みんなのシネマレビュー |
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1. ジーン・ワルツ 《ネタバレ》 原作を読んだときにも感じたことではあるが、閉鎖する予定の産科クリニックで4人(原作では5人)週一回非常勤の医師が見るというのは経営上に無理があるし、かなりリアリティに乏しい。挙句にどんな患者も受け入れると豪語したかと思えば、同日に2人の帝王切開をするのにも大混乱になっている(気候上の悪条件はあるが)。まだこれはたまたま昼間の人がいる時間だったからよかったが、夜に陣痛が起こったりしたらどうなったのか。結局たらいまわしにされるのではないか。せめて小児科医も麻酔科医もいないクリニックで出産することの問題を描くならよいがそこには触れず、双子の世話をする間恒例の妊婦は放置され、生まれてよかった感動を押し付けるような演出は見ていて不快にさえ思った。映画として産科医療の現実を知らせるという役割も果たせないだろう。[DVD(邦画)] 3点(2011-10-30 07:59:33) 2. シェルター 《ネタバレ》 衝撃の結末のサイコサスペンスを期待するとがっかりする。結末に関してはこういうことだということは理解できるが、伏線がはっきり示されている割に印象に残らなくて衝撃には結びつかない。ジュリアンムーアの衝撃の結末に残念な気持ちになったのはフォーガットン以来だがそれよりもましともいえるしそれよりもひどい点もある。もう期待しないことにしよう。[DVD(字幕)] 4点(2010-11-25 09:03:37) 3. シャッター アイランド 《ネタバレ》 つまらなくはないのだけれど長い。ほかの方も書いたように、結末を人に言わないでといわれ期待してしまったばかりに裏切られた感じがする。もしDVDで借りてみていたら、人物の目線とかせりふとかに注意してもう一度見てみようかなという気になるだろうけど、映画館で見た今お金を払ってもう一度見てみたいとは思わない。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-19 13:18:01) 4. 重力ピエロ 《ネタバレ》 伊坂幸太郎の小説の中で個人的にもっとも好きな作品の映画化だったため少し期待が大きすぎたかもしれない。とはいっても詳細をあまりはっきりは覚えていないのであるが、確か兄である泉水の意図というのが終盤になるまでわからずそこが小説としてはどんでんがえしであったはずだが、この映画ではそちらのほうが先に来てしまっていた。小説の若干回りくどい表現の中に巧みに隠されていた意図であったので、小説のその文体をなくしてしまった映画ではそこまで再現できなかったのが残念である。映画の印象としては小説に比べてすっきりしてしまった感じがあって、小説の回りくどいところが好きだった自分にはやや物足りなく感じられた。[DVD(邦画)] 7点(2009-11-16 20:36:05) 5. ジェネラル・ルージュの凱旋 前作のトリックが原作も映画もドラマもそれではそんな死に方にならないだろうというものだったこともあって、原作はミステリーですらない今作にはあまり大きな期待をしていなかったが、意外によかった。シリアスなシーンの中にも笑えるシーンを持ってくるところもアメリカ映画のようで新鮮だった。[DVD(邦画)] 8点(2009-09-21 00:10:06) 6. シャッフル(2007) 《ネタバレ》 後から思い返してみると、映画の中での初日(木曜日)に、どうして目覚めたとき夫が出張中だと認識していたのか、どうして娘の顔は怪我がなかったのかわからない。一見つじつまがあっているように見えて、あの精神科医を選んだ経緯を考えても必然的要素はない。『シャッフル』されることには目をつぶるにしてもそれ以外の点で粗がおおすぎて腑に落ちない。中途半端に感動ストーリーにしようとした点もどうなのかなと感じた。[映画館(字幕)] 4点(2009-06-09 23:43:49) 7. 幸せになるための27のドレス 出ている人があまり印象に残らない。見て一日経つと内容もぼんやりとしか思い出せない[DVD(字幕)] 5点(2009-02-05 23:38:48) 8. JUNO/ジュノ 大変なことのはずなんだけど、淡々と描かれていて、周りの人たちも基本的には悪い人はいない感じでさらりと見ることができた。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-17 21:57:45) 9. 幸せの1ページ 予告編を見て感動する映画なのかと期待していたが、全くそうではない。基本的にコメディでくすりと笑えるところはいくつかあってそれはよかった。ただ登場人物が少ない割りに人物像がうまく描かれておらず、行動が唐突に思えるところが目立った。本の主人公と父親を同じ人物が演じるのも効果があったとは思えない。[映画館(字幕)] 5点(2008-09-07 22:36:46) 10. 11:14 《ネタバレ》 登場人物のものを考えないところはあまり好きではないのだけれど、ストーリーのひねりが利いていてとても楽しめた。最初の話の登場人物が最後にああいう形で出てきたところがまったく予想外でうまくまとまったなと思った。アメリカでもほとんど公開されていないそうだが、この監督の作品をまた見てみたいと思う。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-12 09:41:35) 11. シッコ 日本だって、出産は自費だし、特に公立病院では医療費を払わないで逃げてしまう人はいるし、病院もどこかからはお金をもらわないと経営として成り立たない。日本ではまだ、それまでの治療費を払っていないからという理由で診療を拒否することはないだろうが、この先どうなるかはわからない。マイケルムーアはアメリカを良くしたいと思ってこの映画を作ったのだろうが、ほかの国の人間にとっては自分の国はどうなってほしいのかと考えるきっかけになると思う。[DVD(字幕)] 8点(2008-06-01 18:11:07) 12. 神童 ピアノの演奏シーンは素人目には迫力もあってよかったのだが、(ただ『いい演奏』と『悪い演奏』の違いが見た目にわかりやすすぎるのはどうか)、ストーリーがぶつぶつ途切れる感じで結局なんだったのかよくわからない。[DVD(邦画)] 5点(2008-03-17 22:28:51) 13. シュレック3 1や2で感じた新しさはまるでなくってある意味予想通りに話が進んでいった感じ。[DVD(字幕)] 5点(2008-02-02 18:20:12) 14. 主人公は僕だった 《ネタバレ》 設定としては面白くなりそうな予感があったのだけれど、話のもって生き方がどうも納得いかなかった。小説の中では、当然作者に会いに行くなんて部分はないだろうし(作者に電話はしているが)、どうして主人公が変化していったのかについてもおそらく説明していない。この筋でどうやったら文学的価値のある作品になるのかまるで見当がつかないところにも問題があると感じた。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-25 21:49:28) 15. しゃべれども しゃべれども 話が大きく盛り上がるところもなく、淡々と進んでいったのがよかった。落語の話も何度かこま切れで出てくるおかげで、長くなりすぎることなく且つ内容がよくわかってよかった。少し落語を聴いてみようという気になった。[DVD(邦画)] 7点(2007-12-08 22:00:01) 16. 幸せのレシピ キャサリン-ゼタ-ジョーンズにしては地味な印象の役柄だったが意外に違和感はない。料理もおいしそうだったし、いいせりふもいくつかあってよかった。母親を失ったことを受け入れられない子役の演技もなかなかよかった。ただエンディングが少し安易過ぎるのが残念だった。[映画館(字幕)] 7点(2007-09-29 23:23:24) 17. 守護神 《ネタバレ》 殴られた教官が『よくやった』というところが一番ぐっと来ただけで、それ以降の部分はどうも長ったらしくて集中できなかった。海の救助シーンはおそらく映画館の大画面で見ないとだめなのだろう。[DVD(字幕)] 5点(2007-08-05 14:01:29) 18. シックス・センス 以前見たときはおちの印象が強くてそれ以外の部分はほとんど忘れてしまっていたが、今回落ちがわかっている状態で再び見てみてそれ以外の部分も結構しっかりできているんだなという印象だった。[DVD(字幕)] 9点(2007-07-21 20:55:13) 19. 7月24日通りのクリスマス 妄想も中途半端で、中立的な言葉で言えば『等身大』なのかもしれないが、ぬるすぎて最後まで見るのがつらかった。中谷美紀を自分に置き換えられる人はいいのかもしれないが男性には入る余地はない。[DVD(邦画)] 3点(2007-05-27 11:16:36) 20. 幸せのちから 《ネタバレ》 原題のPursuitをそのまま日本語にすると堅苦しくなりそうだから『ちから』にしたのだろうが、日本語のタイトルは映画の内容と関係ない気がする。息子を思う気持ちが強いのはいいけれど、本当にあの大変な期間を父親と一緒にいたほうがよかったのだろうかと思ってしまう。最終的に成功したから美談として映画にもなったわけだが、その経過としてやっていることはどうも共感しがたい。日本に置き換えてそういうチャンスがあるかというとほとんどありえない話で、安倍首相はこの映画の何を取り入れたいのかが少し気になる。[映画館(字幕)] 5点(2007-02-03 00:01:33)
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