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1. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 映画としての出来は非常によいと思います。面白い。しかし、陪審制度を盲信するアメリカ人によって不当に評価が高められているという印象があります。(日本においても、陪審制を神聖視
する一部の人たちによって、同じく評価が不当に高められていると思います。)ただ考えて欲しいのは、「たった一人の言説(それも法的に考えると証拠をかなり我田引水している)によって無罪になった」ということです。これは反対側に向くと「たった一人の言説(それも証拠を我田引水した)によって有罪になる危険もある」ということです。こういった危険性を一切示していない点は大きな疑問です。戦前の日本の陪審制は、その点をクリアできず、「被疑者が陪審制を信じられず忌避したために」全く機能しなかった、ということも鑑みて欲しいです。ただ、映画としてはストーリーはかなり疑問ですが、魅力はあると思います。5点(2004-06-28 23:50:13)(笑:1票) 《改行有》
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