みんなのシネマレビュー |
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1. 死神の骨をしゃぶれ 西部劇以外のマカロニアクションで初遭遇がコレだったけど、当時は米国製と比べて尽く貧乏くささばかりが目立って落胆モノだった。確かにフランコ・ネロは渋くてカッコいいけど、その周囲を取り巻く空気がやたら貧乏臭くてトロい。かと思えば男性器切ったり、裏切者の胸に鉤爪を叩き込んだりと残酷描写は無駄にエグかったりして、力の入れどころを間違っている気がする。でも考えてみれば、アクションに限らずイタリアのパチモンってどれもそんな感じだし、寧ろ味として受け取るべきなのかも。ま、お世辞にも面白いと思うような代物ではなかったけど、その田舎臭さのような独特の空気感に癖になる人がいるって話には妙に納得いく次第だった。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-24 22:05:58) 2. 邪神拳 摩訶不思議感を出そうとして見事にハズしているダサい主題歌が流れるオープニングから嫌な予感はしていたんですが…やはり垢抜けない低予算ホラーアクションという感じ。それでもドニーなのでそれなりのものは見せてくれますが、今回は悪魔が相手なので流石の彼も分が悪い。彼の打点の高い蹴りを喰らっても全くビクともしないという有様はアクションの爽快感を決定的に削いでしまっています。ちょっと驚いたのはシベール・フー演じる女刑事。事件の捜査に躍起になっている様子なので存分に活躍してくれるのかと思いきや、中盤上司から咎められると「辞めさせていただきます!」「私女優になるわ」と言い出して、それっきり姿を見せない。恐らくは諸事情の降板か何かだと思うのですが…それにしてももっと上手い退場のさせ方は考えられなかったのでしょうか?[DVD(字幕)] 3点(2009-11-08 22:31:26) 3. 少林寺十八銅人 十八銅人と聞いて『少林寺への道』や『食神』に登場した彼らの活躍なぞ、期待することなかれ。ここに登場するのは“十八銅人”というよりは“十八童人”。要するに十八人の子供たちが金粉塗りたくって立ち回りを演じるだけです…って、いたいけな子供にあんたら一体何さらししてんですかっ!?坊主を三人見かける程度で他は子供ばかりという低予算丸出しの少林寺の描写に唖然。その様子はまるでどこかの孤児院です。全体的にテンションの低い内容ですが、途中ブチ切れたビリー・チョウが子供を鷲摑みにしてブン回すという衝撃的なシーンがあり、ヒヤッとさせられます。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-11-03 23:53:42) 4. 少林寺破戒大師伝説 戦時中を舞台に中国本土の日本軍分布図を届けるべく旅をする大師を描いたロードムービーのティストも匂わせるカンフー映画。冒頭はなかなかハードな出だしでシリアス路線かと思いきや、分布図を宝の地図と思い込んで大師を付回す二人組が登場する辺りから、いつもの香港カンフーコメディにシフト。その後はキョンシーが登場したり、禁欲の大師を誘惑する売春婦が登場してドタバタしたりと香港映画らしいごった煮ティストで話は進むけど、それらの要素が有機的に結びついているとは言いがたく、アクション面も劉兄弟の作品にしては間延びしている印象…と思ったら、どうやら長兄は不参加らしい。どうも次兄の演出は長兄に比べてワンテンポ遅れている感じがして好きになれないな。[ビデオ(字幕)] 5点(2009-11-03 23:52:18) 5. 地獄のニンジャ軍団 クノイチ部隊 Z級映画を乱発することで香港映画マニアには有名な映画会社フィルマーク作品のひとつながら、チェン・カンタイと倉田保昭というスターが主演しているというある意味驚きの映画。だけど、忍者が標的を殺すというシーンを役者の写真に刃物をブッ刺すだけで処理しているのを見て唖然。見せ場であるチェン・カンタイと倉田兄貴の対決も画面が真っ暗で我々観客には「カキン」「シャキーン」という壮絶な剣戟のものと思しき音声が辛うじて認識できるだけという何とも寒いシーンに仕上がっていて、やっぱりフィルマーククオリティほとばしる見事な作品だった。[ビデオ(字幕)] 2点(2009-11-03 23:48:26) 6. 少林キョンシー キョンシー映画の新作ながら、基本的にやっていること自体は往年のキョンシー映画と大差無し。冒頭の意味深なエピソードの連続はライバルの黒道士のエピソード以外は本題のキョンシー大魔王との対決にリンクするものは全く無し。日本公開版は香港版や欧米版で公開されたバージョンよりも28分長いそうですが、多分このあたり丸ごとカッとされてるんだろうなぁ…。出演者も凄腕揃いなのにアクション地味で全然面白くない(手と手を合わせているだけ)鑑賞後の後味も無駄に悪いわと、良いところが見つけられない作品だった。[DVD(字幕)] 1点(2006-08-16 23:21:45) 7. 新・ドラゴン危機一発 《ネタバレ》 最も好きなクンフーアクターの一人であるドニー・イェンの顔を「キモい」と感じてしまった、罪深き一作。「どうだい、俺って格好イイだろう?」な独りよがりなカメラワークとスローモーションの多様がやたらハナについてしょうがなかった。作品自体もブルース・リーのヒット作の題名を持ってきて「へっ、何が危機一発なんだ。」とこき下ろしたくなるようなしょぼさ。アクションもカメラワークと演出で台無し。そして「あ~、やっぱり」なヒロインの死。『セブンソード』のキム・ソヨン。『ドラゴン危機一発'97』のカルメン・リー。そして本作のアテナ・チュウ。ドニーが劇中で接吻した女性ってことごとく死んでいるのは何故なんでしょうか? 以前来日した際、インタビューで「恋愛映画をやってみたい。綺麗な女優とキスするのが仕事じゃ、アクションしているより楽だよ。」言っていたけど、それは危険極まりない要求だと思った。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-06-11 02:21:10)《改行有》 8. 少林サッカー外伝 流れとしては鉄の頭の後日談と云う形になっているけど、要するに独立系プロが映画のヒットに便乗する形で製作したでっち上げ作品。のっけから少林チームのメンバーに扮した無名俳優がリンチに遭うと云う頭の悪い幕開けで相当な脱力感に襲われる。肝心のサッカーは三分程度の短さで、むしろメインは孫を巡る息子夫婦のトラブルを解決しようと家政婦に変装した祖父・鉄頭が奮闘するというストーリーのほうだけどこっちはこっちで酷い。(特に鉄頭の家政婦姿。拷問レベル。)本家を「B級」「CGがしょぼい」と言ってる連中はこっち見て更なるしょぼさを堪能して悶絶してほしい。[DVD(字幕)] 2点(2006-03-31 22:46:34) 9. 史上最大の作戦 セミ・ドキュメンタリーの体裁を取っている事は明らかなので、単純に“ノルマンディー上陸作戦の再現”として観るのが、正しい鑑賞法なのでしょうね。 ですが、市内の真ん中に降下してしまったパラシュート部隊とか、ライフルのボルトアクション音の勘違い等、細かく挿入されるエピソードが映画の中にストーリー性や緊迫感を持たせていると思います。 錚々たる豪華出演者の面子を拝むだけでも楽しく、三時間全く飽きずに観る事が出来ました。 一番好きな場面は、ドイツ軍の沿岸監視要塞に連合軍が迫り来るシーン。 水平線にズラリと並ぶ大船隊のあのド迫力! モノクロ画面も相まって、自分も逃げ出したくなる焦燥感に駆られました。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-29 03:39:09)《改行有》 10. ジャッキー・チェンの醒拳 ロー・ウェイが偽物使って映画作っちゃったということでファン及びジャッキー本人からは悪評高い本作だけど、それよか次々鬱死にしていく登場人物たちがとにかくショッキングで…。カンフー映画に死人は付きものってことは充分承知してるけど、「主人公二人以外の主要人物全員死亡。」ってのはどう考えてもやりすぎでしょ。盛り上げる上でそんなに殺す必要があったのか疑問だし、ジャッキーの父親は火達磨、惠天賜の父親はゲボッという嫌な音と共に血反吐吐いて死亡。カンフー教えてもらったのが仇となって、眼をカッと見開いて死亡する友人。綺麗どころのヒロインでさえも刃物でズッタズタ切り刻まれて惨殺。イチイチ惨すぎ。それなりに見れたけど、もう一度見ようという気は起きないね。[ビデオ(字幕)] 3点(2005-07-29 01:27:42) 11. 少林寺・激怒の大地 正直全く期待しないでレンタルしたんですがこれがなかなかの掘り出し物でした。 個人的に邦題に“少林寺”と付くカンフー映画の中で五本の指に入る傑作! 追う者と追われる者という一切の妥協を許さない関係に生じるサスペンス!主人公とヒャイヤンが荒涼な大地を馬で颯爽と駆け抜ける際の躍動感。(BGMは何故か『宇宙戦艦ヤマト』の「真っ赤なスカーフ」だ!) 主人公絶体絶命のその時、遊牧民の娘たちと散々辱めを受けてきた門弟たちが開放され加勢に駆けつける高揚感。そして観客を全く飽きさせないリズミカルなテンポと『少林寺』にも引けをとらない素晴らしいカンフーアクションの数々。 ハッキリいって映画としての出来栄えは『少林寺』より格段上かもしれないです。 どこかのレンタル店で見かけたら迷わず手にとって欲しい一作。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 03:53:25)《改行有》 12. 少林寺武者房 《ネタバレ》 とりあえず、「チャーフィには監督の素質は無い。」ということは分かった。 物語は少林派と武當派の対立を軸にそれぞれの派閥に属する友人二人のすれ違いや誤解、友情を描き、争いによって師匠・女友人を死なせてしまった主人公二人が復讐を誓い合うというもの。 武術指導は劉家班なだけにチャーフィの躍動感溢れるクンフーアクションは見ごたえがあり。 だが、終盤、陰謀による友人同士の悲劇的な対立。 そして、今までそれぞれの派閥の仕来りに縛られてきた二人が結束し、事件の黒幕に立ち向かい復讐は成就するか…という、普段ならば大盛り上がりすべきところで黒幕の妹役が登場し、「お兄さん!もうやめて!!」を連呼。 しばらく「いやだ!」と聞く耳を持たなかった兄だが、しばらくしてなんの伏線もなく「よし、分かった。」と納得。 ん?おい待て。と思っている矢先、少林派と武當派のお偉いさんが出てきて お偉いさん「私たちも仲直りしよう。」 主人公二人「オワァ~~ッ!!」 二人とも飛び跳ねTHE ENDマーク…………待て待て待て待て待て待て待て待て~~~~っ!! それで良いのか?死んでいった師匠や友人の無念は? 長年反目しあってきた二つの派閥がそう簡単に和解して良いものなのか? 盛り上げるだけ盛り上げておいてその終わり方はなんだ? とんでもなく肩透かしを食らったぞ。 という事で偉大なクンフーアクター、チャーフィの監督デビュー作に5点。[DVD(吹替)] 5点(2005-02-14 18:04:49)《改行有》 13. 少林寺 ある殺陣師が言うには、リアルな功夫を映画で表現すると地味な技も入ってしまい見世物として面白くないのだそうです。 ですから殺陣師は映画用にアレンジした新しい武術や出来るだけ派手な技を加えたりと工夫に工夫を重ね、テンポ良く振付ける必要があるのです。 ですから、リアル指向の功夫を再現しようとした本作はどうしても技に見劣りが生じてしまっています。 演舞シーンは達人たちの体捌きや身体能力の凄みを実感できて、圧巻ではありますが、いざ格闘シーンになると、どうしようもなくテンポ・間の悪さが目立つアクションばかり。終盤の胡堅強VS計春華なんか冗長極まりなく、歯がゆくて見ていられない。 結局の所、正真正銘の功夫が見世物としてどれだけつまらないかを実感できるだけの映画です。 …とは云え登場人物のキャラクターは大好きですし、中国本土という広大なロケ地を感じさせる空間性はそれらの稚拙さを忘れさせるほどの効果を挙げていたと思います。 何はともあれ、映画的演出を一切欠いた本物の功夫を見たい!という方はどうぞ。 まあ私は見世物用にアレンジされた功夫映画の方が何倍も面白いと思います。[DVD(字幕)] 5点(2005-01-19 00:38:58)《改行有》
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