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プロフィール |
コメント数 |
257 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。 |
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1. 素直な悪女
《ネタバレ》 アクション繋ぎでメリハリをきかせる。男がブリジット・バルドーの乗っている自転車を唐突に止めた瞬間彼女とキスをするモンタージュ、このアクション繋ぎを長回しでやると効果は小さいというか、別の表現になってしまうだろう。[DVD(字幕)] 5点(2015-02-02 10:40:37)
2. 素肌の涙
《ネタバレ》 性的虐待を行う父は二重人格のなかに罪意識を隠していたことがやがて判明し、被害者たる娘の主体性は隠れてしまっており、この犯罪を追及する弟の探偵的な自律性もなんともひ弱である。各人の主体性のこのような隠然たるありようは、あくまで暗く美しい画面とともに、たいへん映画向きなのである(演劇的ではないという意味で)。
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-05 23:35:33)《改行有》
3. すかんぴんウォーク
《ネタバレ》 大森一樹の吉川晃司三部作もすべて私の映画館的日常(「京一会館」に入り浸り)において観た。冒頭バタフライだった映画のはず。三部作の分まとめて5点献上。[映画館(邦画)] 5点(2011-03-25 21:33:50)
4. 砂の女
《ネタバレ》 「映画化」というものの貴重な成功例である。原作に夢中になり、映画館(リバイバル上映だった)でも映像世界に入り込んだ。岸田今日子の鰻のような(?)存在感がいいし、岡田英次も観客の代行をそつなくこなしてくれる。[映画館(邦画)] 9点(2011-03-13 14:35:25)
5. 洲崎パラダイス 赤信号
《ネタバレ》 完璧である。主人公カップルが脱出してきた洲崎パラダイスへと架かるあの小さな橋は、カオスとコスモスを分節する橋であり、そのカオスへの逆戻りをこのカップルはぎりぎり踏みとどまる。しかしこちら側カタギの空間とて「コスモス」となりはしない。50年代の時代の寵児たる「オートバイに乗ったラジオ商」が、彼女を奪い去る。 主人公は人に尋ねる、二人が去った方角は「橋の中か外か」。「外の方」だという答え、つまりカタギの物象化された都会。同時代のイタリアでも「自転車泥棒」(デ・シーカ)すら捕まらないご時世に、相手がオートバイでは探し当てることは不可能だ。そうしてさらに、ひとりの純情娘がこの橋に現れ、主人公へのかなわぬ恋心を水面に映す。見事な橋の映画である。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-02 17:57:39)(良:1票)
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