みんなのシネマレビュー |
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41. 新・猿の惑星 タイムトラベル話によくある、こういう現代人側、未来人側両側からの「カルチャーショックの衝突」話が好きなので前作よりは楽しめた。次回へのつなぎに徹して前作のようなグダグダラストが無かったのが良かったのかも。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 05:50:07) 42. シンドラーのリスト 多くのユダヤ人を救ったという欧州版杉原千畝、オスカー・シンドラーの実話に基づく映画。「光の魔術師」スピルバーグがあえて全編モノクロに臨んでいるわけだが、単に技術の問題に過ぎなかったとしてもかつてのモノクロ映画には実際モノクロならでは、モノクロでこその味があるということは誰もがわかっているわけだが、それでもあえてモノクロに臨もうという監督はなかなか居ない。それをこれだけの大作で見事にやってのけてしまう。「光」を手の内に入れてしまっているスピルバーグだからこその芸当であろう。モノクロだからこそ伝わってくる時代感が浮き出ていた。自分は何の予備知識も無くこの話を見たが、シンドラーは単なる絶対主義者であって典型的な企業経営者にしか見えなかった。利己的に自分の理論で動いていたら結果的にユダヤ人を救ってしまったというような。そういう印象を与えたとすれば非常に中立な映画という事が出来るだけに「もっと救えた」という台詞だけが余分だった[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 17:24:31) 43. JAWS/ジョーズ サイコを見た直後ということもあるが、サイコと音楽の演出技法や映像の使い方など類似点が見られる。単なるパニック映画ではなく「海の殺し屋」が主役の殺人スリラー映画的感覚が観客を惹きつけるのだろう。そして主役があくまで人間である殺人鬼ではなく能力の底や行動様式(生態)を我々があまり知らないサメであるということがスリルを倍増させている。ジュラシックパークのように次々と登場人物を殺すのではなく、タイミングの巧さで恐怖を煽るのも見事。(両方スピルバーグだがw)見る前の疑問はなぜ単なるサメの映画がスピルバーグの代表作になりえるのか。見て納得。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-27 17:20:14) 44. ジュラシック・パークIII 迫力とか自体は1とも2ともそんなに変わってないだが、恐竜パークの説明からストーリーが始まった皮肉SF的なストーリーの1が最高峰としてその後2作はどうもドタバタパニックでしかない印象。前々作、前作でほとんど目立たず不満だったプテラノドンをしっかり描いてくれたのは良かったのだがストーリーはやけに短いし、陳腐なアメリカン家族愛なストーリーは少し寒かった。標準以上の映画だと思うが不満に感じるのは少しマンネリか。あと個人的にティア・レオーニの役が利己的な上に煩く不快だった。これも演技力があるということなのかもしれないが…[DVD(字幕)] 7点(2005-08-27 17:13:20)(良:1票) 45. 12人の怒れる男/評決の行方(1997)<TVM> 往年の名作のリメイク。内容は基本的には変わらないがカラーになったことと、全員が白人だったオリジナルとは違い黒人などが含まれている。スラム出身を黒人にするのは良いとして、最大の悪役と言うべき犯人に偏見を向け問答無用で死刑にしようとする差別主義男に黒人をキャスティングしたのは意図的なものが見えて嫌悪感があったが、バラエティ豊かになったことでより見た目的にわかりやすいのは確かで、別にオリジナルとどっちを先に見ても構わないというレベルの良作である。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-27 17:01:31) 46. ジム・キャリーはMr.ダマー いやこれは笑った。メリーに首ったけには及ばないがやっぱファレリー兄弟は面白い。ジム・キャリーの壊れ方は見事で江頭かよ!と。下ネタがいける人にはお勧め作品。ストーリーなんて見終わった頃には忘れてるほどの薄さだが単発で笑える作品[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 16:51:48) 47. シービスケット 同名の大ヒット小説の映画化。大作を短い映画に纏めた弊害か、原作を見ていなかった自分には導入部がわかりにくく、登場人物の整理に途中で初めから再び見始めることになったが、あのクリス・マッキャロンが協力したという競馬シーンも非常に迫力があり、また恐慌時代のアメリカの哀愁の漂う空気をうまく書いている。名セリフも数多く原作ファンの期待には十分応えているだろう。ただ纏めすぎたか今ひとつ深さはなかった。期待されながら大きな賞を取れなかったのはそのあたりが原因か。競馬ファンはウルフ役(主役級)のゲイリー・スティーヴンスにも注目[DVD(字幕)] 8点(2005-08-27 16:44:29) 48. 7月4日に生まれて 《ネタバレ》 プラトーンのチャーリー・シーンを見て、この役今ならトム・クルーズだろうなと思ってたら、実際にあったオリバー・ストーンメンバーとトムコンビのベトナム戦争映画。愛国心と使命感に燃えて志願兵となった若者が戦闘で半身不随となり、心が折られ逆恨みを政府へ向けていく映画。プラトーンのように見た人間に考えさせるような映画なら感心するが、このように極端に偏っていてしかも筋の通っていない映画には賛同しない。ラストに民主党大会。ドン引きしてしまった。プラトーンに見た良さなど微塵も残していない低俗なプロパガンダ映画。[DVD(字幕)] 0点(2005-08-14 06:14:23)
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