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プロフィール |
コメント数 |
2609 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://tkl21.com |
年齢 |
43歳 |
メールアドレス |
tkl1121@gj8.so-net.ne.jp |
自己紹介 |
「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。 映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。 |
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1. シェルブールの雨傘
色鮮やかな色彩世界が、徐々に色を抜かれ、ついには雪と夜のモノトーンに終着する。
若者たちの、熱く燃え上がった恋はあっけなく霧散した。
彼らのことを愚かだとは思わない。ただ若かっただけ。
すっかり大人になれば、そりゃ2年なんて瞬く間に過ぎ去り、心変わりの隙なんて生まれないだろう。
けれど、すべてが初めての体験の連続である濃ゆい時間を生きる若者たちにとって、未体験の2年を推し量る術などない。
それは、時代も、国も、関係なく、普遍的な若者たちの姿だ。
全編を歌唱で綴る完全なるミュージカル構成がやはり印象的。
そして、画面を彩る色彩が、そのまま主人公たちの心模様を映し出す。
今年のアカデミー賞を席巻した「ラ・ラ・ランド」が、今作の影響を多分に受けていることは明らかだった。
映画史においての一つのエポックメイキングとなった作品であることは間違いないと思える。
大女優カトリーヌ・ドヌーヴを生み出した作品でもあることも、そのことに拍車をかけている。
時代を越えて、この映画の主人公の若者たちは、大人たちをやきもきさせてきたことだろう。
しかし、人生を「選択」することこそが、若者たちの特権だということも、大人たちは知っている。
だからこそ、限られた華やかさと美しさに彩られたこの映画を、人々は心の中で愛し続けるのだろうと思う。
結果的に、若者たちは不幸になったわけではない。むしろ逆だろう。
恋の未成就をさめざめとしたハッピーエンドとして描き出したこの恋愛映画の在り方は、公開当時、歌唱や色彩の演出以上に、センセーショナルだっただろうな、と思う。[インターネット(字幕)] 7点(2017-05-05 21:00:57)(良:1票) 《改行有》
2. 十三人の刺客(1963)
《ネタバレ》 先ずモノクロームの秀逸な映像美に圧倒される。静と動を極めたその映像世界に古めかしさはまったくなく、新進的な雰囲気すら感じる。往年の名俳優たちの重厚なたたずまいにも目を見張る。他の時代劇に違わず、今作も侍としての崇高な精神を発端に物語りは始まるが、今作の場合、格好良いサムライの姿を期待すると少々面食らう。ラストの泥臭い大殺陣に象徴されるように、この映画は殺し合うということの無情さ、人間の本質的な滑稽さを根本に描いていると思う。タイトルのわりには脇の人物の描き方がもう一つで期待していた群像劇としては弱いが、己の精神と精神の間でせめぎ合う侍たちのドラマは秀逸だ。[DVD(邦画)] 6点(2004-04-19 12:00:15)
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