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1. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 多くの矛盾点を逆に伏線として解読する。
冒頭のシーンで「夫が一泊の出張中であることを認識していた」ことと、「長女の顔に怪我が無かった」ことは、その後に経験する「日曜~水曜」とは別の、平凡な「日曜~水曜」を既に過ごしていたことを示す。それはつまり、「長女は怪我もせず、夫とは冷めたまま」の「日曜~水曜」ということだ。金曜と土曜のみが初めてで、「日曜~水曜」は二度目だったということ。で、二度目は一度目とは若干違う行動をすることで、夫の愛を取り戻したり、長女が怪我をしたり、事故現場に居あわせてしまったり、ということになったと考えれば辻褄があう。最初の水曜は、夫の出張を普通に見送ったために事故現場には居合わなかったと考えると、翌日の連絡で初めて事故死を知る流れも矛盾が無い。そして、二度目の「水曜」における、以前とは違う行動(夫の死の目撃)によって、夫の死を知らされる「木曜」を繰り返すことができなくなってしまったことから、それ以降は一度目とは違った「木曜~土曜」を過ごすことになり、「精神病院での拘束」も全て無くなる…
なんて考えると、詰めの甘い映画を違ったストーリーとして捉え直すことができて面白いですね。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-08 23:52:32)(良:1票) 《改行有》
2. 14歳
廣末-高橋作品は「さよならさようなら」に次いで2作目ですが、なかなか個性的な映画で、私は割と好きです。特にミヒャエル・ハネケを彷彿とさせるようなリアルな映像や長まわしは何とも新鮮に映ります。人物像の作り込みも偏執狂的で、半端ではありません。また、「さよならさようなら」には何も救いがなかったのですが、本作では意外と熱い監督のメッセージが盛り込まれていたりして、少し一般受けを狙い始めたのか?という危惧も感じました。
なお、特典映像のインタビューは無いほうが、色々と想像を膨らませられて良かったのではないでしょうか?8点としたいところでしたが、特典映像でマイナス1点で7点とします。
[DVD(邦画)] 7点(2008-11-29 22:10:55)《改行有》
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