みんなのシネマレビュー |
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41. 12人の怒れる男/評決の行方(1997)<TVM> 往年の名作のリメイク。内容は基本的には変わらないがカラーになったことと、全員が白人だったオリジナルとは違い黒人などが含まれている。スラム出身を黒人にするのは良いとして、最大の悪役と言うべき犯人に偏見を向け問答無用で死刑にしようとする差別主義男に黒人をキャスティングしたのは意図的なものが見えて嫌悪感があったが、バラエティ豊かになったことでより見た目的にわかりやすいのは確かで、別にオリジナルとどっちを先に見ても構わないというレベルの良作である。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-27 17:00:02) 42. ジム・キャリーはMr.ダマー いやこれは笑った。メリーに首ったけには及ばないがやっぱファレリー兄弟は面白い。ジム・キャリーの壊れ方は見事で江頭かよ!と。下ネタがいける人にはお勧め作品。ストーリーなんて見終わった頃には忘れてるほどの薄さだが単発で笑える作品[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 16:50:35) 43. シティ・オブ・ゴッド 複数のストーリーが併走しているし、無名役者、初見役者(しかもみんな似たようなパンチ頭)だけの映画なので登場人物整理が難しく今ひとつ話に入り込めなかったのが残念だが「彼らの境遇」は理解できた。カメラワークが秀逸で迫真力はあるが史実とはいえ弾が飛交い人が次々と死んでいく「動」の作品で、「静」で魅せたゴッドファーザーのような深さは無かった。ある意味対極に位置する存在。面白い映画ではないが見る価値はある。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-27 16:48:44) 44. 地獄の黙示録 ジャングルのクルーズはアナコンダとかのほうが迫力はあるし、ベトナム戦争映画としてはプラトーンが秀逸で、評判ほどいい映画とは思わなかった。特にカーツ大差が出てきてからは退屈で脚本に問題あり。むしろ評価されるのは撮影手法とか技術、演出のほうだろう。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-27 16:47:00) 45. シービスケット 同名の大ヒット小説の映画化。大作を短い映画に纏めた弊害か、原作を見ていなかった自分には導入部がわかりにくく、登場人物の整理に途中で初めから再び見始めることになったが、あのクリス・マッキャロンが協力したという競馬シーンも非常に迫力があり、また恐慌時代のアメリカの哀愁の漂う空気をうまく書いている。名セリフも数多く原作ファンの期待には十分応えているだろう。ただ纏めすぎたか今ひとつ深さはなかった。期待されながら大きな賞を取れなかったのはそのあたりが原因か。競馬ファンはウルフ役(主役級)のゲイリー・スティーヴンスにも注目[DVD(字幕)] 8点(2005-08-27 16:44:29) 46. 十二人の怒れる男(1957) 事件解決の展開のレベルはB級推理小説並なんだが12人の陪審のかけ合いが秀逸。差別主義、絶対主義、客観主義、人種主義、利己主義、迎合主義、独善主義など思想的差異を見事にカバーし複雑な鬩ぎ合いを描いている。一室での特別な条件下での討論に見えるが、そこには「社会」そのものが現れる。いかに社会が思想、偏見、独善に満ちていることか。人間心理・社会心理を描いた映画として大傑作。日本でも裁判員という陪審制度に近い制度が導入される。日本の場合は全員一致がルールではないのでこういうことはまず起こらないが「陪審の責任」を見る上で教科書としたい映画である。[DVD(字幕)] 10点(2005-08-07 13:36:08) 47. 新・サラリーマン専科 面白いが前作よりは落ちるか。森繁の存在感がありすぎてラストのほうの単調な話に重点が行き過ぎてサラリーマン専科という主題から離れてしまったのがそう思う原因だろう。松下由樹が凄く色っぽかったが最近は…w[地上波(邦画)] 7点(2005-08-01 11:34:36) 48. 7月4日に生まれて 《ネタバレ》 プラトーンのチャーリー・シーンを見て、この役今ならトム・クルーズだろうなと思ってたら、実際にあったオリバー・ストーンメンバーとトムコンビのベトナム戦争映画。愛国心と使命感に燃えて志願兵となった若者が戦闘で半身不随となり、心が折られ逆恨みを政府へ向けていく映画。プラトーンのように見た人間に考えさせるような映画なら感心するが、このように極端に偏っていてしかも筋の通っていない映画には賛同しない。ラストに民主党大会。ドン引きしてしまった。プラトーンに見た良さなど微塵も残していない低俗なプロパガンダ映画。[DVD(字幕)] 0点(2005-07-31 18:39:56)
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