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1. 白い肌の異常な夜
《ネタバレ》 意外とよかった。硬派のイメージがあるイーストウッドの色男役が新鮮。
前半は映像といい音楽といい、映画というよりは古い海外ドラマみたいで安っぽかったのだが、なぜかクライマックスでは冷静な演出に。
突出した長所はないけれど、『ミザリー』の亜種のようなストーリーと、南北戦争時代の女学校という珍しい舞台設定が異様な雰囲気を生んでいる。
結末がちょっと安易過ぎる(いくらなんでもあの策略は見破られて当然でしょう)のが残念だったものの、個人的にはけっこう気に入りました。インパクトだけは強烈です。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-05 22:01:38)《改行有》
2. 白い家の少女
サスペンスとしてはそんなに面白くはないが、ジョディ・フォスター演ずる幼い殺人者のあまりにも痛ましい姿が印象に残っている。エンディングを聴きながら、誰も彼女の側にいてくれない、この子を守ってくれる人はどこにもいないのだという実感が、きりきりと胸に食い込んでくるのを感じた。こんなにも淋しい、やりきれない結末はなかなかない。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-03 04:20:25)
3. 仁義なき戦い 広島死闘篇
山中のぎらぎらと光る眼が忘れられない。凄まじい暴力性、心の内に炎のような激しさを持ち、最後には謀略にのせられ、内なる炎で自らをも焼き尽くす。彼がヤクザの中で伝説的な存在になったのも納得できる。 ただ、妻と子供に対しては優しかったことも印象深い。組長を信じて一途に尽くす純粋な一面も持ち合わせていた。もちろん彼のしたことは許されないし危険な人物だったことは確かだが、彼が伝説的な殺人鬼である前に、一人の人間だったこともわかるのだ。たとえ犯罪者でも、その過酷な運命には胸を打たれずにいられなかった。 そして狂犬のような大野勝利もやっぱり忘れ難い。暴力を振るうことにまったく躊躇せず、人間の死体を銃の的にし、父親に絶縁を申し渡されてバックを失っても「かまわん、わしがほしいのは広島じゃ」とせせら笑う。勝利には山中のような人間らしさの欠片もない。 この二人の若い男の刹那的で危険な生き様には、一見の価値があります。9点(2005-03-01 00:13:57)(良:1票)
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