みんなのシネマレビュー |
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21. ステップフォード・ワイフ(2004) オリジナルから30年、世の中の近代化とともに映画も近代化、コンピュータやロボットの時代となって大幅な修正となる。洗練されたサスペンス調から、スパイスの利いた味付けの濃い風刺コメディへと変化した。だから、この変化が好みに合うか合わないかで評価は大きく変わってくるだろう。私の場合ははっきりとマイナスだし、最後の方は特に嫌らしくさえ思った。[DVD(字幕)] 4点(2012-07-02 16:00:17) 22. ステップフォード・ワイフ(1975) 何か変、どこか変と思いいつも、どえらく緊迫感のないサスペンスだなあと思って、眠い目をこすりながら見ていた。ところが誰かさんと同じで、刃物を突き刺したとたんいっぺんに目が覚めた。そして、あーと思ったが、もっと早く気づくべきだった。 ただニコールのステップフォードを見てから、この映画を見直すと、こっちの方が趣があって私好みと思い知る。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-02 15:56:35)《改行有》 23. スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 冒頭の4択問題がきわめて重要、そして解答はラストに明かされるのだが・・・。これって何とも言えない巧みな作りではないか。もちろんクイズの問題と少年の過去のオーバーラップも、そしてそして、最後に歌って踊り出すというのは・・・。 映画ってのは理屈じゃないよ、感動だよと誰かが言ってたけど、まさにその言葉がぴったりの映画だった。Jai Ho はネットで探しまくって、何度も何度も聴いた。[DVD(字幕)] 9点(2012-06-10 22:45:07)《改行有》 24. スタア誕生(1954) 1937年の「スタア誕生」のエスターは清純派だったけど、この映画のエスターを演じるガーランドはことのほか感情がこもっているように思う。それは彼女自身が酒と薬物の中毒に冒され荒んだ生活を送っていたことにもよるだろう。そしてまた、彼女の私生活がどう取り沙汰されようと、「The Man That Got Away」「Swanee」「Born in a Trunk」などその歌声は実にすばらしい。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-12 22:30:01) 25. スタア誕生(1937) 《ネタバレ》 先にガーランドの「スタア誕生」を見ていただけに、こちらの方はどうもあっさりしすぎに思える。新進の女優と落ち目のスターの物語だから、エスターが女優として登り詰めるまではこれでよいと思う。だが二人が結婚してからの栄光と悲哀は、もっと色濃く出しても良かったのでは・・・。 夫の葬儀のときでさえ、ヴィッキー・レスターとしてフラッシュを浴びていた彼女が、ラストでファンに向け「ノーマン・メイン夫人です」と自分を紹介するのには、思わず涙が出た。 ストーリーとしては良くできており、原案賞を得たのも頷けるし、これがガーランドリメイク版を生むことになった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 08:49:18)《改行有》 26. 砂と霧の家 《ネタバレ》 強烈な印象に残る映画であり、あまりにも悲しかった。どうしてこのような悲劇が起きてしまったのだろう。元は言えば行政を司る郡のミス、いやミスではすまされないことなのだが、それを攻めてもどうにもならないだろう。 失って初めてわかるもの、あまりにも犠牲は大きかった。予告編で求めていたのはHouseでなくHomeだった(予告編でネタバレ)と言えばそれまでだが・・・。 人を脅し従わせる銃、自殺をするための銃、大切な人を守る銃、そして危険を除去するため射殺する銃、米国の銃社会、それはいつか大きな不幸を呼ぶと声を上げて叫びたい。[DVD(字幕)] 8点(2012-04-12 14:30:00)《改行有》 27. すべて彼女のために 題名だけで選んだのがまちがいだった。それに主演のヴァンサン・ランドンは近年の「君を想って海をゆく」が非常に良かっただけに残念だ。 どんなことをしてもというのは、気持ちではわかるが絶対にやっていけないことだし・・・。[DVD(字幕)] 3点(2012-02-01 17:54:06) 28. スクリーム(1996) 昔6点、今は4点。以前見たときは、怖いのと犯人が誰かの興味本位で見ていたが、今もう一度見直してみると、凄く残酷な映画だ。リアルといえばリアルだが、目を覆いたくなるシーンが何か所もある。そしてもっとわからないのは動機、映画の中でも語られてはいるが、いかにも薄弱。そしてもっと恐ろしいのは、何の関係もない人を次々殺していっていることだ。見直していくうちにどんどん評価が下がる。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-22 16:18:32)《改行有》 29. スクリーム3 スクリームの完結編ということで、嫌いな映画とわかりつつ無理して見たのだが、やっぱり見るんじゃなかったというのが本音。何もかもわかろうとしなくても、謎は謎のままとっておいていた方が良かった。それに無理にこじつけたような結末だし・・・。 この映画は初めから終わりまで、血なまぐさいことばっかり、異常としか思えない。[DVD(字幕)] 1点(2012-01-09 12:04:33)《改行有》 30. スクリーム2 《ネタバレ》 興味本位で5点、冷静に見直して2点。 事件を取り扱った著書が映画になったが、例のマスクがおみやげになり、館内はマスクだらけの狂乱状態。こんな中ではどう悲鳴をあげようとも手助けはない。悲惨な殺人事件が娯楽になってしまっている。 映画はまねか続編かという論議もあるが、事件の残酷さはさらにひどくなり、アクションだけが異常に派手になってしまう。[DVD(字幕)] 2点(2012-01-08 23:04:03)《改行有》 31. 水曜日のエミリア 《ネタバレ》 いい映画で感動してしまった。ナタリー・ポートマンはもちろんのこと、息子ウイル役のチャーリー・ターハンがすばらしい。最初は継母の言うこともよくきかない子だったが、最後はエミリアと心が通じるようになったし、ジャックとの仲も好転を予感させるエンディングもすばらしい。これもウイルの殊勲に思えて、とてもいじらしい。 惜しむらくは、「ワニのライル」のお話がどんなものか知らないので、比喩というのがちょっとわからなかったこと。[映画館(字幕)] 8点(2012-01-07 22:20:05)(良:1票) 《改行有》 32. スタンド・バイ・ミー 嫌いな映画ではないが、なぜこんなにも評判が高いのか、私には理解できない。死体を探しに行くのも何なんだという気がするし・・・。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-16 22:55:14) 33. スローなブギにしてくれ この頃はこういう歌、小説、映画が流行った。今思うとなつかしいが、こういうのが青春時代だったのかなあ。やりきれない気持ち、閉塞感がプンプンしているが・・・。 ソルティ・ドッグというカクテルもあったし、横浜を舞台にした「あんた、あの娘の何なのさ」もあった。そして何と離婚した夫人の娘マリちゃんは、このあと「おしん」で大活躍。[映画館(邦画)] 6点(2011-11-29 21:40:20)《改行有》 34. スミス都へ行く 《ネタバレ》 キャプラの理想主義はわかるが、手放しに賞賛はできないだろう。どうも極端すぎると思うし、己の信ずるところを貫き通し、自分だけが正しいと思うのは間違いだとも思う。 我が国の国会にも「牛歩戦術」というものがあったが、それと同様に端から見てると「何をやっているのだ?」という疑問が残る。議会は我慢比べの場ではなく、正々堂々と議論する場てある。それに演説があれだけ延々に続いたのに、ラストがあっけない。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-06 01:59:22)(良:1票) 《改行有》 35. スペースバンパイア 《ネタバレ》 公開当時、女性の○○ーが見えるということで話題になり、映画の内容も何も知らず下心だけで見たが、良い意味で裏切られた映画である。実は当時バンパイアの意味すら知らなかった。 SFパニックであり、かつホラーサスペンスという両面を持った映画で、エロティックな要素はほとんどなかった。原作の小説を踏襲するために男女特に女性の裸体が必要なだけだったのである。 謎は次々とバンパイアの餌食になっていくのに、なぜカールセンが無事だったかということだが、それは終盤になって彼自身の告白となって明らかにされる。そしてバンパイアとの対決・・・。 見ていて結構おもしろかったし、後にDVDを買ったほどである。私もマチルダ・メイの美しさに餌食になったのかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2011-10-16 09:16:50)《改行有》 36. 洲崎パラダイス 赤信号 洲崎パラダイス一歩手前の赤信号、よくぞ留まった。最初の方は、義治の駄目男ぶりが嫌でたまらなかったが、次第に物語に引き込まれてしまった。男と女の間柄はそう簡単に割り切れるものではない。この映画はそれを深く掘り下げ、鋭く描き出している。名作という以外ない。 新珠三千代の演技力はすばらしいし、芦川いづみさんもいい。最後はちょっとかわいそうだったけど・・・。[DVD(邦画)] 9点(2011-10-13 07:10:48)《改行有》 37. スイミング・プール 現実と空想(小説)の区別がわかりにくいが、そこは見る人によっていろいろな判断があるようだ。それに何となく伏線みたいなものもあるし・・・。 裸体の美しさもさながら、映画全体が美しく謎めいていて雰囲気がある。ランプリングにぴったり。[DVD(字幕)] 6点(2011-10-12 12:53:45)《改行有》 38. スピード(1994) 《ネタバレ》 次々と起こる危機難題、スリルとスピード感、えっスピードを落とすと爆破する? 昔見た高倉健の映画と同じじゃ?、と思った瞬間興ざめしてしまった。それにデニス・ホッパーは良いが、キアヌ・リーヴスは鼻につきすぎる。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-19 06:44:48)《改行有》 39. スター・ウォーズ 評判につられて見たが大いに失望した映画。まさにアメリカ娯楽映画であろう。当時のSF映画としては画期的なものだったと思うが、ストーリーはつまらないし出てくるロボットも幼稚なものだし異星人らも笑える。同時期の「未知との遭遇」の方がまだましのような気がする。[映画館(字幕)] 5点(2011-04-18 08:02:44) 40. 素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 「お金は貯め込むものでなく、人の幸せに使うものだ」ということを、まざまざと教えてくれる映画だ。もう最後のシーンは涙で画面が見えなかった。 「お世話になった、こんな時だから、使ってくれ」とお金が集まってくる、「情けは人のためならず・・・」ということわざの意味がしみじみとわかる。 天使が見せてくれた「自分という人間がいなかったら・・・」というシチュエーション、立派な人物となった弟は、子どもの時、湖の事故で死んでいたのだ。そうか僕が、弟の命を救ったのだった・・・。 実は私も映画の中だるみで、初めの氷のシーンを忘れていた。弟の墓を見た時私も主人公と同じ衝撃を受けた。 自分が生まれていなかったら、多くの人が不幸になっていたかもしれない。しかしこの世の中ではまったく逆に、不幸にならなくてよかった人もいるはずだ。 しかしそれを、見た人すべてに良い方向に思わせるのが、フランク・キャプラの映画であり、私はそういう映画が大好きである。 蛇足ながら、この映画では悪役ポッターを演じるライオネル・バリモアだが、同じキャプラの映画「我が家の楽園」では、まったく逆の役割を演じている。その意味では主人公を演じるジェームズ・スチュワートよりも、素晴らしい俳優なのかもしれない。 素晴らしき哉、人生! 素晴らしき哉、キャプラ! 素晴らしき哉、映画! [地上波(字幕)] 9点(2011-03-14 23:10:19)《改行有》
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