはぐるんぐるん回るわ、口裂け女は唐突に出てくるわ、所長役の渡辺文雄は目にガラスの破片を突き立てられても結構平然としてるわ、敵役の夏八木勲の髪型は「うぷぷ~」だわ、突っ込み所満載。んでもそんなの吹っ飛ばす位、梶芽衣子が美しい。個人的には「復讐の鬼」という印象より、どんなに辱めや虐待を受けても決して屈しない鋼の意思を持った女性という印象を受けました。特に下からアップで撮った彼女の顔が綺麗です。8点(2005-03-06 18:25:31) 3. 仁義なき戦い 【サラダパック】さんのおっしゃるように、僕も、この作品は裏から見た「戦後日本史」だと思う。ただ、あくまで印象論だけど、先に深作監督の「県警対組織暴力」を観てしまったためか、何というか粘っこい情念みたいなものが物足りなかった気がした(エンタテインメントとしてはこちらが上なのかもしれないけれど)。とはいえこの作品、最初からシリーズ化が決まっていた、いわばエピソード1なので、そうそう贅沢な期待をしてしまうのはよくないのかもしれない。早速二作目も観なくては(でも、僕の場合観る前に気合入れないと観らんないんだよねえ)。7点(2004-11-24 20:49:19) 4. 昭和残侠伝 死んで貰います この、シリーズ中最高傑作とも評される作品を語るのは、難しいなあ・・・っていうか、マキノ作品に関してあれこれ理屈を並べるのは、とても野暮な事だと思う。のではあるけれど、この、特に難解だったり取っ付き難い訳でもないのに「知る人ぞ知る」作品扱いされている本作の魅力を、せめてほんの少しだけでも伝えたい、と思うので(もうすぐDVDも出るしね)、書くぜ書いちゃうぜ!大体あたしゃ昔っから野暮天で、特に色恋に関しては・・・って論点がズレてきたので、気を取り直していくぜっ! さてマキノ雅弘のシリーズ監督作としては、陽気で快活な「昭和残侠伝・血染の唐獅子(四作目)」、それとは一転してハードボイルドな佇まいの「同・唐獅子仁義(五作目)」があるのだけれども、本作は、その両方とも似ていない。何というか、とても静謐(せいひつ)で、こう、ピンと張り詰めた(緊張感、というのとは少し違う)様な印象を覚える。また、ストーリーテリングもシンプルで、余計な説明を省略しているのだけれど、そのせいで良い意味での「すきま(つまりは想像力を刺激する余裕)」が生まれていて、シンプルなのに豊饒(ほうじょう)なのだ。さらに、作品全体のよどみないリズム、というか呼吸がとても「映画的(つまり、小説や演劇にはない、映画でしか味わえない魅力ってことです)」で心地好いのです。何かこむつかしい事をエンエンと書いてしまったけど、別にしかめっ面しながら観る作品ではなく、他の方も書いておられる卵焼きのエピソードや盲目の義母の肩を揉むシーン、あるいは池部良演じる重吉が秀次郎をヤクザからかばう為に殴り、後で泣きながら謝るシーン、さらにマキノ作品で重要な役割を占める味のある脇役(“ひょっとこの松”を演じる長門裕之が良い味出してます)、オットット忘れちゃならねェ藤純子(最近NHKのドラマに出てたけど、年を取ってもあの気品、凄いぜ!)などなど、見所テンコ盛りなのだあ!だから、ワタクシとしては最後にこう言うしかない。「観てチョーダイ!」9点(2004-08-26 19:32:16)(笑:1票) 《改行有》
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