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1. 処刑の部屋
市川崑のこの頃の作品は今観ると古臭さがぬぐえず、(多少時期はずれるものの)黒澤、小津、成瀬といった巨匠の作品に比べると、映画ファンのマスト映画とまでは言えない作品が多いように思う。この作品もストーリーや人物への感情移入、共感という点では物足りない。面白いと感じたのは、やはりよく言われる月並みな表現ですがスタイリッシュな映像の見事さ。手前で宮口精二夫妻が顔アップでやり取りしながら奥で小芝居をする川口浩のシーンであるとか、絵的に見とれてしまう。又役者では宮口精二が素晴らしいのはいつものことだが、川口浩の魅力が全快の作品だと思う。男の自分から見ても、かっこよさというかやんちゃなというか、素直にいいなーと思える良いキャラで、川口浩が何で人気があったのかを知りたいならこの作品を是非すすめたい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-12-27 16:26:41)
2. 七人の侍
ビデオやTVで3回観ていたのですがようやく先日の新宿で劇場で観ることができました。やっぱり満点です。邦画のみならず洋画の「大脱走」と並んで映画の最高峰。シナリオ、役者、演出、音楽、美術など全てが最高。どこが良いのかと一言では言えませんが、とにかくワクワクさせてくれて泣かせてくれて。3時間を超える作品でありながらだれることなく何度観ても楽しめて新たな発見がある映画などそうはありません。未見の方はある意味幸せです。[映画館(邦画)] 10点(2007-08-07 14:01:18)
3. しゃべれども しゃべれども
主役がジャニーズということで多少心配だったのですが、良い方に裏切られました。TVドラマっぽくない映画らしい映画です。都電や水上バスから観た東京の裏側の風景の美しさも良いですし、わざとらしい過剰なドラマ(突然の悲劇!みたいなアクシデントや過度なサクセス等)を排除し、淡々と進む日常の中のちょっとした変化による各人のちょっとした成長を描いていく構成も見事で、素直に感動できました。役者さんも皆良いです。落語も「まんじゅうこわい」と「火焔太鼓」にほぼ絞っていますので、この映画をきっかけに落語に触れてみようという人にも迷いがなく、落語入門者へもお勧めできます。[映画館(邦画)] 7点(2007-07-23 17:05:56)
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2 | 2 | 4.35% |
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4 | 6 | 13.04% |
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5 | 4 | 8.70% |
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6 | 5 | 10.87% |
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7 | 5 | 10.87% |
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8 | 10 | 21.74% |
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9 | 8 | 17.39% |
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10 | 3 | 6.52% |
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