|
1. スイッチバック
《ネタバレ》 期待しないで観ましたが、意外と面白い秀作でした。
保安官選挙(選挙で決められるというのは不知でした)が絡んだ
地元警察による捜査と確執、そこにFBI捜査官の登場。そして
捜査に並行して進行する途中まで意味不明なボブとレニー二人組の
車旅、なかなか凝った設定で引き込まれました。
二人組には途中までなんかシンパシーを感じてしまい、たぶん
ボブが犯人だろうけど、もしかするとほのぼのとする終わり方
なのではないか、と期待してしまったのですが、結局悪人まる
出しで串刺しになってのの終わり方はちょっと裏切られた感じです。
レニーは一命を取り留めて最後まで二人の友情を描いても良かった
のではないでしょうか。
そもそも多くの友達がいて、レニーの危機を二度も救ったボブが
20人以上を殺した連続殺人鬼というのは何とも説得力が感じられ
ませんでした。
動機が快楽殺人とFBI捜査官とのゲームを楽しむというなら、普段
からそれなりの変質者ぶりを多少は見せる必要があったのでは。
レニーを引き込んだのは彼を身代わりにしようとする意図であれば、
崖にぶら下がった彼を助ける必要はなく、そのまま落ちれば犯人は
車の事故で死亡となったのではないでしょうか。[地上波(吹替)] 6点(2022-05-30 18:41:53)《改行有》
2. スリーパーズ
《ネタバレ》 少年期の虐待によるトラウマと友情を扱った作品ということで、「永遠の仔」と似た題材。それ故に軽い気持ちでは見ることができなかった。しかし、出来としては予想していたよりも良かった。施設での虐待シーンは見るに堪えないえげつないものを覚悟していたが、まあ良識の範囲。ラストシーンの同窓会もハッピーな雰囲気でほっとさせられ、後味は決して悪くなかった。この映画の問題点は、入所する前の少年達の生い立ち、施設のひどい状況、大人になってからのそれぞれの生き様と復習劇、という盛りだくさんの内容を2時間弱という限られた映画の中で描くことは無理ということ。少年時代の神父さんとの交流や、大人になった4人がどのようなトラウマを引きずって復讐に至ったかかなどの描写が不十分で食い足りない。従って、豪華キャストばかりが目に付いて、終盤の盛りあがりが感じられなかったのが残念。6点(2003-08-08 12:05:28)
|