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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. JAWS/ジョーズ スピルバーグは、こういうのを作ると冴える。妙に賞狙いのドラマなんぞ作ると物欲しげな品の無さが見え隠れして嫌なのだが、この手の映画をやらせると、何だかんだ言っても上手い。いきなり鮫を見せずに、襲われた人間や群集のパニックの怖さをキッチリ見せて、そこからジワジワと小出しに見せるその見せ方が抜群に上手い。鮫退治に乗り出す3人の中で、いちばんキャリアがあって頼もしいロバートショーが真っ先に呆気なく死んじゃって、普通のど素人のろロイシェイダーとリチャードドレイファスが生き残るという設定は、なかなか皮肉でよろしい。このパターンは、その後もプラベート・ラインに至るまで受け継がれている。即物的な恐怖を描かせたら、やはりこの人はぴか一ですな。8点(2004-05-13 23:25:09) 2. 新幹線大爆破(1975) 傑作!健さんもいいし、宇津井健や他の俳優もいい。「スピード」がアイデアを盗んで?るけど、日本をお手本にしたてとこが嬉しいね。ドラマもしっかりしてる。満点。10点(2004-05-03 14:35:12) 3. 仁義なき戦い 代理戦争 レンタルで見たけど、大傑作。出てくる俳優、みんながとにかくいい芝居してますね。どいつもこいつも、ちょっとでも長く映ろうと、濃い濃い演技してるけど、ちゃんとまとまってるし、誰もが的確な演技をしてる。見ながら、何度も「上手いな~!!!」と唸ってしまった。しょーもない昨今のテレビドラマで、上手いつもりで小手先の演技してる俳優もどきには、こんな演技できないなと思うことしきりでした。これヤクザ世界を舞台にした「ディスカッション映画」ですね。群像ドラマ、喜劇としても秀逸。小林旭が大スターとしてだけでなく演技者としても抜群であることを認識できた。いや、ほんとうに上手い!10点(2003-11-07 21:26:09) 4. 仁義の墓場 ヤクザ世界でも生きていけない狂犬みたいな男の凄惨な人生。この映画そのものが、観客に牙を剥いて唸り声をあげているようだ。どこまでも救いがなく、どこまでも凶暴で・・・・・ブルーススプリングスティーンの「ネブラスカ」という歌の歌詞を思い出した。9点(2003-11-06 23:15:59) 5. 仁義なき戦い 熱が出るほど凄かった。出てくる役者、みんな自己主張の固まり、ちょっとでも長く写ろうと、目一杯の厳つい芝居をしてる。それを圧してあまりある文太兄いの凄いこと!群像ドラマ、人間喜劇としても秀逸。ドスとピストルと暴力の饗宴。それで人間がちゃんと描けてるところは驚嘆する。あれほど強烈な人間ばかり出てて、よく映画になったな・・・・。10点(2003-11-06 23:08:46) 6. ジャスティス(1979) アルパチーノは演技過剰なところがあると思うけど、これはそれがすごくいい味を出してると思います。いや~クライマックスでは胸が熱くなったな~。ちょっと、崩れた弁護士が体現するアメリカの良心。地味な映画だけど、僕は大好きです。9点(2003-10-31 02:11:09) 7. 幸福の黄色いハンカチ これを撮影中、ある記者か、評論家が、山田監督に面と向かって「刑務所に6年間もいた男を待っているような女はこの世の中に存在しない」と揶揄したことがあった。それに対して監督は「そうです。あなたの仰るとうりです。新聞を開いたってこんな素敵な出来事は1行も書かれていません。現実は惨たらしく悲しいことばかりです。だからこそ、このあり得ない物語を映画にしたいんです」と答えたそうです。監督のこの言葉でもう充分です。美しい、とにかく美しい、人間の感情の流れが美しい映画です。10点(2003-04-01 02:07:03)(良:3票)
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