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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. スワロウテイル 《ネタバレ》 製作年度は1996年。現実にはバブルが弾けて「失われた20年」と云われる経済低迷期の初期あたりです。バブル期には似たような出稼ぎ移民がいたように思う。バブルが超円高のまま継続していたらどんな世界になっていたのか。今だから覚える感想かもしれないけど、バブル景気へのレクイエムでした。日本はかつて夢の国だったのです。 ゴミゴミした世界観でも、この監督が撮ると不思議とファンタジーが匂います。ティーン伊藤歩のオッパイ、綺麗でした。エッチと云うより透明感を覚えました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-06-10 01:14:21)《改行有》 2. スリーパーズ 《ネタバレ》 とても微妙。ストーリーは魅せる力を持っているけれど、行われる「復讐」のやり方と結末が微妙です。 殺してやりたいほど憎らしい奴がいきなり目の前に現れても、普通の感覚ならば殺しはしない。でも、殺人に慣れた殺し屋たちはやってしまう。結果として、本来は元看守全員を法廷へ引っ張り出して断罪したいけど、そうも行かない場合にどうするのかを問うことになる。 法廷シーンには二つの意味があった。ひとつは元看守を追い詰める手段。もうひとつは報復殺人を容認するか。論じられるべきは後者です。本作はそこを裁判システムで審議した訳では無く、幼馴染みの神父さんの同情深度に放任する。 罪とそれに対する報い、という概念が多重に折り重なって整理できません。もし自分が当事者だったなら、なんて考えるともっと微妙になって行く。 少なくとも、立場を利用して他者を蹂躙する行為は命に関わる。そこだけは確かです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-03 05:35:24)《改行有》 3. スピード(1994) 見直す分には多少の粗も見えますが、初見時の満足度は相当に高かったです。ノンストップな中身とタイトルが見事に合致しています。本作のサンドラ・ブロックはとてもチャーミングでした。デニス・ホッパーの憎ったらしさも良い具合で、あと5・6発は殴られてから死んで欲しかったです。[ビデオ(字幕)] 7点(2013-04-30 14:40:28) 4. スピーシーズ/種の起源 奇麗なエイリアンのお姉さんが肢体を披露するB級SF。自分はこれを最後まで退屈せずに楽しめるタイプ。「スペース・バンパイヤ」と較べると、最も大切な脱ぎっぷりで負けてますが、これ系の映画は色々な意味で大歓迎。邦画でも作って欲しいものだ。栗山千明さんあたりが主演第一候補かな。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-29 01:06:39) 5. スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 ハインラインの原作は右傾描写が物議を醸した問題作。でも、日本ではモビルスーツのアイデアを提供した作品として有名。自分も学生時代に原作は読んだけど、確か巻末で訳者の矢野徹氏がその右傾描写を取り上げ、作品として「否定する」と評していたことが強く印象意残っている。映画化に際してはパワードスーツがどのように実写になるのか楽しみだったのだけど「機動歩兵」は生身に銃を持っているだけ。あれはただの「歩兵」じゃんと落胆した。その代わり、原作では蜘蛛になぞらえていた昆虫が、巨大な甲殻カマキリで、しかも大群に襲われる絶望感をビジュアルインパクトとして担保したようだった。原作の右傾描写は存在する。兵役を経た者だけが投票権を持つ「市民」だったり、時折挟まれる軍事ニュースがそれだけど、特にニュースの方はおバカ調に統一されていて、これは原作をリスペクトしつつ、そのままでは制作できないと判断した監督さんの苦肉の演出と自分には映った。結果として、前線に身を置いた青年の成長物語という印象に仕上がっているのだが、戦争相手である昆虫側の事情には一切触れないところや、最後に捕獲した頭脳虫が「恐れている」ということに狂喜する兵士たちの描写に、原作が持つ主張を毒として忍ばせている。一見、薄っぺらいお話だけど、ヴァーホーヴェンは相当に試行錯誤しながら作ったんだなぁと思うのでした。観ている側はグロい爽快をシンプルに楽しんでる人が多いようで、見かけはヴァーホーヴェンの狙い通りでしょう。でも、ハインラインらしい力の論理を真正面から描いて欲しかったとも思うのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-18 20:41:28) 6. スリーピー・ホロウ 全体がダークな色調に統一されていて、雰囲気でてました。ただのホラー作品とは違うところは主人公の臆病さでしょう(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-24 00:37:55)
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