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プロフィール |
コメント数 |
369 |
性別 |
男性 |
年齢 |
44歳 |
自己紹介 |
旧大河内です。最近全くレビューしてません。そろそろ復活したいです。
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1. 自由を我等に
脱獄に成功した男が会社の社長となり、「刑務所」というべき会社を経営しているという皮肉がまずおもしろい。「自由」というものはなかなか易々と答えを見出せない言葉であるが、この映画では本当の意味での自由とは何かということを問いかけているような気がした。そういった意味で、ラスト、唄を唄いながら歩く主人公二人は刑務所から出て初めて、自由を手にしたように思えた。しかし、この自由に対する投げかけは、決して説教臭くなく、コミカルに社会を風刺しながら自由を唄っている点がなんとも気持ちよく、この映画を、ましてや、ルネ・クレールを好きになった一つの要因といえよう。サイレントとトーキーの絶妙なバランスと勇気と希望を与えてくれる音楽も大好きである。9点(2004-02-16 15:18:07)
2. 新学期 操行ゼロ
子供の気持ちを実にうまく表現した作品。ジャン・ヴィゴのセンス、人間の描き方がうまく表されているなーと驚嘆してしまった。子供なら誰でも持っている反乱の心、決してシリアスなものではないその心を温かく描ききるとこはさすがの一言、映像も高いセンスが随所に散りばめらていて、観ていて飽きることがなかった。若干29歳で死んだ非凡の才能の持ち主、ジャック・ヴィゴという監督が世に送り出した作品は、いまでも色褪せることが泣く、私の心を捉えた離さないのである。9点(2004-02-14 23:06:53)
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