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1. スター・トレック/イントゥ・ダークネス
《ネタバレ》 スタートレッックはCGのでき具合ではなく、ストーリーに夢があるかで決まります。未知なるものへの畏怖の感じられないスタートレックほどつまらないものはありません。結局人間の邪心、煩悩がもたらした障害と戦うストーリーでは西部劇と変わらないのでは?もう少し格調の高いスタートレックが見たいものです。[映画館(字幕)] 3点(2013-09-18 22:17:33)(良:3票)
2. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
監督の情報も作品の前知識もなく飛行機の戦闘シーンが奇麗ということで見ました。うがった見方で恐縮ですが描かれた世界はコンバットフライトシミュレーターをコンピューター側から描いた作品のように見えました。敵味方に出現する唯一の人間である「ティーチャー」は「プレーヤー」であって撃墜されて死んでもまた同じようなキャラで補充されるのはキルドレはAIで作られたパイロットですね。そしていつまでもプレイ(コンピュータ内の戦争)が続けられる設定。一方でこの架空の世界が現実にはないかというと「戦争の意義や目的」が不明なまま延々と戦争をし、一般国民は第三者的な見物人であり、また戦争によって利益を得ているスポンサー(出資者)も別にいるという「実在の国」もあるのでこれは日本と外国では見る人によって感想は変わりそうです。後半になってやっと状況設定が分かってきたのですが、予備知識なくてもそこそこ楽しめたのでこの点で。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-31 17:43:19)
3. スパルタカス(1960)
《ネタバレ》 成熟発達した帝国において秩序を乱す者は「悪」であるから圧倒的な軍事力で制圧する、というのはいつの時代も一緒。一方で帝国の中は権力闘争や腐敗でけっこう危ういものになっているというのも現代に通じるものがあり、元老院における討議のシーンなどは近作スターウオーズにも類似点があったように感じました。映画の出来は皆さんご指摘のように大掛かりな古きよき時代のハリウッドという感じでキューブリック味が前面に出ることが興行的に抑えられてしまったのでしょうか。スパルタカスが良い人すぎて地味、あまり大帝国を震撼させた人に見えませんでした。キューブリック作としては4点位ですがスケールの大きな映画なのでこの点で。[DVD(字幕)] 6点(2007-03-07 22:07:32)
4. 頭上の敵機
《ネタバレ》 戦争活劇というよりも皆さんがお書きになっているように管理職の苦悩を描いた作品といえると思います。後半に実戦のフィルムを多用した空中戦の場面が出てきますがそれまでの人間ドラマがあるが故に一機また一機と撃墜されてゆく爆撃機にかけがえのない多くの隊員達が乗っていることをリアルに感じます。1949年という勝った戦争が終わって4年目に何故米国万歳でもなく、ナチス憎しでもない管理職の映画が作られてまた皆に受け入れられたのかは興味深い所です。この映画でも若い隊員達から語られる「自分たちと関係のないヨーロッパの戦争に何故命を懸けて参加しなければならないのか」という疑問は大戦中米国民が持ち続けていた切実な問題であったことは確かです。管理職の悩みの原因はまさにそこにある訳です。米国の古い戦争映画を見ると常に底流にその問題が描かれていると思います。一方でヨーロッパで製作された映画は侵略国ドイツをやっつけることに何の疑問もありません。「使命から逃げる事はできない、欧州の空に米国の飛行機が満ちて戦争を勝利に導くことは素晴らしいだろう。」というのがサベージ准将の説得の言葉ですが言葉の虚しさを彼自身も感じているように表わしているところが大人の映画を思わせます。さらに上官として部下達と一体になってゆき、死地に追いやる事に耐えきれなくなってしまうというヒューマニズムがこの映画が皆に受け入れられた要因であると思いました。大人の戦争映画にこの点で。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-31 22:31:03)
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