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プロフィール
コメント数 2288
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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101.  シュリ 《ネタバレ》  テーマやアイデア、ストーリー性と人物相関がすごい良かっただけに、演出の雑さは結構残念。  イ・ジュンウォンとその同僚、イ・バンヒとその上司(隊長?)、その4人を初めとして、中心人物たちの存在感が半端じゃないです。  また、自爆する女性工作員など、妙に生々しく容赦のない映像は、まさにアジア映画の特色のように感じます。これはハリウッド映画ではなかなか感じることができない感覚です。。それでいて、甘酸っぱくぬるめの、ともすれば蛇足になりそうなラブストーリーを絡ませる、日常と非日常の融合のさせ方が凄いです。この衝撃を伴うギャップが、多くの人がこの作品に魅了されるひとつの要因かもしれませんね。  ですが、血生臭いアクションパート、ドラマパート、ひとつひとつの出来はそれほどまでに高いレベルに達しているとは思えません。特にドラマパートの作りこみ、人物描写は甘いと思います。  そしてアクションパートにいたっては、中盤、映画館での攻防がかなり雑にまとめられています。人質を取ってからいつの間にかシーンが切り替わって、包囲網を潜り抜けたことになっています。いったいどうやったの?イ・バンヒがいつの間にか電車に乗って帰路についているのは最早笑います。親友が死んじゃうシーンも、本当は感動的なシーンのはずなのに、『見せかた』が足りないのか、いまいち泣けません。  その一方で、イ・バンヒを撃っちゃうシーン、崩れ落ちるシーン、留守録を聞くシーンなんかは、ぐっとくるものがあります。  冒頭の訓練シーンの映像と、本編の映像との落差も問題かもしれないですね。実際後半一番ドキドキしたのは、研究所内でCTXの説明聞きながら、実際にCTXを火にかけて光を当てているシーンだったりします。『爆発しちゃうんじゃないの?』って、気が気じゃなかったです。そう言えば、あれだけ機密事項とか言っていたのに、気軽に普通の理科室みたいなところでアルコールランプ使って実験していたのはいったい・・?  最後に、本編とは全然関係ないんですけど、『東洋人の顔は皆同じに見える』と言う西欧の方々の気持ちが、この作品観るとわかっちゃう自分が悲しい。[DVD(吹替)] 7点(2015-05-01 05:42:29)(良:1票) 《改行有》

102.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  娯楽作品とは言い難い内容ですが、見る人を選ばないとっつきやすさがあります。シンプルな内容だからこそ、ディテールにこだわって非常に質の高い作品に仕上がっている気がします。  はっきり言って、お金をネコババしようが、警察に届けようが、もっと上手いやり方はいくらでもあります。つまり、この作品の何がすごいって、穴のあるストーリーにも関わらず、ハンクをはじめとする登場人物たちの選択が、『本当にそれしかない』と思わせる演出の上手さだと思うんです。  で、そのストーリーなんですが、人間の隠れた負の部分をひっぱり出しちゃっているんで、見ていて決して気分の良いもんじゃないです。  特に、いわゆる『世間からのはぐれ者』であるジェイコブとルー、それに対するハンク夫妻の対比が凄い。人としての道を確実に踏み外していくのは、良き夫、良き妻であるはずのハンク夫妻のほうである事実が怖いですね。世間一般の水準にあてはめた『善人』『真面目』なんてものが、いかに表面的なものかってのを見せつけられます。ジェイコブとルーなんか、お金が手に入ってもそんなに変わらないので、逆に人としてまともに見えます。  ジェイコブの『飛行機なんか見つけなければ良かった』という台詞が切ないです。ラストまで見たときに、冒頭のハンクのナレーションが意味を持ち始めます。欲にかられて失ったものの大きさを実感させられます。  好きなタイプの映画ではないので、この点数が精一杯です。ですが、私個人の好き嫌いを抜きにすれば、単純に映画としての評価は満点だと思います。ハンクたちは失うものばかりでしたが、この作品を観る人は教訓を得られます。  ただ、小説や映画に感情移入しやすい人は注意が必要かもです。鑑賞前は『これはフィクションです。』『これはフィクションです。』『これはフィクションです。』と3回くらいおまじないをかけておいたほうが良いかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-20 14:16:06)(良:2票) 《改行有》

103.  シーズ・オール・ザット 《ネタバレ》  目的のないラブコメってのれません。もしくは恋愛そのものが目的になっているラブコメは普通すぎて楽しめないのでしょうか。『花より男子』のあるエピソードにストーリーが似ていて、既視感を感じてしまったのも原因のひとつかも。なんにせよ、やや退屈だったのは間違いありません。  特に後半が今いち。ザックの優柔不断っぷりにイライラ。『迎えに行ったらいーやん。』『謝って、今の正直な気持ちを伝えたらいいやん。』ってずっと思っていました。  いつの間にかレイニーと生徒会長が両思いっぽくなっています。『何で?いつ、どこでときめいた?』ってついていけない感じだったのに、ディーンが突然レイニーを口説き落とそうとするから、もうわけがわかりません。話の展開が急すぎですよ。  それに、ライバルに魅力が無さ過ぎです。テイラーはあの性格、あの容姿で何故クイーンに選ばれちゃうのか理解に苦しみます。説得力が足りません。どっからどう見てもみんなに嫌われている印象も受けます。でもクイーンに選ばれる・・・。そもそもプロムっていったい何?  とまあいろいろ悪く書いちゃいましたが、レイチェル・リー・クックは魅力があるし、レイニーの幼馴染やザックの妹、父親など協力的な脇役達が何気に活躍する演出は結構好きです。  ただ一番拍子抜けだったのは、『変身してきれいになってみんなびっくり!』っていうはずのシーンで、全然そうならなかったことです。むしろパワーダウンしちゃったような。はっきり言って、レイチェル・リー・クックはドレス姿より、つなぎにめがねで作業をしているほうが、輝いて見えます。[DVD(字幕)] 5点(2015-02-15 02:49:58)《改行有》

104.  娼婦ベロニカ 《ネタバレ》  娼婦、中世のベネチア。当時の文化や習慣になじみがなさすぎて、共感しづらい作品でした。知らない世界、知らない時代を疑似体験できるのは、映画の良いところですが、時にはそれが作品の足枷にもなっちゃうようです。  サクセスストーリーのような盛り上がりを見せる本作。たとえなじみのない世界であっても、主人公が脚光を浴び、頭角を表す過程を見るのは楽しいものです。実際は、最後まで見てみると、サクセスというよりかは、時代に翻弄される一人の女性の栄枯盛衰の物語でした。  てっきりこのパターンで行くと最後はやはり悲劇で幕を閉じるのかと思ったのですが、意外にもハッピーエンド。あの絶体絶命の状況からの逆転には胸が熱くなるものを感じます。  ただそれでもね。マフィオの嫉妬心はさすがに気持ちが悪いし、マルコはラストを除いて、自分勝手な言い分ばかりが目につきます。その辺りは見ていて気持ちのいいものではありません。そういった負の要素が、軽快な音楽とベロニカの明るさによって中和されているのでエンターテイメントとして割り切れますが、観る人によって評価が分かれそうな作品だと思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 04:22:10)(良:1票) 《改行有》

105.  シューティング・フィッシュ 《ネタバレ》  DVDで鑑賞です。画質があまりよくありません。映像にこだわる方はその時点で受け入れられないかもしれないです。  言っちゃなんですが、ストーリーはいたって普通です。ただし、ネタが多い上に、一つ一つが吟味されているかのような丁寧な作りなので、どのエピソードも楽しめるのが本作の最大の長所です。  更に、主演の三人が、なかなかに魅力のあるキャラクターに仕上がっているのが良いですね。ディランとジェズは、平気で不特定多数の人を騙すくせに、お金に困っている人にはやたら親切というお人好し加減が絶妙です。  ただし、二人がやっていることは結局のところ犯罪なんです。手放しで賛同しきれない部分はあります。ですから、パソコンを盗んだ奴への復讐、及び嫌な幼馴染みを騙しちゃうラストはまだ素直に喜べるんですが、それ以外は少々ひっかかるものがありますね。  特に、騙された人たちが復讐に来て、その後車で爆発しちゃうのはさすがにやりすぎ。コメディとは言え、騙された人たちが善人とは思えないとは言え、被害者であることには変わりないですからね。不可抗力とは言え爆弾で吹き飛ばして終わりってのはどうも・・。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-03 17:09:10)《改行有》

106.  シリアル・ラヴァー 《ネタバレ》  思わぬ拾いもの。シュールでブラックなコメディ作品。本来最も苦手とするこのジャンルなのに、これは面白かったです。  このタイプの作品にしては、ストーリーが破綻しすぎていないところは評価に値します。妹とその他大勢の友人が押しかけるところからはほとんどカオス状態になっちゃうにも関わらず、姉の意思と目的がはっきりしているので大変見やすくなっております。つまり、シュールな作風に見せかけて、きちんと一本筋の通ったストーリーコメディであることが、自分の好みと合っているみたいです。  それに、登場人物が一癖も二癖もある変な人達のようでいて、それなりに常識は持ち合わせているのも良かったのかもしれません。こんなはちゃめちゃな内容にも関わらず、イライラすることが無かったのは、この作品には常識と良識がきちんと存在していたからだと思います。  笑いのセンスもなかなか良かった気がします。必死なお姉さんだけでもそれなりに笑えるのですが、強盗二人組みが出てきてからは笑いのレベルが上がります。ジュークボックスのくだりなんか爆笑です。  ラストに妹に電話するオチまで完璧。短い時間でテンポ良くまとめたのも良い。  安上がりで楽しめる、ちょっと高尚なドリフ映画ってことで、オススメできる作品ですね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-14 12:08:58)《改行有》

107.  シネマチックな恋人 《ネタバレ》  鑑賞後、爽やかな充足感に満たされる心地よい作品。  登場人物たちが、クセがある割りになんとなく和んでしまうような人達で、映画全体が優しいオーラに包まれているのが特徴です。  いわゆるサクセスストーリーとラブストーリーをミックスさせたよくあるパターンの映画ですが、『嘘』から始まっちゃっているため、べたべたな展開ながらも楽しめる程度にイライラハラハラさせるのがうまいです。  わかりやすく、深みはないですがエンターテイメントとしては完成形。恋敵として成立しているのかどーかもわからないリッキーや、読者モデルの友人など、脇役の活躍ぶりも適材適所でストーリーを盛り上げます。  ストーリーの中、自然に笑わせる展開も楽しい。『すげー、リッキーをぶっちぎった!』の少年の一言がお気に入りです。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 05:09:46)《改行有》

108.  ジャッキー・ブラウン 《ネタバレ》  長いです。長いことが苦にならない名作はたとえ2時間を超えても時間を気にすることはありませんが、残念ながら本作は、4回は時間を確認したかな・・・。さすがに中盤から後半にさしかかる辺り、つまりジャッキー・ブラウンが警察に取引をもちかけるあたりからは面白くなってきます。その辺りからは最後まで突っ走れますね。  『何も話すな』『わかった』バーン。で、メラニーが撃ち殺されるシーンや、ルイス(ロバート・デ・ニーロ)が撃ち殺されるシーンはなかなかの衝撃です。特にロバート・デ・ニーロがこんな扱い受けているのを見たことがなかったのでちょっとびっくりです。  まあそれもこれも散々時間をかけて、それぞれの人物をじっくり丁寧に見せてくれたことがこの衝撃を生み出しているのでしょう。ただ、映画ってのは限りある時間の中でドラマを見せてくれるから素晴らしいのであって、個人的には時間に頼った演出ってのはあんま好きじゃないです。  それから演出や脚本にちょっとした工夫があるのは面白いのですが、肝心のストーリーが結局のところ一本調子でひねりもサプライズもないんです。その分普通に最後まで、まあ多少はハラハラしながらストーリーを目で追って終わり、っていう安定感が感じられるのですが、こんな平凡なストーリーならやっぱこんなに時間は要らんでしょ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-05-26 02:15:36)《改行有》

109.  シャイン 《ネタバレ》  劇場予告の『誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。」というフレーズが最高に好きです。  あるピアニストの波乱万丈の人生を、リアルに、それでいてドラマチックに描いた作品ですね。実話ベースでありながら、おそらくは適度な脚色を加えることで、1本の映画としてのエンターテイメント性がきちんと存在しています。ですが決して軽い内容ではなく、深く味わい深い作品になっているところが素晴らしいんですよね。  音楽にはうとい私ですが、何故か音楽ものは心揺さぶられるものが多いです。今作も、少年デイヴィッドの演奏から始まり、ラスト直前のリサイタルまで、ピアノの演奏が主人公の人生を彩っているようで、そこには理屈ではない感動を覚えます。  今作のキーパーソンである父親は、家族に対する依存心、とりわけ息子に対する依存心が強いだけでなく、それに輪をかけて自己顕示欲の強い方のようです。その父親の存在あって、デイヴィッドのピアノの才能が幼少期に開花し、同時に父親の存在が彼の将来の可能性を摘もうかという皮肉な現実がやりきれないです。  父親と完全な和解をするには至りませんでしたが、切っても切れない家族の絆を、本作から確かに感じ取れます。そして精神に異常をきたしながらも、前向きに、ひたむきに人生を生きようとしているデイヴィッドには、『人生って本当に素晴らしいよね。』と言われているようでした。  本作は短い時間にすべてを詰め込んだためか、説明不足がある部分は否めません。まるで小説の行間を鑑賞者の想像力で補うような努力が必要かもしれません。ですがそれをふまえても、辛い現実と同じくらい訪れる幸せな瞬間を見せてくれる本作はオススメです。鑑賞後は、何とも言えない後味の良さが心に残ります。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-20 15:42:28)《改行有》

110.  ジャングル2ジャングル 《ネタバレ》  この作品は、よく言えばバランスが良く無難、悪く言えば『ウリがない映画』です。  この手のタイプは、何より文化の違い、生活習慣の違い、そういったものをクローズアップすることがまず大事なんだと思います。そこで重要になってくるのは、それぞれの文化の長所と短所をバランス良く表現することでしょう。そこに笑いや感動、様々なドラマが生まれるのだと思うんです。  本作では、サム・ハンティントン演じるミミ・シクが、例にもれず未開の地からニューヨークへと旅立ちます。お約束の展開ですが、わくわくします。ところが、ミミ・シクは、文化の違いから失敗ばかりします。それはまだ良いんです。その失敗をうまく笑いや感動、ドラマへと昇華しきれていないのがじれったいんです。  また、ミミ・シクはその戦闘能力の高さから、マフィアとの対決(ほんの7,8分くらい)だけは活躍します。ですがそれ以外のシーンではただの困ったちゃん扱いばかりなんですよ。  つまり、個人的には一番見たかったミミ・シクの活躍が圧倒的に足りないがために、爽快感が足りないんです。父親との絆も観る人の共感を得られるほどうまく描けているとは思えません。  更にはラスト、父親は結局元妻とどうなったのか、はっきりしないところでジ・エンドです。  ミミ・シクやそのガールフレンド役の子は人から愛されそうなキャラクターだっただけに、もっともっと楽しく、納得のいく映画にしてほしかったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-04 05:57:59)《改行有》

111.  ジャングル・ジョージ 《ネタバレ》  ディズニー映画は好きなんですが、これはやりすぎ感が強すぎてついていけませんでした。また、ナレーションがちょっと多すぎるのも好きになれません。『この映画では人は死にません。』とか、ナレーション使っての小細工も1回くらいならいいんですが、何回も使われるとうっとうしい。ナレーションと喧嘩をするっていうアイデアは漫画チックで良かったんですけど、その1回くらいに留めて欲しかった。  あくまでファンタジー+コメディですから、気楽に観たつもりなんです。それでも、シリアスにしてほしいシーンであってもひたすら茶化されるとなんか残念です。婚約者のライルと密猟者の二人くらいは極悪にしてもらって、そこはびしっと子供が見ても楽しめるアクションでしめたほうが良かったんじゃないでしょーか。  真面目なストーリーの中だからこそ光るコメディだと思います。コメディばっっっっかりだと、楽しいというより適当に誤魔化されている感じがして逆に楽しめません。[DVD(字幕)] 4点(2014-04-30 01:42:10)《改行有》

112.  上海グランド 《ネタバレ》  香港映画はディテールが粗く、テンポも速い作品が多いので途中で状況把握がしづらいものがありますが、今作もそのタイプでございました。一つ一つの状況や人物を把握しきれないまま、ストーリーが加速するうえ、現在と過去が行ったりきたりするのでやや大変です。  その一方で、物語はサクセスストーリーに友情、恋、サスペンス、悲劇をブレンドしているため、大変見応えがあります。前半のディン・リク(アンディ・ラウ)とファン・ティンティン(ニン・チン)のお気楽モードは、終盤のシリアスなドラマとのコントラストが効いていて、ストーリー構成は満点に近いかもしれません。  ラストは主役級の3名がそれぞれ悲劇に近い形で幕を閉じてしまいます。ですが、おそらくこの作品のメインテーマであるリクとホイ・マンキョン(レスリー・チャン)の友情という絆を最後に確認することができて本当に良かったです。3人の中ではリクが一番可哀想かもしれないですね。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-23 00:53:42)《改行有》

113.  白い嵐 《ネタバレ》  ノンフィクションが題材になっていますので、極力脚色を控えているのはわかります。ただ、あまりにエピソードを盛り込みすぎたために、若干間延びしてしまった感があるのが大変もったいないと思うので、そっちのほうは何とかしてほしかったです。女子学生の一団とのエピソードや、みんなで1ドルずつ出し合ってのシーンなんかは、もっと短くするか、まるまるカットしちゃっても差し支えなかった気がしますよ。  また、肝心のホワイトスコールに遭遇したラストシーンは、なんかすごくわかりにくいです。物語の中心人物っぽい4人の生徒のうち、フランクは戦線離脱していましたが、ギルはお兄さんの写真を取りに戻ったせいで船室から出られなくなってそのまま海底に、ちょい不良のディーンは救命艇を救出するも自身は縄がからまり海底に沈んだってことなんですか?で、確かシェフ担当の先生はどうなったかもわからないまま死んだことになったような・・できればこの一連のシークエンスにこそもっと力を注いでもらって、もう少しだけわかりやすい演出にしてほしかったです。  そうえいば、救出後、チャックが試着室の中に入った途端、まるで荒波の中にいるかのような錯覚に陥るシーンがもの凄く恐ろしかったです。そんで、この辺りからラストまで、個人的にはかなり良かったと思っています。裁判は確かに残された時間で無理やりまとめた感はありましたが、この作品の場合本質はそこではなさそうなので、特に問題はないかなと思いました。 チャックの船長を弁護する魂の演説は、お約束のようなフレーズが並んではいますが、やっぱり感動しちゃいますね。[DVD(字幕)] 6点(2014-04-22 03:23:21)(良:1票) 《改行有》

114.  シャロウ・グレイブ 《ネタバレ》  登場人物たちのパワーバランスが崩れたり逆転したりする心理サスペンス系のドラマは大好きです。今作のように、リーダー格のわがまま王子と、真面目な気弱青年のパワーバランスが見事にひっくりかえっていく様はなかなか見応えがあります。更には第三者グループに属する警察や犯罪者チームの不穏な動きが、作品全体に更なる緊張感を生み出しているようです。  特に、犯罪者チームが徐々にアレックス(ユアン)たち3人に辿りつくまでの様子を恐ろしいエピソードと共に映し出しておきながら、まさかの瞬殺という結果になるとは誰が予想できるでしょうか。ラストのオチよりこっちのほうがよほどショッキングで、そりゃあアレックスがびびるのも納得です。  この見事なまでのゲーム運びはスリリングかつ繊細で、全く目が離せません。  それでもひとつだけ残念なことがあるとすれば、三人の信頼関係が、もともとそれほど強く見えないことですね。三人がそれほど仲良しには最初から見えないのです。だいたいアレックスは二人から嫌われているようにしか見えないんですよね。三人の信頼関係を示すエピソードなりキャラ設定なりがきちんとしていれば、衝撃度や不快感は何倍にも増したかもしれません。  ただそんなアレックスがラストでジュリエットを守ろうとしたり、でもそのジュリエットはアレックスを裏切ったりと、三人の本質が垣間見えるラストは傑作です。[DVD(字幕)] 7点(2014-03-27 00:27:26)《改行有》

115.  ジュマンジ 《ネタバレ》  こういうタイプの映画は理屈抜きで本当に楽しくて大好きです。  映画だからこそ創り出すことが出来る世界を見せてくれるわけですから、本当に夢のある作品だと思います。  ゲーム好き、ファンタジー好きな自分にとっては、双六で出た目の内容がすべて真実になってしまうなんて、最高にわくわくします。更には、事情を知らない町を巻き込んでいって、次第にスケールが大きくなっていくのがまた良いんじゃないでしょうか。スケールを大きくしすぎるとしらけちゃうこともあるのですが、この映画はその辺の匙加減も絶妙です。娯楽作品として文句なし。はじめてナイト・ミュージアムを見たときの感動をまた味わうことが出来ました。(なんか、自分の中で同系列の映画にカテゴライズされています)  夢あり、笑いあり、ドラマあり、娯楽作品としてもっと評価されても良い作品だと思います。やっぱ映画はこうでなくっちゃね。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-03-20 01:48:00)《改行有》

116.  呪怨<OV>(2000) 《ネタバレ》  まったくの予備知識なしで観賞しました。オムニバス形式になっていたので、関係のない話かと思いきや、実は全部関連しているのですね。「村上柑菜」の章で気付きました。(遅い?)  更には時系列がばらばらになっているうえに、他のシリーズを見ていないとわからない部分まであって、単純なホラーだと思っていたのにあまりに???な部分が多い作品です。おかげで随分と頭使っちゃいました。そのため、多少気持ちが集中しきれないところがあったかもです。  ただそれでも面白い作品でした。怖いというよりかは、不気味と言ったほうが良いかもしれないです。特に、かばんに入れた○○をふりまわすシーンと、階段を上る女子高生のシーンは、今まで見たホラー映画の中でも、不快感、おぞましさ、トップクラスでした。階段を上るシーンは、「由紀」の章とのコントラストがかなり効いていると思われます。「由紀」の章で見られる村上柑菜の日常、それが階段のシーンでは見事に非日常へと反転し、そのギャップに恐怖心が煽られちゃうんでしょうか。更にはお母さんの存在がスパイスとして見事な役割を果たしています。  ちなみに「村上柑菜」の章で何があったのかは、「片隅」という別のエピソード(※このDVDには収録されていませんが)で確認しました。なるほど、そーいうことだったのか。でも結局あごをどこで落としちゃったのかはわかりませんでしたねー。  続編も見てみようかと思っているんですが、平均点低いなー。つまんないのかなー。[DVD(邦画)] 6点(2014-01-23 02:42:31)《改行有》

117.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》  最初からスーパーマンであるアンディの快進撃に、刑務所ものでありながら爽快感を味わえるエンターテイメント性の高い作品です。  モーガン・フリーマン演じるレッドの評判が良いようですが、私はレッドの視点を通して描かれるアンディの人柄に魅力を感じます。言ってしまえばこれはきっと贖罪の物語なんでしょう。アンディがレッドに「妻を死なせたのは自分だ」と告白するシーンがあります。ノートン所長とハドリー主任にトミーを殺された直後です。レッドに告白したのは、公明正大なレッドに自分の罪を許して欲しかったからでしょう。そしてレッドの言葉が、きっとアンディに脱獄という選択肢、そして新しい人生を生きる後押しをさせたんじゃないでしょうか。  もしノートン所長がアンディにとって公平で中立な立場の人物であったなら、レッドの役割はノートンになっていたのかもしれません。再審請求をし、司法の力で自分の無実を証明すれば、妻殺しの犯人の再捜査が始まります。アンディにとってはそれが、妻のための罪滅ぼしになると考えていたのではないでしょうか。  ところが、ノートン所長もハドリーも、結局は私利私欲のことしか考えない卑小な人物でした。刑務所内での安全を確保し、やりがいのある仕事を与えてくれて、アンディに協力的だった二人ですが、結局はアンディの信頼を簡単に裏切ります。二人にとって、いや刑務所にとってアンディは「便利な囚人」以外の何者でもなく、道具に過ぎなかったのです。  ただアンディは二人を心底信じていたわけではありません。しっかり保険もかけていたのです。それが書類上でのみ存在する架空の人物であり、ノートン所長に作らせた口座であり、脱獄用の穴だったのです。それらを使うことになったのは結果論にすぎません。もしノートン所長達がアンディのために立ちあがるのであれば、私にとってこれはヒューマンドラマとして最高の作品になったかもしれません。  ですがストーリーは、かけていた保険を使うように展開していきます。散りばめられた伏線を一瞬で回収するラストは最高に面白いのです。やはりこの作品は、『娯楽作品』として一級品なのでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-13 13:47:55)《改行有》

118.  新・少林寺伝説 《ネタバレ》  冒頭で清朝VS少林寺の説明から始まったので、かなりスケールのでかい話を想像したのですが、思いのほかスケールがちっちゃくて、逆にびっくりしました。なにしろ、おなかが空いて、頭の悪そうな金持ちの用心棒になってからが長い長い。「私がこの家にいる限り、盗みは許さない」って立派なことをおっしゃられていましたが、本来の目的ってそれだっけ?って感じで、早く当初の目標を思い出してほしかったです。どうでも良いようなエピソードが多すぎたんですね。  いろんな敵キャラが出てきたことや、仲間もみんな個性的で強かったことはエンターテイメント性が強くて大満足。ただ肝心のラスボスがゴレンジャーに出てくるような怪人レベルでなんとも興ざめ。面白いんですけど気持ちがどこか盛り上がりきれないまま終わっちゃいました。[DVD(字幕)] 5点(2013-11-28 15:20:30)《改行有》

119.  ジャッジメント・ナイト 《ネタバレ》  殺人現場を目撃したために、4人の元不良が命を狙われるってだけの設定なのですが、その単純さ故のインパクトと臨場感に思わずひきこまれてしまいました。  落ち着いたとはいえ、血気盛んな4人の主人公たちは、初めからなんかやらかすんじゃないかという雰囲気たっぷり。だけど予想していたほどの暴走はせずに、純粋にトラブルに巻き込まれちゃいますので、素直に主人公たちを応援できる脚本なのは良かったです。よくある、自業自得だろパターンだと、個人的に感情移入しづらいんですよね。  ただ単純でわかりやすいストーリーに終始したため、中盤あたりからいつまでも主人公たちを追いかける動機に説得力を欠き、観ているこちらは若干の中だるみ感がおこります。途中で、被害者になることを拒み、反撃の狼煙をあげようかというところでは再び盛り上がりを見せますが、結局はその後も逃げ回り、盛り上がりきれずにラストまで突っ走ります。  最初の理不尽すぎる緊迫ムードがとても良かっただけに、中盤からラストにかけて普通の追いかけっこアクションになってしまったのはちょっと残念だったかも。  ただその分万人向けのサスペンスアクションムービーには仕上がっていますので、割と誰でも楽しめる良作だと思われます。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-01 04:17:58)《改行有》

120.  ジェニファー・ロペスの救命看護 《ネタバレ》  あくまで「救命看護」というのがこの映画のポイントです。  がっつり医療系のドラマを想像しがちですが、どちらかというとサバイバルの要素が強いような気がします。  実際この作品、メキシコのジャングルの中に仲間の乗ったセスナが墜落し、そのセスナに積んであった医療用品のほとんどを現地の盗人たちに盗られてしまうものですから、「手も足も出ない状態」が多いのです。  優秀な医師が何もできずにイライラしている状況。そこで新米看護師達が、何もできないながらも、けが人のそばにいて励まし続ける。そう、これは「医療」ではなく、「看護」の物語なわけです。  で、医師たちは治療したくてもできないとなれば、あとはひたすら救援要請をし続けることになっていきます。ですがこの救援要請も、メキシコの内部情勢がいろいろ絡んできて全然うまくいきません。  リアルといえばリアルな内容なのかもしれませんが、知らず知らずのうちにフラストレーションがたまっちゃうんですよ。それに、中だるみになっちゃうようなシーンが割りとちょこちょこ挿入されて、緊迫感がその都度そがれてしまいます。その割に、医療ものの醍醐味みたいなシーンは少ないので、期待していたほどの充足感は得られないのです。  ・・・なんか残念![DVD(字幕)] 5点(2013-06-15 10:10:30)《改行有》

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