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1. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 人々の間にある信頼感を思い出させてくれる名画。この映画を何年か前TVで観ましたが、日本で初めて公開されたのは、何時なのでしょう。猪俣勝人氏の「世界映画名作全史(戦後編)」(1974)に全く記されておらず、映画通(?)366人が選んだ「大アンケートによる洋画ベスト150」(1988)には、一行も書かれていない。日本では、ずうーっと無視されていたみたいですね。60年近く経過して、自らの癒しを求めたり家族や弱い立場の人々を思う風潮が少しずつ復活して来たことの現れなのでしょうか。この映画、今でも米国ではクリスマスの頃に皆さんが見ると聞きました。あの金持ちの欲張り爺さんは、新聞に挟まっていた8000ドルを手に入れて、返さないままにしていたのだとしたら許せないな。10点(2004-02-13 08:46:06)
2. スティング
《ネタバレ》 小粋で軽快な娯楽作品。ギャングの大ボス、ロネガンは、最初に組の金を11、000ドル掠め取られ、次に、フッカー/ゴンドーフに財布の金を15、000ドル程むしられる。馬券で、フッカーの勝ち金から15、000ドル取り返すが、これは釣り針。挙げ句に50万ドル持って行かれるんだから、踏んだり蹴ったり。
主演の3人の俳優は、持ち味が出ていて良いし、傍役達も実に達者な人達ばかり。1930年代のシカゴのダウンタウンの雰囲気がループを中心に良く出ていると思う。この頃、アメリカの男共は皆中折れ帽子か鳥打ち帽をかぶっていたんですな。フッカーの走り回ること、あれは合計すると相当な距離でしょう。皆さんの言うように、スコット・ジョプリンの演奏する<エンタティナー>の曲が映画にぴったりですね。観た後、不思議な爽やかさが余韻として残る。10点(2004-01-31 20:35:13)《改行有》
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