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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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変更日付順12

1.  シーズ・ソー・ラヴリー 評価、低っ!かなり好きな映画なんですけど..。演技をまず絶賛したい。ショーン&ロビン・ライト、うますぎ!ロビン・ライト・ペンの10年後の顔はまさに母親の顔になってました。ショーン・ペンが警官に包囲されたシーンなんてリアリティありすぎでドキドキしました。そりゃーたしかに理不尽ですよ。子供がかわいそうだし母親失格ですよ。でも辛そうだったじゃないっすかー。泣きそうでしたよ。笑いあり涙ありで良かったっす。笑いがあったかって?9歳の長女のビールの飲みっぷりは笑ったっしょ?笑えなかった?もーいっぺん見てください。あの不機嫌そうな顔して飲んでる姿は面白いって。8点(2004-03-10 12:04:35)(笑:1票)

2.  12人の優しい日本人 《ネタバレ》 これはかなり面白いです。まづは、「十二人の怒れる男」と同じように投票するが、全員一致で無罪!ここは先に「十二人の怒れる男」を見ていないと笑えないところ。その後唯一人が有罪へ。この時点で、この男がヘンリー・フォンダだと誰もが思うはず。しかしオリジナルと有罪無罪を入れ替えただけの駄作を匂わせておいて、後半実はヘンリー・フォンダはトヨエツだったという展開へ。彼の弁論には非常に説得力があり安心感がある。これは弁護士という肩書きに、見ている我々が安心感を持って見ているからである。肩書き重視の日本人気質を十二人だけでなく観客までも巻き込んで皮肉ってくれる。が、嫌な気はしない。「実は俳優」御見事!8点(2003-12-09 11:53:51)(良:1票)

3.  死んでもいい(1992) オープニングで雨が降り赤い傘が印象的に登場したとき、同じ名美の物語である池田敏春『天使のはらわた 赤い淫画』を想起した。そしてやはり名美の物語、相米慎二『ラブホテル』でかかったもんた&ブラザーズの「赤いアンブレラ」がよぎる。どこかモノクロに近いくすんだ色合いの画面に映える赤。傘を持つ女と男の間に「死んでもいい」と赤いタイトルが浮かぶ。この一瞬がものすごくかっこいい。完璧な構図と配色で見せるほとんど動かない(スローモーション)画はまるで石井隆の漫画のようだ。石井隆はこれまで名美の物語を他人に語らせていたがこの作品で初めて自ら語ることとなる。タイトルバックのセルフオマージュのごとき劇画調とそこにいくまでの鬱陶しいくらいの映画技法の嵐にその並々ならぬ意気込みを見る。しかしこの映画の名美は他の作品の名美とはどこか毛色が違う。なんたって陵辱されない。それでもラスト、名美が何も言わずに涙を流したとき、その顔は「堕ちた」ことを知り「堕ちた」ことを受け入れたように見えた。まさしく堕ちてゆく女・名美の物語であったのだ。しかもその瞬間を切り取り静止させて映画は終わるのだ。残酷な様を美しく切り取る。石井隆の真骨頂。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-11 15:43:43)

4.  静かなる一頁 あまみさんのレビューを読んで、ドストエフスキーの『罪と罰』が描かれていることを知った。前知識なしで観たとはいえ、殺人者はたしかにラスコーリニコフだし、少女は間違いなくソーニャなのに、全く気づかなかった(なんてこったい!)。でもまあ、それほどに映像が物語を超越してしまっているということなんだと思うことにする。実際、これは単純に紙に書かれた二次元のものを三次元に置き換えたものなんかじゃなく、『罪と罰』という小説の世界、けして二次元ではなく脳内で描かれる次元を超えたもの(もちろん物語ではなく世界)を映画というこれも単純に二次元といえない媒体を通して見せるという試みなのだと思う。ソクーロフの映画はドキュメンタリーも含めて実に虚実が同居(交錯ではなく)しているが、この作品は虚構性がより強く描かれており(歪みの真意はわかりませんが、虚構性に強く貢献していることは確かだと思う)、それは小説の虚構性に追随した結果なのだと思う。 思ったことをちゃんと書こうと( )を連発してよけいわかりにくい文章になってしまったような・・。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-17 19:06:48)

5.  地獄の警備員 これって『エイリアン』じゃん、設定だけは。もちろんSFではありませんが。殺戮の理由が語られないことが不評を買っているようですが、理由が語られないからこそ終始ホラー的恐怖感が持続しているのだと思う。ストーリーはモンスターパニックに沿っているけども、相手は人間でしかも殺人の動機が不明ってのが襲われる側にとっての現実的な恐怖の最たるものを導き、殺す理由が語られないことで警備員をひたすら暴力そのものとして描くことに成功している。『ドレミファ娘の血が騒ぐ』で「何故?と問うてはいけない」とあったがこの作品では「それを知るには勇気がいるぞ」と牽制する。意味を求めてはいけない。殺人者は人を殺す。意味は意味でしかなく、目で見えるものでもなく、つまり映画ではない。ここでもゴダールの遺伝子が蠢いている。[映画館(邦画)] 7点(2007-06-13 10:33:42)(良:1票)

6.  人生は琴の弦のように 《ネタバレ》 琴を弾き続け千本の弦を切ったとき、琴に潜めた処方箋によって目が見えるようになる。決定的なネタバレになりますが、結果は目が見えるようになることはなく落胆します。しかし彼の人生が全く無駄なものだったのかといえばそうではない。その証拠に彼は弟子に千二百本の弦を切れば・・・と伝える。盲目の人間にとっての過酷な人生を生きてゆくための目的を与えている。ところが弟子はその生き方を拒否する。人に目的を与えてもらうのではなく、信じる道を自ら選択しようとする。これもまた人生。中国激動の時代を生きたチェン・カイコ-は当時の政策を映画の中でよく暗喩的に、あるいは物語の悲劇性をもって批判している。この作品も、あの理想を掲げただけに終わった時代のうねりはいったいなんだったのか?という批判。そして、その中を生きたことはけして無駄にはしたくないという想い。さらに個人の意思を持つことの大切さをこの映画は説いているように思う。静かなる大地と激しすぎる黄河の濁流もまた「人生」を象徴する。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-10 19:12:47)

7.  シザーハンズ 《ネタバレ》 一人の異端者を商品的価値でしか見出せず、自己顕示欲を満たす道具としてしか利用できない大衆。そんな非道徳的な価値の上でしか存在を許されない異端者の孤独と哀しみを御伽噺として昇華させたバートンの真骨頂。冒頭からそそりまくる非現実的なパステル調の整然とした町並みを、上辺だけ着飾った社会の象徴として皮肉に描いたところに、いかにもなバートン色を感じる。最初は赤ん坊のごとき純真無垢さも手伝って、異形を個性として認めてもらえたかのように社会に溶け込みつつあったが、妬みや欲の渦巻く人間社会はそのはけ口を弱者(異形の者)にぶつける。道徳の存在しない動物本能としての異形排除と人間しか持ち得ないエゴの塊が襲いかかる。バートンが在籍していたディズニーのアニメ映画ならば、異形は煌びやかに変身してハッピーエンドを迎えるが、そうならないからこそ、いつまでも雪を降らせつづけるエドワードの姿が印象的に残り続けるのである。哀しすぎる御伽噺。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-20 18:34:13)

8.  シンドラーのリスト この作品と同じ年に『ジュラシック・パーク』が製作されている。リアルな恐竜の映像化に成功した後、スピルバーグはあり得ないものをリアルに映し出すことに拘りを見せ続ける。しかし、『シンドラーのリスト』の映像は『ジュラシック・パーク』以降のリアルな映像とはアプローチを異にする。それは、どんなにリアルな映像を作ったとしても、現代でも見ることが出来る写真や記録映像に「リアル」という部分においては必ず劣ってしまうから。そこで監督はイマジネーションの映像化ではなく、歴史の証人たちの証言の映像化というアプローチでこの大事件を描き出す。そのことによってアウシュヴィッツの大量虐殺を映像にせず、噂話による人々の不安を描くことで、観客に信憑性のある恐怖の世界を見せてゆく。アウシュヴィッツに送られた女・子供たちが目にする煙突の煙もまた、その場にいた者だけが感じる恐怖の象徴として我々の目に強烈に焼き付く。ストーリーの中に別のストーリーを入れるというスピルバーグの特徴も、この作品では見られないが、それはこの歴史的大事件においては入れるスキが無いということと、それだけ真摯に証言の映像化に取組んだからではないだろうか。見た目のリアルではなく、その時、その場所の恐怖を、様々な映画的工夫を凝らして再現しようとしている。ひとりの少女をパートカラーで映し出すことで、大量の死を目の当たりにする我々がおざなりにしがちな一つの命の重みを映し出す。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-09 13:48:18)

9.  四月物語 ドキュメンタリータッチで描く入学式とクラスでの自己紹介、見ていて恥ずかしくなるくらいのリアルな初々しさが画面に溢れている。松たかこのプロモ?たしかにそうかもしれませんが、松たかこはちゃんと卯月という名の女の子になっていました。岩井監督の作品を見ていつも思うのは”綺麗で淡い映像”というのもありますが、それ以上に役者が映画の中の役にちゃんとなっている、綺麗な映像の世界にちゃんとはまっている、というところ。これは役者の力というよりも監督の演技指導という演出の力がやっぱり大きいのではと思う。そういう意味でもやっぱり「映画」してると思います。短くない短編映画って感じ。作中に卯月が見ていた白黒映画『生きていた信長』のキャストの方が豪華で、いかにも年季の入ったフィルムを丁寧に再現していたのも面白かった。7点(2004-11-11 11:58:02)(良:1票)

10.  JFK 自分勝手な推理をさも事実かのように映画にして見せると言うのはどうかと思うが、それでもぐいぐいと惹きつけて一気に見せる力を感じる。国家の絡む陰謀ものは「あり得そう」と思わせたものの勝ち。興味深いネタとドキュメンタリータッチ、そしてオリバー・ストーンの私情が観客を惹きつける力作を作りあげた。脇役の名演技も見逃せない。7点(2003-12-24 11:38:41)

11.  写楽 時代の中にその名を登場させたのは、ほんの1年足らずという正体不明の謎の浮世絵師、東洲斎写楽。フランキー堺の興味深い検証を映画化したものだが、ミステリー風なものを期待してはいけない。結局メインとなる話は葉月里緒菜演じる遊女との悲恋物語である。もちろんそれはそれで佐野四郎演じる北川歌麿が絡んだりして結構面白いし、豪華絢爛の花魁道中も見所である。そして葉月里緒菜が綺麗!と思った作品です。7点(2003-11-17 14:04:00)

12.  ジョー・ブラックをよろしく 評判良くないですけどなかなか良かったですよ。生と死に対する認識が全く違う死神が、生きることがすばらしいもので死ぬことが悲しいと感じることの根底にある愛情という感情を感じ始めると、ある意味素直にそれこそ子供のようにわがままを押し通そうとする。そういう死神の内なる変化をブラッド・ピッドがうまく演じている。もちろんアンソニー・ホプキンスも死神が興味を持った人間を堂々と演じている。ただ皆さんが指摘されてるように思わず「おいおい」と言ってしまったラストが残念。 //追記<05.9.29>  最近ものすごく涙もろくなったのは歳のせいだと思っていましたが、先日この作品を再見してその原因が判明しました。この作品、以前に見たときは涙することはなかったのですが、今回はウルッときました。最後のパーティのシーンで父が娘に対して告げる言葉。執拗なまでの「愛している」そして「しっかりと生きてほしい」。そして抱きしめる。以前に見たときと今回では私自身に大きな変化があります。娘がいるということです。子供を持ったという私情が映画の感じ方に少なからず影響していることに気づかされました。変わらないと思っていた自分が知らぬまに変わっていたことにちょっと感動。ラストが「おいおい」って誰が言ってるんですか?(笑)ぜんぜんOKっす。映画の感じ方が変わるってけっこう衝撃的でした。いい映画だ。うん。[ビデオ(字幕)] 7点(2003-09-22 17:40:31)《改行有》

13.  シックス・センス 最後のオチはどうでもいい、てことはないが一番印象深かったのは最後の最後。コール少年と母親のタクシーの中でのシーン。死人が見えるなんてほんとに怖いこと。一番力になって欲しい人に信じてもらえない孤独からやっと開放されたとき、少年と母親にもらい泣きをしてしまいました。いっしょに見に行った妻は、あのオチでB・ウィルスの奥さんが実は一途に想っていたというのが解かって泣いたそうです。7点(2003-04-30 18:46:58)

14.  女優マルキーズ ヨーロッパ絶対王政時代の性に対する価値観にはいつも呆気にとられるのだが、この作品のいいところはまずそのことを隠していないこと。そのうえで今の価値観を差し込んでいないところ。つまり夫以外の男と寝ることについて相手がためらったり自身が葛藤したりといったことがなく、実に普通のこととして描かれているということ。もちろんそれは意図的にされていて、時代考証にはそれなりに気を使っているように思った。いきなりストーリーとは関係の無いご婦人たちの排尿シーンがあったり、意味も無く太陽王の排便方法がなにげに映されたりするのも時代考証をちゃんとしてますよということなんだと思う。マルキーズがどう見てもつり合わない太った旦那を心底愛しているという描写が現代の観客に安心感を与えている。性に対する価値観と異なり愛に対する価値観は普遍ということでしょうか。ストーリーは伝記ものにありがちな大雑把なあらすじの連なりでしかないのだが、話題豊富なルイ14世の時代におけるアレコレを完全封印し、あくまでマルキーズ周辺の出来事に徹しているだけでも良しとしたい。ソフィー・マルソーも女優として最も輝いていた時期だったんじゃないだろうか。[ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-04 15:48:23)

15.  女優霊(1996) 一部のコアな映画ファンに支持される『ラストシーン』が全くダメだったので同じ劇中劇ならぬ映画中映画の『女優霊』もさほど期待せずに見たのだが、意外に楽しめてしまったのはこれがホラー映画だからだろうか。だって見えるはずのないものが見えたとき、それを感動ではなく恐怖へと昇華させるほうがずっと簡単そうだもん。いや、全くの素人意見ですけど・・。で、この映画はその見えるはずのないもの、つまり幽霊の出し惜しみがうまいと思う。心霊写真のようなあやふやさを醸しながら、遠めでしかも一瞬、でもはっきりと確実に見せている。いるだけで何も起こらないのかもと思わせて何かが起こったときには幽霊は映されない。女性スタッフの「誰かが抱きついているのを見た」というセリフでその恐ろしいシーンを想像させてしまうのは幽霊が映されていないからだ。急展開のラストは、それまで恐怖の対象が幽霊が出るかもしれない「撮影所」だったものが一気に幽霊そのものに変わってしまい、当然ながら恐怖の質も大きく変わってしまうのだが、このバカバカしいまでのストレートな決着にこそ後にハリウッド進出を果たした中田監督の特徴が現れているのかもしれない。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-12-02 17:27:18)

16.  シビル・アクション 《ネタバレ》 ポルシェだったか。ブイーンとすっ飛ばしすぎの画の後にスピード違反のキップきられてる画。さっさと金にならない仕事を断って次の仕事に移りたい。そんな心境を皮肉とユーモアを交えて見せる。さっさと断っての帰り道にブイーンとすっ飛ばして捕まるという全く同じ展開が映し出される。繰り返しの妙によるさらなる笑いを提供する。と同時にこのシーンをストーリーが動き出す転機にまでしてみせる。なかなか巧いではないか。金になると判断した金満弁護士は端から原告のことなど考えておらず、和解金をせしめるという目論みは最初から原告の「謝罪と環境改善」という訴えを無視している。しかしある証言を切欠に原告の思いを代弁する真の弁護士となってゆき、この第二の転機から大きく物語が動き出すのである。ところが丁寧に作られたストーリーの中で唯一この第二の転機となる描写が弱い。たしかに子供が親の願いも叶わず目の前で息を引き取るという世にも悲しい出来事は人を変えるにじゅうぶんな出来事かもしれない。しかしチームの誰もが変わらない中でこの金満弁護士だけが唐突に変わる理由としてはあまりに説得力に欠ける。このあたりを丁寧に掘り下げて描いてくれればその後の無謀な独り相撲により悲壮感を出せただろうし、ラストの笑顔により感動できたような気がする。娯楽映画としての詰めがちょい甘かった。[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-12 13:40:57)

17.  処刑人 冒頭の教会シーンが異様に意味深なんだけど、てっきり過去に何かがあって何かを成し遂げようとする兄弟の話なのかと思ってたら全然違った。うーん、この教会のシーンはいったい何だったんだ?頭の切れるFBI捜査官のデフォーが殺人現場からプロファイリングしてゆく過程で、我々も殺人シーン(というよりアクションシーン)を見てゆく。そこでそのガンアクションのかっこよさとデフォーの頭の切れっぷりを同時に堪能する。さらにやりすぎデフォーに大笑いする。銃撃戦再現シーンのデフォーは完全に『プラトーン』のセルフパロディでしょ。女装は衝撃。何が衝撃って見た目の強烈さもたしかに衝撃なんだけど、何よりもその必然性の無さが衝撃的。笑うところなんだろうけどあまりに気持ち悪くて半笑いだし。予想とはずいぶんと異にする展開の作品でしたがじゅうぶん楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-08 14:32:53)(良:1票)

18.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 寡黙な私にとってはこの女の行動はかなりむごい。キレイだけど。まあ「おはなし」なんだからムリに現実(しかも今の時代の)に当てはめるのもおかしな話ではあるんだけども。それでも戦争の最中で真実を知り、それでも変わらぬ愛を・・って展開だと思ったら、そのウン年後にまで引っぱってやっぱり「知的で詩的な愛の言葉」がいいのね、あなたは(ショボン)。キレイだけど。と、なんか複雑な心境ではあるのですが、たしかに「ことば」って大切だなあと。美しい言葉というのは美しい絵画や美しい音楽と同等に芸術なんだろう。その具現化した最たるものが詩であり戯曲であり、その戯曲で美しい言葉を題材にしているというのだから、この徹底した「ことば愛」も許されるってもんです。だから戯曲でこそ映えるんであって映画にしちゃうとちょっと違和感があったりするのだろう。ただ、言葉だけじゃなく、あんなに嫌な奴だった上官も含めてみんな男気に溢れていて、その男気の単純な見せ方には素直に感動。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-31 14:53:10)

19.  ショーガール ヨメさんの、もう観ることもないだろう数少ないレーザーディスクコレクションにこれがある(なぜこれなんだ?)。映画はこれと『ラストエンペラー』だけ(なぜこの組み合わせ?)。深夜テレビも含めて何度か見たことのある私はひたすら「なぜ?」を繰り返すのだが、好きなんだそうだ。でもわかる気もする。もともと舞台劇好きだから、ショービズの裏側ってのはそそられる題材なのかもしれない。それになによりもストーリーがシンプルで解かりやすい。そもそも彼女が映画をあまり好きではない理由の「ドンパチがイヤ」「恋愛ものは腹がたつ」「誰かが病気で死ぬとかかわいそうで見てられない」というこの3つを見事に外した映画でもある。つまりひねったストーリーやら安易な驚きや感動で観客に媚びた映画ではないということになる。裸は裸を売りにしたビジネス界のお話なんだからあって当たり前だしエロさは然程無い。うーん、なんでラジー賞なんだろう。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-25 11:38:04)(良:1票)

20.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 大金が人を狂わせるというごくありふれた、まさにシンプルなテーマを兄弟の対比によって繊細に描かれる。ダニー・ボイルの『シャロウ・グレイブ』をより身近にしたような感じ。何人かの方が触れられているコーエン兄弟の『ファーゴ』もたしかに彷彿させます。ただしコーエン兄弟の映画は登場人物たちがコーエン兄弟の手によって弄ばされているかのように転がされるが、この作品は普通であれば普通であるほどに誰もが持ち得る悪意が悪いほうへ悪いほうへと転ばせているようで、自分にもあるだろう卑しい心を見透かされているような居心地の悪さを覚える。昔住んでいた家を買い戻すために大金が欲しい兄、借金返済のために大金が欲しい兄の友人、とは異なり、明確な使途が無い弟夫婦。より良い生活をしたい、そのためにまじめに働く弟夫婦は、大金を前により良い生活をしたい、もっとよりよい生活を、もっともっと、、という際限の無い欲望に取り付かれてしまう。殺人をも肯定させてしまう心情が怖い。ラストがちとドラマチックに過ぎるような気がする。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-09 14:38:29)(良:1票)

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